ひとりから始めるエコシフト

環境(エコ)について勉強中のビギナーが「ひとり」から始めたエコシフト。そんなエコライフをブログで紹介します。

こもれびの里・コスモスの丘

2007-10-21 23:21:45 | エコ一般
今日は天気が良かったので、立川にある国営昭和記念公園に最近出来た「こもれびの里」に自転車で訪れた。

●国営昭和記念公園
国営昭和記念公園は、昭和天皇在位五十年記念事業の一環として、米軍立川基地の跡地に誕生した公園である。広大な敷地の中には、日本庭園、散歩道、こどもの森、サイクリング専用ロードがあり、自然観察、バーベキュー、サイクリング、ボート、スポーツなどが楽しめる。また春はサクラ、ポピー、チューリップにはじまり、夏はサギソウ、秋はコスモスと、季節の花が1年中堪能できる。
開園時間: 9:30~17:00(11月1日~2月末日は16:30まで)
料金: 大人400円、小中学生80円

●こもれびの里
「こもれびの里」は、昭和30年代の武蔵野の農村風景を再現したエリアで、敷地には農家(未完成)、水車小屋、炭焼き小屋、里の小屋のほかに田んぼ、畑、竹林、雑木林があり、1年中、農作業、炭焼き、伝統行事、伝統農芸、郷土料理の調理などが体験できる。
現在、田んぼは米の収穫が終わり、畑には蕎麦、うど、粟などが育っていた。

●コスモスの丘
「こもれびの丘」の近くには「コスモスの丘」があり、今が一番の見ごろ。丘一面にコスモスの花が咲き、絶景である。是非、多くの人に見て欲しい。

●エコなテーマの宝庫
私自信は東北地方の出身だが、この「こもれびの里」を訪れて懐かしさを感じた。昭和30年代の武蔵野地方がコンセプトであるが、我々日本人が持つ「里山・農村」の共通的イメージがここに広がっていると思う。
また、里山・森林・雑木林の保護、地域農業・自給問題・地産地消、自然観察・自然保護、雨水活用、バイオマス燃料、竹や炭の活用などなどエコなテーマも数多くころがっている。
単に懐かしさを求めるだけでなく、ここを利用していろいろなことが体験・実験出来るのではないだろうか。単なる観光スポットとしてだけではなく、いろいろな方向性を持った実験的イベントを期待したい。
まずは一度足を運んでみては・・・

地球温暖化影響・適応研究委員会

2007-10-20 11:33:23 | エコ一般
環境省は19日、地球温暖化の影響が顕在化し深刻化する状況を踏まえて、わが国と途上国における将来の影響と脆弱性を評価し、適応策の基本的な考え方を整理して、今後の影響・適応研究の具体的な方向性を検討するために、地球温暖化影響・適応研究委員会を設置することを決めた。

検討内容としては、
1.日本に対する地球温暖化の長期的な(2020-30年ごろまで)影響として国民生活にとって何が重要かを、これまでの科学的知見に基づいて整理する。
2.影響・脆弱性・適応研究において、さまざまな分野に共通する方法論などの体系的な整理を行う。可能な分野においては、脆弱性の再評価を行うとともに、リスク分散の方法、必要となる適応対策の概要など適応策の基本的な考え方を整理する。
3.日本と途上国における今後の影響把握、脆弱性評価、適応対策の推進に必要となる科学的な知見、方法論、研究課題を明らかにし、今後の研究の方向性を示す。
となっている。

つまり、日本版のIPCCということになろうか。環境省も本腰を入れて、研究者や専門家を入れたワーキンググループを立ち上げ、地球温暖化による影響分析を行い、結果のみならず経過も公開の形で進めるという。

第一回委員会は23日10:00から(独)国立環境研究所東京事務所(東京都千代田区霞が関1-4-2大同生命霞ヶ関ビル7階)で開催される。 委員会は傍聴可能、ただし事前登録が必要。
できれば、我々一般からの質問を取り入れる仕組みを作って欲しい気がする。


CO2排出量表示

2007-10-19 00:47:15 | エコ一般
10月18日の読売新聞より。
現在、大規模工場だけに義務付けられている温室効果ガス排出量の報告の対象を大幅に拡大するほか、電化製品などに二酸化炭素(CO2)排出量を表示する「CO2見える化」を導入する。鴨下環境相が18日午前、地球温暖化国内対策に関する初の7閣僚会合で報告した。
これで消費者は、電化製品等を購入する場合にCO2排出量を比較した上で製品を選ぶことができるようになる。今後は、商品の輸送距離や輸送時のCO2排出量を正確に表示したり、偽りの無い産地・生産者の情報が消費者に分かるためのシステム整備など、消費者がグリーン購入し易い情報提供に期待したい。

世論調査の結果

2007-10-14 16:25:10 | エコ一般
10月8日に内閣府から「地球温暖化に関する世論調査」の結果が公表された。その中で、「家庭や職場で行う地球温暖化対策について」を注目してみた。

●地球温暖化対策を行っていない理由。
1位、こまめに電気を消し,毎月の電力消費量の削減に努める(71.1%)
2位、シャワーを流しっぱなしにしない(60.2%)
3位、冷暖房温度を,目安として夏は28℃・冬は20℃に調節をする(53.8%)
4位、風呂の残り湯を洗濯に使い回す(49.6%)
5位、冷蔵庫,テレビ,エアコン等の電化製品や家庭用品の買い替えや新規購入の際に,省エネ効果の高い製品を選ぶ(48.1%)
6位、買い物袋を持ち歩いたり,省包装の商品等を選ぶ(44.4%)
・まずは、出きるところからやろう、という感じだろうか。積極的に対策を実施という感じがまだ無い気がする。マイバッグ、マイ箸、マイ水筒が上位に入っていないのが残念。

●地球温暖化対策を行っていない理由
1位、経済的なコストがかかるため(56.3%)
2位、日常生活の中で常に意識して行動するのが難しいため(22.9%)
3位、どのように取り組めばよいか情報が不足しているため(22.5%)
4位、温暖化対策としてどれだけ効果があるのか疑問があるため(13.2%)
・2位の心情は理解できる。私の周りでも「やりたくとも最初の一歩がなかなか」という人は多い。
・4位は、確かに「効果が疑問」あるいは「本当に温暖化が進んでいるの?」と思ったらバカバカしくて対策なんかする気になれない、だろう。
・1番残念なのは、1位と3位。「地球温暖化対策」については、いろいろな人、組織が多くのメディアを通して伝えているのに、まだまだ通じていないということを意味する。

その他、電化製品等を選ぶ際の省エネ意識、白熱電球と電球蛍光灯ランプの使用について、自動車からの二酸化炭素排出量削減のために推進すべき取り組み等が質問項目であったが、興味に思ったのは以下の項目。
●24時間営業店舗の利用について
・やはり利用の理由で1位だったのが、「仕事などの都合上,深夜から早朝にかけてしか店舗を利用できないため」(36.6%)だった。まだまだ日本の労働者は残業の日々なのだ。また、夜に仕事をする人が思う以上に多いということではないか。
・「特に理由はない」と答えた者の割合が39.1%となっている。特に女性の割合が高い。私も一人身の頃は、何を買うでもなく毎日深夜にコンビニを訪れていた。駅前にあるコンビニでは夜の12頃でも人が多いのに驚くことがある。
・因みに、コンビニでは夜、店内にいる人の数で照明の明るさを変えているということを聞いた事がある。

アル・ゴア氏とアメリカ

2007-10-13 19:41:45 | エコ一般
2007年度ノーベル平和賞に地球温暖化問題への取り組みが評価されて米国のアル・ゴア氏が決まった。アル・ゴア氏については以前ブログに書いたが、「地球温暖化ではなく気候の危機である。」という言葉が印象的だった。周りからは、次期大統領への出馬を期待されているという話も聞くが、ゴア氏本人はそれを否定しているという。前の選挙でブッシュ氏がわずかの差でゴア氏に勝利し43代米国大統領に就任したが、あの結果が逆であったなら9.11、アフガニスタン・イラク両戦争がどうだったか?と思うのは私だけだろうか。
米国政府は今でも環境より石油の方にご執心らしいが、市民団体や自治体レベルでは環境保護活動に対して積極的であり、日本と比べても先進していると言われている。京都議定書に反対な立場を取るアメリカは過去の話らしい。次の大統領選挙のポイントの1つとして「環境問題にどう取り組むか?」が焦点にあがるのではないだろうか。わが国の福田首相も所信表明演説で「地球環境問題への取組は待ったなしです。」と述べている。

森の力(3)カーボンオフセット

2007-10-13 00:25:42 | エコ一般
●カーボンオフセット
あきさん、からのコメントで「カーボンオフセット」についての問い合わせがあった。
「カーボンオフセット」とは、エネルギーの効率利用によっても削減できずに 排出されてしまうカーボン(Carbon:二酸化炭素)について、その排出量に見合ったCO2の削減プロジェクトに投資し排出権を取得することなどによってオフセット(Offset:打ち消す)効果を得ること。
つまり、とても燃費の良い車に乗っていてもCO2排出を0にはできないので、その分(排出するCO2の量)を(光合成で)吸収することができる木を植えること、森林を守ること等でCO2の量を相殺してしまおうというものだ。
2005年に英国のブリティッシュ・エアウェイズが航空機の運賃にCO2削減対策費を含み、搭乗者らに自ら負担する仕組みを作った事例が知られている。

●日本での取り組み
日本でもカーボンオフセットへの取り組みが進み、カーボンオフセット募金を募り、森林を育てる等のプロジェクトが実施された。
最近は、10月1日に民営化した日本郵便がカーボンオフセット年賀状(55円)を11月から販売する。(9月から予約がスタート)
また、有限責任中間法人日本カーボンオフセットが設立され9月から事業をスタートさせている。協賛企業が多くあり、企業と連携して新しいカーボンオフセット事業やサービスのビジネスモデルを展開していこうということらしい。

●森林環境税
高知県では、森林の環境を守るために通称「森林環境税」として県民税の均等割に500円(年額)が加算され、その税収が森林環境の保全に使われている。
自治体が予算化して地域の森林を守ることも重要だが、このような「カーボンオフセット」の考え方を基礎とした「森林保護税」という考え方もあるような気がする。どうでしょう?

森の力(2)

2007-10-10 00:41:23 | エコ一般
●家の近くの雑木林・森の保護

東京都東村山市と埼玉県所沢市にまたがる形で「淵の森」が存在する。「淵の森」は、東京都と埼玉県の境を蛇行して流れる柳瀬川沿いの約7000平方メートルの小さな森で、オオタカやカワセミをはじめとする貴重な動植物が生息していることで知られている。
また、ここは近くに住むアニメ映画監督の宮崎駿氏がよく散歩に訪れ、映画「となりのトトロ」に出てくる森の構想を練った場所ともされている。
その「淵の森」に隣接する雑木林の宅地化問題が最近発生し、宮崎氏が会長となって「淵の森保全連絡協議会」という団体を結成し、宅地化反対と雑木林保護のための募金活動を展開していた。(読売新聞6月12日より)

このほど、東村山市は、雑木林取得に向け、購入費約7300万円を計上した2007年度補正予算案を市議会に提出した。うち2500万円は宮崎氏らが全国から集めた募金を充てる。可決されれば11月にも公有地化が実現する見通し。(時事通信10月9日より)

市民団体と自治体が協同で小さな森を守った。当然、宮崎駿氏といったビッグネームが効力になったことは間違いないが、それにもまして、この小さな森を愛し、守りたい人達が大勢いて、そのパワーが自治体に通じたのだと思う。
この「淵の森」は私も何度か家族と足を運んでおり、そのたびに癒されている場所だ。こういった家の近くにある雑木林や森は大切にしたい。自分の子供やその子供(孫)が大人になる頃にも、家族をつれて遊びに行ける近くの雑木林や森を残しておいてやろうではないか・・・

森の力(グリーンパワー)

2007-10-07 17:35:48 | エコ一般
●大森林の危機
7日の朝日新聞の1面はインドネシアで起きている焼き畑が原因の森林火災で大量のCO2が排出され、地球温暖化に大きな影響を与えかねないと報じた。インドネシアでは1980年代から焼き畑や農地を広げるために放たれた火が延焼し、森林と泥炭地のい火災があいつぐようになったという。それが原因で大気中に放出されるCO2の量は年平均20億トン。日本の排出量13億トンの約1.5倍である。
それにしても、今頃、何故焼き畑農業なのだろう?

もう1つ。世界最大の熱帯林であるアマゾンで、伐採(合法、違法を含む)等による木々の減少が止まらないという。伐採した木で製作した木工品や、伐採した跡地で生産された大豆は海外に輸出されている。その中には日本も含まれている。
買い手がいるから売り手がいる。商売になるからリスクを負っても違法伐採してしまうという理屈。購入側も同罪だ。

日本が、日本人が(支援)出きることが沢山あるように思える。

●森のパワー
そもそも森林は、沢山のエコパワーを持っている。
・光合成により大量のCO2を吸収し、大量の酸素を作り出す。
・木々の力で水を蓄え、土の流出を防ぐ。
・生物にとって生存・成長のために最適な環境を与えてくれる。
・「森林浴」という言葉があるくらい、人間を心身ともにリフレッシュさせてくれる。

●皇居はクールアイランド
5日、毎日新聞より。今年の記録的猛暑の中でも、皇居は比較的涼しく、森で冷やされた空気はお堀を越えて周辺約250メートルの市街地まで冷やしていたことが環境省などの調査で分かった。最大で周囲と4.1度の温度差が確認されたという。

●森林保護
我々は、昔から近所の雑木林や森にお世話になってきた。幼少の時は遊び場所として。大人になってからは避暑や癒される場所として。昔は映画「隣のトトロ」で見られる風景は日本中どこにでもあった。それなのに、時代と共に木は切り倒され、雑木林や森は1つ、また1つと消えてゆく・・・
そろそろ、そういったことにSTOP!と言いませんか。ただ懐古心からだけではなく、実際に雑木林や森は、台風、水害といった自然災害から家を守ってくれる。

森林保護に関する詳細は、以下の日本ナショナルトラスト協会のHPに詳しく記載されています。ご活用を。
(財)日本ナショナルトラスト協会 : http://www.ntrust.or.jp/

●おまけ
♪森の力を、未来の力にして。大きな夢を・・・♪
住友林業のCMソング。力を抜いた歌唱で好きだ。
ビューティフルハミングバードの:「Forest Of My Heart」という歌。

CO2スリム大作戦!!

2007-10-04 01:10:40 | エコ一般
以前、10ヶ条を書いた。正直言って、この10ヶ条を実際にやるとどのくらいのCO2が削減できるのだろうか?と自分でも半信半疑だった。
しかし、それを評価してくれたような(自分で勝手に思ったのですが)TV番組が放映されていた。9月30日テレビ朝日系列で放映した「素敵な宇宙船地球号」がそれである。

内容は、東京都稲城市に住む51世帯の方達に1ヶ月間、いろいろなCO2削減対策をしてもらった結果を集計し、スーパーコンピュータで分析をしてどのくらいの効果があったかをまとめるというもの。実際、「エアコンをできるだけ使用しない」「不要な電気を消す」「電化製品の不使用時は全てコンセントを抜く」「冷気を逃さないために冷蔵庫にシートを貼る」「シャワーヘッドを交換し節水を行う」「マイバッグ持参でレジ袋を削減する」「緑のカーテンを利用した日陰対策」「アイドリングストップをする」等々の対策が事例として紹介されていた。

その結果、対策前に51世帯が1ヶ月間に排出するCO2を海面上昇に換算すると25メートルプール2杯分あった。それが、対策を実施した1ヶ月のCO2を計算すると平均42.8%のCO2が削減できたという。つまり25メートルプール0.85杯分抑えれたことになる。これを日本全体レベルで考えると、1ヶ月に25メートルプール180万杯の海面上昇しているものを77万杯の海面上昇分抑えることができる計算になる。

結論 : やはり、やれば効果は期待できるということ。全国各所でこういった試みにチャレンジして欲しい。数字で実感できれば目標も立てやすい。

稲城市のHPに環境家計簿をダウンロードできるページを見つけた。
是非活用あれ!!
URL : http://www.city.inagi.tokyo.jp/kurashi/kankyou/kankyokakeibo/index.html