ひとりから始めるエコシフト

環境(エコ)について勉強中のビギナーが「ひとり」から始めたエコシフト。そんなエコライフをブログで紹介します。

稲城市CO2スリム大作戦-応援企画その3

2008-07-07 00:46:32 | エコ一般
またまた、独立行政法人国立環境研究所が作成した日本が2050年にCO2排出量を1990年比で70%削減するための「12の方策」について。

●7. 歩いて暮らせる街づくり
(商業施設や仕事場に徒歩・自転車・公共交通機関で行きやすい街づくり)

【観点】
 特に地方では駅前商店街の空洞化が進むのに対して、郊外の大型店舗にマイカーを利用した人々が集まっているという話をよく聞く。確かに、出張や旅行などして地方を訪れると、その傾向が顕著であることがわかる。

【大作戦での活用】
○ 買物はできるだけ近くの商店街で、それも徒歩か自転車で!歩いて2,3分のところにも車で行くというのは、そろそろ見直そう。
 確かに商店街も自努力を惜しんではいけない。どうしたら集客力がつくのか?魅力ある店舗作りというのもある。商店街で通用するエコマネー、エコポイント制度なんていうのもある。とにかく工夫の余地はあるはずだ。シャッター商店街などと呼ばれている所も是非頑張って欲しい。消費者だって、近くにある商店街で買物する方が便利なのだから。買う側も是非、商店街を育てる気持ちを持って欲しい。
○ 以前紹介したが、富山では中心地にライトレール(市電)を走らせ、商店街への集客やマイカーによる買物の減少という成果をあげている。現在、他の複数の地域でこのライトレールの計画が進んでいるという。
○ 近い将来、自宅の電源コンセントから充電できる電気自動車がお目見えする。また、カーシェアリングをしているマンションや地域も既にある。少しずつマイカーに関する考え方も変わってくるかもしれない。


●8. カーボンミニマム系統電力
(再生可能エネ、原子力、CCS*1 併設火力発電所からの低炭素な電気を、電力系統を介して供給)
●9. 太陽と風の地産地消
(太陽エネルギー、風力、地熱、バイオマスなどの地域エネルギーを最大限に活用)
●10. 次世代エネルギー供給
(水素・バイオ燃料に関する研究開発の推進と供給体制の確立)

【観点】
 いずれも、温室効果ガス排出量の多い石油、石炭による火力発電に代わる新しいエネルギーについて。国内の大きな電力会社は原子力をイチオシだが、原子力は機能面よりも安全面や管理面でまだまだ信用できない。安全面ではチェルノブイリという最悪の原発事故の記憶がある。また管理面でもこれまでの電力会社の偽装・隠蔽事件など記憶に新しい。しかし現実を見れば、今原子力発電を停止するば、国内の産業全体がストップしてしまう状況にある。また、期待されている太陽エネルギー、風力、地熱、バイオマスなどもエネルギー効率などの課題をかかえ、石油、石炭に代わる大きな代替エネルギーまでには至っていない。しばらくはバランスを取りながら、次世代エネルギーを真剣に考えていくしか方法がないようだ。

【大作戦での活用】
○ 一番は電力の節約につきる。いくら次世代エネルギーが熱効率が良く、温室効果ガス排出が少なくても、使用量が増えれば同じである。
○ 金銭的に余力があるなら、自宅で太陽光発電、風力発電などの設備を導入するのも良いだろう。ドイツみたいに蓄積した電気を高い価格で電力会社が購入する仕組みがあればいいのだが・・・
○ 夏至(キャンドルナイト)などのイベント以外の時でも、夜電気を付けないで、テレビも消して、食卓にローソクを灯して家族で食事をしたり、日頃できない親子や夫婦の会話をしてみるのも良いのでは?


●11. 「見える化」で賢い選択
(CO2 排出量などを「見える化」して、消費者の経済合理的な低炭素商品選択をサポートする)

【観点】
 企業でも偽装、粉飾、隠蔽といった因習と決別するために、「見える化」を取り入れた内部統制を強力に推し進め、健全な経営を顧客や株主にアピールする組織が増えている。
 CO2削減も「見える化」することで、生産者と消費者の両方が情報を共有し、削減対策実施の効果や成果が分かりやすくなる。

【大作戦での活用】
これまでに書いたことだが少し整理しよう。
○ 家電製品のコンセントにつなぐタイプの電気料金・CO2排出量測定器が安価で売られている。(「2. トップランナー機器をレンタルする暮らし」で紹介)
○ スーパーで販売される食品等に価格と一緒に生産や輸送にかかったCO2排出量を表示しようという動きがある。「フードマイレージ」という考え方に基づくのだが、消費者はその表示を見て比較し購入することになる。(「3. 安心でおいしい旬産旬消型農業」で紹介)
○ 既に発生してしまったCO2の量を、何らかの方法で相殺することで排出量をゼロに近づけることを「カーボンオフセット」という。カーボンオフセット商品は今後も多く販売されると考えられ、消費者は購入時の検討材料にすると良い。
 

●12. 低炭素社会の担い手づくり
(低炭素社会を設計する・実現させる・支える人づくり)

【観点】
 今後益々環境に関する技術者、研究者、アドバイザー、コンサルタントといったプロフェッショナルが増えていくと考えられる。それを支えるのが教育機関だったり、国や自治体、もちろん民間企業の支援も必要になる。

【大作戦での活用】
○ 家庭や会社、学校でも環境、エコといった内容について学ぶ・知識を得る場が増えてくると考えられる。
- 家庭では、地域単位の勉強会、生涯学習施設などが主催するセミナーなどに積極的に参加されることを推奨する。
- 企業でもISO14001をはじめ、社会貢献が企業に求められている。また、IT産業でも最近グリーンITが注目されてきた。
- 学校でも環境、エコが教科目に加えられることは確実視されている。

 とにかく、積極的に自ら取り組むことだ。周りの情報に左右されるのではなく、自分の五感をフルに活用して真実を見極めること。そして、行動すること。
(これは私自身にも強く言えることなので。皆さん共に頑張りましょう!)


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1 コメント

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放映見ました! (hitori-eco)
2008-07-07 01:13:43
KUROKOさん、コメント有難うございました。
6日放映の「CO2スリム大作戦2008」を見ました。いろいろなアイデア満載で、私も見習って取り入れたいアイデアが多数ありました。今年も猛暑が予想され、どうしてもエアコンに頼る生活をしてしまいそうですが、工夫をして少しでもエアコンに頼らないようにしたいと考えます。1ヶ月の活動で参加者の方の目がキラキラしていたのが印象的でした。生活の中で「我慢」するのではなく、積極的なライフスタイルの想像を心がけることが重要なのだと思います。
是非、今後もいろいろな情報をまたお願いします。
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