ひとりから始めるエコシフト

環境(エコ)について勉強中のビギナーが「ひとり」から始めたエコシフト。そんなエコライフをブログで紹介します。

夏風邪

2007-09-16 12:14:05 | エコ一般
今年の夏はとにかく暑かった。そのせいか体調を壊し、会社をしばらく休んでしまったほどだ。まさしく、「鬼の霍乱」。夏風邪をひいたのは何年ぶりだろう?思い出せない・・・
今年の夏は、日本列島にとっても夏風邪と言うべき異常気象、自然災害で、各地に影響がでた。

(1)気温
最初は気温。夏に入る前から気象庁は、今年の夏は「暑くなる」という予想を発表していたが、実際は、それ以上の結果となった。8月16日に岐阜県多治見市、埼玉県熊谷市で40.9度というこれまでの最高温度を更新・記録した他、各地でそれまでの最高温度を更新した。とにかく日中が暑かった。産経新聞(9月8日版)によると、8月の熱中症による搬送数は全国で4000人を超え、例年の3倍だったそうである。

(2)台風
次は台風。今年の夏に日本に上陸した台風は4、5、9号の3本で、その度に川の増水・氾濫、土砂崩れ、自主避難、床上・床下浸水、停電、地域の孤立といった言葉が新聞紙面に並び、大きな被害が出た。今でも9号の残した爪あとへの対処で大忙しな自治体があると聞く。

(3)地震
7月16日午前10時13分頃、新潟県上中越沖を震源とする強い地震があり、柏崎市、長岡市、長野県飯綱町などで震度6強を観測した。この他にも奄美、千葉等で群発地震が発生し、近い将来に起きるであろう東海地震の予兆を嫌でも感じさせられる結果となった。

-地震による原発事故-
そして、新潟県上中越沖地震で原子力発電の安全性への疑問が噴出。3月16日のブログ「原子力と安全性」で書いた心配が現実のものとなった。大事には到らなかったが、地震で発生した発電所内での火災を(発電所側の)内部で消化することができず、消防署の消防車が到着してやっと消化したというのだ。緊急時の消防組織が稼動したのだが、火災を想定した消化訓練が十分されていなかったらしい。その上近隣住民への連絡はなく、原発付近から煙が出ているのを住民が見て気づいたということ。これが原子炉近くの火災だった場合を考えると、チェルノブイリ事故を連想させるような恐ろしいことになっていたかもしれないのだ。この他にも、少量の放射能漏れ、機器の破損、それを隠そうとする隠蔽工作、公表の遅延。
我々は本気になって、「原子力発電」とどう向き合うのかが問われている気がする。今年の夏も電気消費が多く、電力会社は一斉に「省エネ」を呼びかけたが、根本の問題を考える必要がある。つまり、「原子力発電」を今まで通りYESと言うか、「原子力発電」のNOと言って真剣に「省エネ」ライフを検討するかである。

(4)水の問題
台風等における都市水害ということが問題になっている。特に地下街が広がる場所等はそのリスクが高いということになる。
これとは別に「水の問題」というと世界の砂漠化という問題もある。お隣の中国もその被害は年々拡大している。
さらに「水の問題」として、前回の「命の水」で紹介した生活水の安全確保という人間にとって基本中の基本案件だが、未だに課題になっている問題がある。ブログの中で大分感情むきだしになってしまったが、改めてその現実を映像として見せられて俺自身大変ショックだった。

地球上の約67億人いる中で、約10億の人が安全な水が飲めない生活をしているという。特にアフリカに住む人達の中で、コーヒー牛乳のような色をした(泥を含んだ)水を飲んで生活をしなければならない現実をテレビ画面を通して見るだけでも胸が打たれる。日本では戦後水道が整備され、蛇口をひねっただけで安全に水を飲むことができる。最近では、お茶と同じくらいミネラルウォーターのペットボトルが売れているらしい。「○○鉱泉の水を一度飲んだら水道の水なんて不味くて飲めない。」とか「私は硬度○○%くらいが好みかな!」なんてのん気なことを言っているが、世界を見渡せば、安全な水を摂取できないために死んでいく小さな命の数は今でも多い。この大いなるGAPに対して自分は何ができるのだろう?

アフリカでの日本人による井戸掘りボランティアは多くのNPO、多くの人が参加して成果を上げている。その中でも日本の伝統的な「上総掘り工法」は、現地で十分調達できる材料で容易に掘削できるため、日本人ボランティアがいなくなってからも現地の人だけでメンテナンスできるので大変喜ばれているらしい。このことを聞いて少し嬉しい気持ちになる。


◎◎◎ 季節は秋。夏風邪も落ち着き、また新たな気分でこのブログを続けていこうと思うので、よろしく(お願いします)。 ◎◎◎