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64回ベネチア国際映画祭, アン・リー監督に 金獅子賞「ラスト、コーション」

2007年09月09日 | 洋画
「ラスト、コーション/色・戒/Se, jie (Lust, Caution)」
タン・ウェイ(湯唯)
もう一人のコン・リー(鞏俐)が出てきた


ベネチア国際映画祭の最高賞に「ラスト、コーション」
2007年09月09日03時44分

三池崇史監督の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」と、
オリゾンティ部門の青山真治監督「サッド ヴァケイション」は共に賞を逃した。

残念だ。

“アン監督は2年前に映画「ブロークバック・マウンテン」で
同賞を受賞したばかり。
加えて、今回の審査委員長が同じ中国圏のチャン・イーモウ監督とあって、
記者席からは一斉にブーイングが起こった。”

Yahooニュース

チャン・イーモウ監督らしからぬ選択だ。
アン・リーは2度目であり、
ここは、イタリア、マカロニウエスタンのオマージュ
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」に
金獅子賞とまでは行かずとも、
銀獅子賞をあげてほしかった。



アイビー・インがっくり、過激描写映画は「ラスト、コーション」のひとり勝ち?―イタリア
Yahooニュース

“「Help Me Eros」は濃厚な性描写で注目されているが、
先にヴェネチアで公開されたアン・リー(李安)監督
「ラスト、コーション」(色、戒)で、
ヒロイン役のタン・ウェイ(湯唯)が挑んだ全裸シーンに話題を奪われ気味。
「私はあそこまで出来ない」と話すアイビーによると、
プロデューサーのツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督からの
「全裸要求」を拒否して、当初はかなり話がこじれたという。

結局はアイビーの妥協点までのヌードシーンが撮影されたが、
アイビーは「ストーリーの中で必要と感じたら、全裸になっても構わない。
私自身、映画の中であまりにヌードシーンが多すぎても観客が疲れると思うの」
と話している。”


“ヌードシーンが多すぎても観客が疲れる”・・

それは作品の内容次第だが、
「Help Me Eros」(原題:幇幇我愛神)と、スチール写真を見る限り、
エロスがテーマの映画だ。

我愛神がエロスの原点であれば、ヌードシーンは
エロスのほんの一部分にしか過ぎない。

男と女の情愛こそがエロスの源だ。


「ラスト、コーション/色・戒/Se, jie (Lust, Caution)」

“1940年前後の日本軍のよる占領下の上海と香港。
異国情緒を漂わせる2つの街を舞台に、2人の立場の違う男と、
その間で揺れるひとりの女スパイのスリリングな心理的駆け引きを描く。
08年正月第二弾、全国にて公開”

梁朝偉(トニー・レオン) が、主演をした「花様年華」を思い出すが、
こちらは、1962年の香港が舞台だった。
トニーのファションが、
髪をポマードで固めた、スーツをぴたっときめているたあたりが
まったく同じだ。
Lustとは、Lastではなく、(色、とか欲)を意味する。
Cautionは、(警告、戒め・・)となる。

“ラスト”は紛らわしい。
邦題は、うまく付けてほしい。
配給ワイズポリシーさん



受賞結果 


▽ 金獅子賞
アン・リー監督
「ラスト、コーション」


▽ 銀獅子賞(監督賞) 
ブライアン・デ・パルマ監督(作品は「リダクテッド」)


▽審査員特別賞 
「ザ・シークレット・オブ・ザ・グレイン」(アブデラティフ・クシシュ監督)と
「アイム・ノット・ゼア」(トッド・ヘインズ監督)

▽特別獅子賞 
ニキータ・ミハルコフ監督(「12」を含めた全作)


▽男優賞 (コッパ・ヴォルピ)
ブラッド・ピット(「ジェシー・ジェームス暗殺」)


▽女優賞  (コッパ・ヴォルピ)
ケイト・ブランシェット(「アイム・ノット・ゼア」)



▽75周年特別金獅子賞 
ベルナルド・ベルトルッチ監督



▽マルチェロ・マストロヤンニ賞(優秀新人俳優賞)
ハフシア・ヘルジ
「ザ・シークレット・オブ・グレイン(原題)」(仏)


▽オゼッラ(優秀撮影賞)
ロドリゴ・プリエト
「ラスト・コーション」


▽オゼッラ(優秀脚本賞)
ポール・ラヴェルティ
ケン・ローチ監督「イッツ・ア・フリー・ワールド(原題)」(英・伊・独・西)






<コンペティション出品作一覧、22作品>

ジョー・ライト監督
「贖罪/Atonement」(アトーンメント)123分
キーラ・ナイトレー
(現代文学の最高傑作との呼び声も高いイアン・マーキュアンの
壮大な大河小説を、イギリス映画界が総力を挙げて完全映画化。

・・しかし、無冠とは・・。
原作本は持っている。早速読んでみよう。
08年 東宝東和配給

ウェス・アンダーソン監督
「ダージリン有限会社/The Darjeeling Limited」91分



ケネス・ブラナー監督
「スルース/Sleuth」86分



ユーセフ・シャヒーン監督
「Heya fawda 「Le Chaos」」122分



☆銀獅子賞(監督賞)
ブライアン・デ・パルマ監督
「Redacted」「リダクテッド」 90分



☆男優賞(コッパ・ヴォルピ) 
ブラッド・ピット
アンドリュー・ドミニク監督
「ジェシー・ジェームズ暗殺/
The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford」155分



パオロ・フランキ監督
「Nessuna qualit agli eroi」102分


トニー・ギルロイ監督
「マイケル・クレイトン/Michael Clayton」119分


ピーター・グリーナウェイ監督
「レンブラントの夜警/Nightwatching」134分



ホセ・ルイ・グエリン監督
「En la ciudad de Sylvia」90分



ポール・ハギス監督
「In the Valley of Elah」120分



☆審査員特別賞
☆女優賞 ケイト・ブランシェット
トッド・ヘインズ監督
「アイム・ノット・ゼア/I'm not There」135分



姜文監督
「日はまた昇る/Taiyang zhaochang shengqi (The Sun Also Rises)」116分



リー・カンション監督
「Bangbang wo aishen (Help Me Eros)」(原題:幇幇我愛神)107分


☆審査員特別賞
アブデラティフ・ケシシュ監督
「La Graine et le mulet」151分


☆金獅子賞
アン・リー監督
「ラスト、コーション/色・戒/Se, jie (Lust, Caution)」156分



ケン・ローチ監督
「It' a Free World...」96分



ヴィンチェンツォ・マーラ監督
「L’ora di punta」96分



三池崇史監督
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ/Sukiyaki Western Django」121分


☆特別獅子賞
ニキータ・ミハルコフ監督
「12」(12 Angry Men)153分

社会派の映画作家、シドニー・ルメット監督の不朽の名作「十二人の怒れる男」(57)を、
「黒い瞳」や「太陽に灼かれて」(94年にアカデミー外国語映画賞受賞)の
ロシアの巨匠、ニキータ・ミハルコフ監督がリメイク。



アンドレア・ポルポラティ監督
「Il dolce e l'amaro」98分



エリック・ロメール監督
「Les Amours d'Astree et de Celadon」109分


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