本と映画の日々  そして、ゆめのつづき

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「あなたは、日航機墜落事故をやりたいのか、『クライマーズ・ハイ』をやりたいのか?」

2008年07月13日 | 日本映画
横山秀夫原作、「クライマーズ・ハイ」



キネマ旬報 08年7月下旬号の特集があった。

原作は読んだのは、もう5年前だ。
1985年の御巣鷹山の惨事を映像化するには、
長い時間が必要だったのだろう。
遺族の方たちの気持ちを思えば、
深い追悼の気持ちなしには、カメラも回らない。

原田眞人監督は原作者横山秀夫に会った際

「あなたは、日航機墜落事故をやりたいのか、
『クライマーズ・ハイ』をやりたいのか?」
と、二者択一を突きつけられたという。

まだ日航機墜落事故を真正面から取り上げるのは尚早だ。

あくまでも『クライマーズ・ハイ』で行こう。

原作では、衝立岩のエピソードは面白かった。

谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩ボサテラス(アンザイレンテラス)。
監督は、山は苦手だが、今回の撮影では、
アンザイレンテラスまで半分のところまで行って、ギブアップしたとのこと。
半分までとは言いながら、監督のあの体型でよくがんばったと思う。

そして、クライマーズ・ハイにかかったように墜落事故の取材に奔走する、
そんな新聞記者たちの姿を生々しく追う。

そして、堤真一、堺雅人、蛍雪次朗ら実力派俳優たちの
取材合戦を通しての“言葉のボクシング”が、見ものだ。

「金融腐食列島[呪縛]」でも役所と銀行仲間たちの
“言葉のボクシング”が、テンポがよく面白かった。

監督:原田眞人
出演:堤真一 堺雅人 尾野真千子 嶋政宏 山努 遠藤憲一他



P.S.1 

撮り残した事


監督のこだわりとして

「墜落現場が自衛隊に封鎖され、地元上野村の消防団が
事故当日の晩10時間も救助に入れなかった事実だけは、伝えたい」・・
という思いが強くあった。

なぜか、自衛隊は、救助に来た米軍ヘリを追い返している。
事故原因とされる「隔壁破壊」は違うのではないか・・?
噂になった米軍爆撃機の誤射による墜落も視野にいれ、
もっと時間をかけて、
これは、別作品で、この日本の暗黒面として取り上げたい・・。
金融腐食列島[呪縛]、「突入せよ!『あさま山荘』事件」を撮った
社会派監督としての面目躍如足るものが在る。
すごい意気込みだ。




P.S.2

「まだ日航機墜落事故を映画として、
真正面から取り上げるのは時期尚早だ。」


山崎豊子原作『沈まぬ太陽』が、一時期、角川映画製作によって、
2008年夏の公開で、映画化される予定だったが、
いつのまにか立ち消えとなっている。
日航機墜落事故の遺族の意向もあったのだろうか・・。
『沈まぬ太陽』は全5巻、イッキに読んだ。
映画化するとしたら3部作がいい。
1・2巻の「アフリカ編」が1部。
3巻の「御巣鷹山編」が2部。
そして、4・5巻「会長室編」を3部・・
興行的に心配だったら、せめて2部作にして、公開するのはどうだろう。

昔、東映の前社長 高岩淡さんが、映画化したいといっておられた。
大阪に向かっていた飛行機なので、
大阪に縁のある方たちが多く搭乗されていた。

ひとつの企画が実現するには、大変なエネルギーを必要とする。
日本にも、全世界から資金を集められるような、
国際的プロデューサーが必要だ。



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1 コメント

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日航ジャンボ123便ソ連自衛隊核攻撃惨事 (アッキードF19で小沢一郎を撃退希望)
2018-09-14 06:54:53
日航ジャンボ123便ソ連自衛隊核攻撃惨事における たくさんのJAL123便の元気な生存者及び、ご搭乗の昭和天皇が、日本の埼玉県警察の警察官らの襲撃(日本語で おまわりさん?らの手により)により
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/ainugakuin/e0011938_16494167[1].jpg
といった惨憺たる虐殺死体と化した

一方、救助に奔走したのは米国のみであった
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