横山秀夫原作、「クライマーズ・ハイ」
キネマ旬報 08年7月下旬号の特集があった。
原作は読んだのは、もう5年前だ。
1985年の御巣鷹山の惨事を映像化するには、
長い時間が必要だったのだろう。
遺族の方たちの気持ちを思えば、
深い追悼の気持ちなしには、カメラも回らない。
原田眞人監督は原作者横山秀夫に会った際
「あなたは、日航機墜落事故をやりたいのか、
『クライマーズ・ハイ』をやりたいのか?」
と、二者択一を突きつけられたという。
まだ日航機墜落事故を真正面から取り上げるのは尚早だ。
あくまでも『クライマーズ・ハイ』で行こう。
原作では、衝立岩のエピソードは面白かった。
谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩ボサテラス(アンザイレンテラス)。
監督は、山は苦手だが、今回の撮影では、
アンザイレンテラスまで半分のところまで行って、ギブアップしたとのこと。
半分までとは言いながら、監督のあの体型でよくがんばったと思う。
そして、クライマーズ・ハイにかかったように墜落事故の取材に奔走する、
そんな新聞記者たちの姿を生々しく追う。
そして、堤真一、堺雅人、蛍雪次朗ら実力派俳優たちの
取材合戦を通しての“言葉のボクシング”が、見ものだ。
「金融腐食列島[呪縛]」でも役所と銀行仲間たちの
“言葉のボクシング”が、テンポがよく面白かった。
監督:原田眞人
出演:堤真一 堺雅人 尾野真千子 嶋政宏 山努 遠藤憲一他
P.S.1
撮り残した事
監督のこだわりとして
「墜落現場が自衛隊に封鎖され、地元上野村の消防団が
事故当日の晩10時間も救助に入れなかった事実だけは、伝えたい」・・
という思いが強くあった。
なぜか、自衛隊は、救助に来た米軍ヘリを追い返している。
事故原因とされる「隔壁破壊」は違うのではないか・・?
噂になった米軍爆撃機の誤射による墜落も視野にいれ、
もっと時間をかけて、
これは、別作品で、この日本の暗黒面として取り上げたい・・。
金融腐食列島[呪縛]、「突入せよ!『あさま山荘』事件」を撮った
社会派監督としての面目躍如足るものが在る。
すごい意気込みだ。
P.S.2
「まだ日航機墜落事故を映画として、
真正面から取り上げるのは時期尚早だ。」
山崎豊子原作『沈まぬ太陽』が、一時期、角川映画製作によって、
2008年夏の公開で、映画化される予定だったが、
いつのまにか立ち消えとなっている。
日航機墜落事故の遺族の意向もあったのだろうか・・。
『沈まぬ太陽』は全5巻、イッキに読んだ。
映画化するとしたら3部作がいい。
1・2巻の「アフリカ編」が1部。
3巻の「御巣鷹山編」が2部。
そして、4・5巻「会長室編」を3部・・
興行的に心配だったら、せめて2部作にして、公開するのはどうだろう。
昔、東映の前社長 高岩淡さんが、映画化したいといっておられた。
大阪に向かっていた飛行機なので、
大阪に縁のある方たちが多く搭乗されていた。
ひとつの企画が実現するには、大変なエネルギーを必要とする。
日本にも、全世界から資金を集められるような、
国際的プロデューサーが必要だ。
キネマ旬報 08年7月下旬号の特集があった。
原作は読んだのは、もう5年前だ。
1985年の御巣鷹山の惨事を映像化するには、
長い時間が必要だったのだろう。
遺族の方たちの気持ちを思えば、
深い追悼の気持ちなしには、カメラも回らない。
原田眞人監督は原作者横山秀夫に会った際
「あなたは、日航機墜落事故をやりたいのか、
『クライマーズ・ハイ』をやりたいのか?」
と、二者択一を突きつけられたという。
まだ日航機墜落事故を真正面から取り上げるのは尚早だ。
あくまでも『クライマーズ・ハイ』で行こう。
原作では、衝立岩のエピソードは面白かった。
谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩ボサテラス(アンザイレンテラス)。
監督は、山は苦手だが、今回の撮影では、
アンザイレンテラスまで半分のところまで行って、ギブアップしたとのこと。
半分までとは言いながら、監督のあの体型でよくがんばったと思う。
そして、クライマーズ・ハイにかかったように墜落事故の取材に奔走する、
そんな新聞記者たちの姿を生々しく追う。
そして、堤真一、堺雅人、蛍雪次朗ら実力派俳優たちの
取材合戦を通しての“言葉のボクシング”が、見ものだ。
「金融腐食列島[呪縛]」でも役所と銀行仲間たちの
“言葉のボクシング”が、テンポがよく面白かった。
監督:原田眞人
出演:堤真一 堺雅人 尾野真千子 嶋政宏 山努 遠藤憲一他
P.S.1
撮り残した事
監督のこだわりとして
「墜落現場が自衛隊に封鎖され、地元上野村の消防団が
事故当日の晩10時間も救助に入れなかった事実だけは、伝えたい」・・
という思いが強くあった。
なぜか、自衛隊は、救助に来た米軍ヘリを追い返している。
事故原因とされる「隔壁破壊」は違うのではないか・・?
噂になった米軍爆撃機の誤射による墜落も視野にいれ、
もっと時間をかけて、
これは、別作品で、この日本の暗黒面として取り上げたい・・。
金融腐食列島[呪縛]、「突入せよ!『あさま山荘』事件」を撮った
社会派監督としての面目躍如足るものが在る。
すごい意気込みだ。
P.S.2
「まだ日航機墜落事故を映画として、
真正面から取り上げるのは時期尚早だ。」
山崎豊子原作『沈まぬ太陽』が、一時期、角川映画製作によって、
2008年夏の公開で、映画化される予定だったが、
いつのまにか立ち消えとなっている。
日航機墜落事故の遺族の意向もあったのだろうか・・。
『沈まぬ太陽』は全5巻、イッキに読んだ。
映画化するとしたら3部作がいい。
1・2巻の「アフリカ編」が1部。
3巻の「御巣鷹山編」が2部。
そして、4・5巻「会長室編」を3部・・
興行的に心配だったら、せめて2部作にして、公開するのはどうだろう。
昔、東映の前社長 高岩淡さんが、映画化したいといっておられた。
大阪に向かっていた飛行機なので、
大阪に縁のある方たちが多く搭乗されていた。
ひとつの企画が実現するには、大変なエネルギーを必要とする。
日本にも、全世界から資金を集められるような、
国際的プロデューサーが必要だ。
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/ainugakuin/e0011938_16494167[1].jpg
といった惨憺たる虐殺死体と化した
一方、救助に奔走したのは米国のみであった