本と映画の日々  そして、ゆめのつづき

夢と知りせば、醒めざらましを・・。
放送大学のなんと、学生です。
ドラマ、映画感想、環境問題を!

今回の本屋大賞は、やはり、角田光代『八日目の蝉』が妥当と思えるが・・。

2008年04月11日 | 


『八日目の蝉』角田光代


蝉は地中に出てから7日間しか生きられない―――
8日目まで生き残ってしまった蝉が
見る世界は―――
地獄か、天国か・・?

八日目の蝉は、
ただの抜け殻になってしまうのが現実だが・・。

“どうしょうもない男に、不倫の果てに捨てられて、
それでも一目その男の妻が生んだ赤ん坊を見て帰るつもりが
つい誘拐をしてしまい、そこから始まる逃亡生活・・。”

☆5つ、文句なしに、面白い。
   シャーリーンさん (神奈川県) – Amazonレビューより




角田光代は、短編などはチョコチョコ読んでいたのだが、
長編を読んだのは、『対岸の彼女』(第132回直木賞受賞〈2005年〉)
が初めてだった。
評判では、『空中庭園』(第128回直木賞候補〈2002年〉)のほうが
作品評価は高かったようだ。

小泉今日子主演で映画化もされている。
オン・デマンド・TVの、4月HV映画リストに、入っていたので
今度、見てみよう。
しかし、今回の本屋大賞は、やはり、『八日目の蝉』が妥当と思えるが・・。




P.S.1


伊坂幸太郎が本屋大賞を受賞!

『ゴールデンスランバー』


“首相暗殺犯の汚名を着せられた主人公の逃亡劇を通して、
さまざまな人間模様を描いたハードなサスペンス小説。”





日経トレンディネット


第1回大賞 『博士の愛した数式』     小川洋子 / 新潮社
第2回大賞 『夜のピクニック』       恩田陸 / 新潮社
第3回大賞 『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』 リリー・フランキー / 扶桑社
第4回大賞 『一瞬の風になれ』      佐藤多佳子 / 講談社

第5回大賞 『ゴールデンスランバー』   伊坂幸太郎 /新潮社



伊坂幸太郎は、毎年ノミネートをされながら
大賞が取れなかった。
今回は2位以下に大差をつけて大賞に輝いた。

本屋大賞自体の受賞傾向からすると、
角田光代の『八日目の蝉』が本命なのかな?と思ったが、
予想が外れてしまった。

おそらく、直木賞と同じように、“作家”を重視した結果だと思う。
伊坂幸太郎を押しのけるほどの、作品が無かったせいもある。

大賞の『ゴールデンスランバー』は、

女性読者層をかなり意識してきた本屋大賞としては、
ストーリーが、男性的すぎる。

P.S.2

資料

☆印は、伊坂幸太郎作品

「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2008年本屋大賞」


2008年本屋大賞 投票結果

大賞 ☆『ゴールデンスランバー』 著/伊坂幸太郎 (新潮社) 509.5点


2位 『サクリファイス』 著/近藤史恵 (新潮社) 312点


3位 『有頂天家族』 著/森見登美彦 (幻冬舎) 280.5点


4位 『悪人』 著/吉田修一 (朝日新聞社) 233.5点


5位 『映画篇』 著/金城一紀 (集英社) 227.5点


6位 『八日目の蝉』 著/角田光代 (中央公論新社) 225点


7位 『赤朽葉家の伝説』 著/桜庭一樹 (東京創元社) 213.5点


8位 『鹿男あをによし』 著/万城目学 (幻冬舎) 196.5点


9位 『私の男』 著/桜庭一樹 (文藝春秋) 129.5点


10位 『カシオペアの丘で』 著/重松清 (講談社) 126点






2007年本屋大賞 (第四回:2006年11月~2007年4月実施)

大賞 『一瞬の風になれ』 佐藤多佳子
2位 『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦
3位 『風が強く吹いている』 三浦しをん
4位 ☆『終末のフール』 伊坂幸太郎
5位 『図書館戦争』 有川浩
6位 『鴨川ホルモー』 万城目学
7位 『ミーナの行進』 小川洋子
8位 『陰日向に咲く』 劇団ひとり
9位 『失われた町』 三崎亜記
10位 『名もなき毒』 宮部みゆき




2006年本屋大賞 (第三回:2005年11月~2006年4月実施)


大賞 『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー
2位 『サウスバウンド』 奥田英朗
3位 ☆『死神の精度』 伊坂幸太郎
4位 『容疑者Xの献身』 東野圭吾
5位 『その日のまえに』 重松清
6位 『ナラタージュ』 島本理生
7位 『告白』 町田康
8位 『ベルカ、吠えないのか?』 古川日出男
9位 『県庁の星』 桂望実
10位 『さくら』 西加奈子
11位 ☆『魔王』 伊坂幸太郎




2005年本屋大賞 (第二回:2004年10月~2005年4月実施)

大賞 『夜のピクニック』 恩田陸
2位 『明日の記憶』 荻原浩
3位 『家守綺譚』 梨木香歩
4位 『袋小路の男』 絲山秋子
5位 ☆『チルドレン』 伊坂幸太郎
6位 『対岸の彼女』 角田光代
7位 『犯人に告ぐ』 雫井脩介
8位 『黄金旅風』 飯嶋和一
9位 『私が語りはじめた彼は』 三浦しをん
10位 『そのときは彼によろしく』 市川拓司



2004年本屋大賞 (第一回:2003年10月~2004年4月実施)

大賞 『博士の愛した数式』 小川洋子
2位 『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫
3位 『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎
4位 『永遠の出口』 森絵都
5位 ☆『重力ピエロ』 伊坂幸太郎
6位 『4TEEN』 石田衣良
7位 『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな
8位 『終戦のローレライ』 福井晴敏
9位 『陰摩羅鬼の瑕』 京極夏彦
10位 『ららら科學の子』 矢作俊彦


最新の画像もっと見る

コメントを投稿