今回は、私にとってもとても大きな影響を受けたお隣のお爺ちゃんの話。
私の家のご近所さんとお酒を飲む機会がありました。
ご近所さんは、もう私の親よりもお歳ですが元気いっぱいです。昔はジャンボジェットのパイロットで世界中を飛び回っていたそうです。趣味の一つが外車。ポルシェにも乗っておられるのですが、なんと今年になって新しく買い替え納入後の次の日から北海道までその車で旅行してたとの事。世間では老人の運転免許の返納などが話題にもなりますが、まだまだ見た目もそんなお歳には見えません。でも流石にびっくりしました。先月にはカザフスタンに旅行に行かれて、年内には台湾に来春は東欧を見てくると言われていました。そして、その間は山登りが好きなのでとあちこちの山に登山されています。
お隣さんの年齢から考えたら猛烈なほどの行動力と体力気力の持ち主だと思います。私も大いに刺激されて、身体がきついとか、もう歳だからとか言っておれません。私にとっての新しい目標となる方の出現です。普段から山に薪用に木を伐りに行かれます。ご自分よりも年下ながらご主人に先立たれたご婦人に自分の山から薪用になる木を切ってくれるように頼まれて、その代わりに自宅用にと軽トラ数台分を薪用に貰ってこられます。勿論、薪用サイズにチェンソーで玉割りして、最終の薪割りもマシンではなく斧で薪割りされています。自宅の薪も見せてもらいましたが10年分以上はストックが有る様に見えます。
山の上の住人は、仙人みたいな人々が沢山います。
家の側の大木を、難なくスマートにさも簡単に切り倒す人、なぜそんな腕前か聞いたら、その方にも先生がいて全国で難しい巨木を切り倒す最後に頼まれる方(既に鬼籍に入られています)から色々と教えてもらったとか。話によるとその先生は神社の上にのしかかる様な枝をくるりと回すように屋根のひさしすれすれに切り落としたり等、数々の伝説があるようです。私よりも少し先輩かなと思っていた方の家に、お子さんが遊びに来ていらしたと思っていたら、お孫さんだったりとか。。。もう山の中の人達は街でいう健康寿命が圧倒的に長いようです。多分、健康寿命と肉体寿命がほぼ同じじゃないかと思えます。
私も今までの考えは健康寿命は多分75歳前後で肉体寿命は平均的な82歳くらいかなとも思っていましたが、山の中で暮らしてみると私も健康寿命も90歳まではいけるんじゃないかと考えを変えつつあります。それくらい巨木や動物達からの自然の力は人にも良い影響を与えてくれるんだろうと思います。