先日、電車に乗って…用を足しての帰り…
改札口からホームに移動するのに…エレベーターを待っていた。
私を見て、ひとりの老人が声をかけてきた。
彼も私も杖ついていて…年頃も同じぐらい…
『私は、一人もんで…病院を探すのもの大変で…』と、話し始め…
片手も不自由…足も杖ついて、やっとの思いで体を支えている様子…
近くの病院で見放され…やっと取り合ってくれた病院が…この駅から電車に乗って
4つ目にある…大学病院なんです。
やっと取り合ってもらえた条件…それが治験です。
それでも、今では、やっとここまで回復できたんです。
大変なのは、自宅からの通院時間が、2時間半…かかるんです。
でも…私は、幸せなんです…
エレベーターが来て、『お先にどうぞ』と声をかけたら…
私に…先に乗ってくれ…と…苦笑いされ…
先に乗って…ドアーopenボタンを押して…
彼が乗るまで待った。
一人で、エレベーターに乗れないことを知って…
この独居老人の…通院地獄を…思い知らされた。
生きることの…荘厳さ…学ばされた…