ハロウイーンが終わると
既にクリスマスを影にひそめたサンクスビギングめざしの季節の節目となる。
見事に1晩で、町にあふれていたお化けたちの飾り物は姿を消す。
まだ庭のフロントに 片付けきれていないのが残っている家もあるけれど、
”ホントはね やるつもりだったんだけど なんせ忙しくてねーー”
と 肩身がせまそうに言い訳している雰囲気があり、
これも2,3日うちには確実に撤去される。
パンプキンは 目鼻をくりぬいたものは消えるが
そのままのものはそのまま残り、
むしろ数がふえたりして
ほっこりぷっくり ”豊かな秋ーーって感じ”を演出する。
”やればできるじゃないの ほらーー”
と この季節には 誰に言うともなく いつも思う。
アメリカの季節の変わり目のくくりどころとして
この時期は 非常に明確だ。
ならば なぜできないんだ。クリスマスのあと
年があけても 七草がすぎても
クリスマスライトがピッカンピッカン
これは ハロウイーンの後とちがって
”だって まだホリデーシーズンだもん”
と のさばっている雰囲気がある。
このへんが アメリカ生活が何年になっても
何かスッキリしないところだ。
日本は クリスマスが過ぎたら 一夜にして
新年をめざし、デパートなどには お琴の音がころりんしゃんと響くのに
”いつまでたってもグズグズとーーー ” と
ぐうたらしている子供を見る母親の感覚になる。
”ね、ハロウイーンの後は きっちりできるじゃないの。
だからクリスマスの後だって やろうと思えばできるのよ”
と いくら私がわめきたてたところで
そんなものに耳を傾けるアメリカ人など皆無である。
そんな先のことは よろしいのだ。
とりあえずサンクスギビング という
作物の豊かな収穫をエンジョイし、それを感謝するこの季節を堪能しよう。
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