拾ってくれてありがとう

たかがシューラック　されどシューラック
玄関で靴をかたづけるラックは
かかとをひっかける形になっているため
ぺたんこ靴は　置いても置いても　すべり台のごとく床に落下
そのたびに　まったく！　と不機嫌になりつつも
”そーーっと靴を安置する”　というテクニックを駆使して
一体　何年間すごしてしまったことだろう。

たまたま立ち寄った店で
つま先のところがすべりおちないデザインのものを見つけたので購入
組み立ても簡単だったので　靴を入れ替え
どんなにフラットな靴も　おっこちない快感を味わっている


さて、不要になったラックの始末
別段こわれているわけではなく
ハイヒールを沢山所有している人にはうってつけのアイテムなのだ
わざわざドーネーションに持っていくのは面倒
びびなび　で　ただでさしあげます　と　広告出そうかと思ったが　それはさらに面倒

とりあえずゴミ収集の日に
ゴミ箱の横に　もしかしたら誰かが拾ってくれるかも　と思って放置した
私の家のまわりは　人の通りも少ないので
これは　小豆大のクモの巣に虫がひっかかるくらいの低ーい確率　と思ったが
これが一番面倒でない方法なので　とりあえずやってみた

その日の　夕方
おお！　見事に消えていた。やってみるものだ。
拾ってくれた方、ありがとう
それは品質はいいものだし、幅も調整できるから活用してくださいねーー

お宝

３才の孫たちの　
現在　一番のお気に入りは　大きな段ボール
オンラインでクッションをオーダーした空箱

ここにちょうど一人がぴったり入る。
自分でふたを閉めて　中でクスクス笑っている

顔色

次女が息子を連れて外出
ほんの数分してから　家に電話をかけてきた
”すぐ家に着くから　タオルもって表に来てくれる？”
息子が車の中で吐いたそうだ
タオルをどっさり持って表で待つと車が戻ってきた。
カーシートにも服にもどっと吐いてしまったようだ。
顔色が悪い
”どうしたのかしらねー”
と言いつつ、
悪い物が出てしまった直後の　顔色が徐々に戻ってくるのが見えたので
大して心配はしなかった。
シャワーシャワー　と　二人は家に入る。
私は表でカーシートと靴とオモチャに
ホースで水をじゃんじゃんかけて洗う。
午前中からすでに温度が高い日なので
すぐに乾いてしまうだろう

一体何が悪かったのかしら　
朝は　シリアルにミルクにアップルジュースを食べたとのこと
アップルジュースのボトルをあけてにおいをかぐ次女
”これかなあ”
私もにおいをかいでみると

びみょう

どうやらこれが犯人であったようだ

ご本人　シャワーできれいになって　すでにサッパリ顔
機嫌もよい

顔色の見極めなど　誰に習ったわけでもないのに
何となくわかる　ということに
妙に感心した
こうやって子供の健康を守る能力を
神様がちゃんと与えてくださっていることを改めて経験

このあたり　まだ経験の少ない娘たちはよくわかっておらず、
ちょっと子供の体調が悪いと
”おかーさんは簡単に大丈夫　大丈夫っていうんだから　まったく！”
と言って　不要な心配をしているが、
それはちゃんと面倒を見たいという愛情の表れなので
すばらしいなあ　と思う。

なんのかんの言いながら
結構楽しい日々を過ごしている。

感謝

郵便局で

郵便局で若い男の子を見た
ボックスを組み立てて　そこに彼がしょっていたバックパックを
どさっと入れてテープで閉じていた。
変なことをするなあ　と思っていたら
彼と　郵便局員とのやりとりで
空港で　他の人とバックパックが入れ違ってしまったらしいことが判明した
パスポートやら貴重品やらが入っていたらしく、
お互い　連絡先が取れて　他人事ながらよかったね　と思った。
私も　旅行に行く時には何かハッキリした目印をつけておくようにしよう。

そのやりとりを　私の前に並んでいた女性が　にこやかに見ていた。
おそらく７０才代と思われるその女性は真っ赤なシャツを着て黒い帽子をかぶり
つけまつげをつけて　とてもきれいにメイクアップをして
車椅子に座っていた。
カウンターより低いところから腕をのばして封筒を局員に渡し、
若い男の子の局員に
アナタのピアスはとてもステキ　などと楽しそうに話しかけたりしていた。
そして　自分の荷物送りの書き込みなどをしている間に彼女はいなくなった。
特に誰かが一緒にいる様子はなかった。
どこから来たのかはわからないけれど　
すぐ近くに住居があるというわけではないこの郵便局まで
その手こぎの車椅子で一人で来るのはどう考えても無理なはずだ。

よくわからないけれど
神様が　何か不思議な方法で
いつもニコニコ喜んでいなさいねーー　
機嫌のいい人のそばにいると　気分がいいでしょーーー
語っておられるのかな、と思った。

昨日のネコ

情報番組で日本で軽率にアライグマをペットにして
手に負えなくなると捨ててしまい、それが狂犬病をもっている
という報道があった。
それも大問題だが、そこで紹介された狂犬病の症状が
我が家のハナちゃんが時々見せる奇妙な行動とよく似ているように思われて　ぎょっとした。

猫４匹はずっと家の中で飼っていて
他の動物との接触はないし、猫の予防接種は義務ではないから
何年もやっていない。

ハナちゃんは子猫の頃からずっと臆病で
すみっこのうすぐらいところにもぐりこみたがる。
ここ半年ほど　時々体をふるわせて　うなり声をあげる　という奇妙な行動をする。
それが起こるのは一瞬だが　すぐにけろっとしている。
もし狂犬病だったらどうしよう　と心配になり
獣医さんに相談してみた。
結果、もし狂犬病だったら　そんな症状がでてから数日で死んでしまうので
まずその可能性はないでしょう　とのお返事でほっとする。

しかし、予防接種をしていないことが気になりはじめ、
全員　捕獲して獣医さんに連れていくことを決意
これは　かなりの集中力とスピードと技能を必要とする一発勝負
猫をいれるケージを４個
ドアの開け閉めで　独特の金属音があるので
警戒されないように　
まず　猫がリラックスできるようなＣＤをかける。
どの曲にしようか　と考え　結局　デュオ高瀬のバイオリンを選ぶ
ＣＤで音を消しながら　ドアを開け、
こちらから見えないようにフトンをかぶせて隠す
一匹ずつ　ねらいを定め
何も用事はなくて　たまたまそばを通り過ぎるだけだからねーーー
という雰囲気を全身で表現しつつ
あら、お昼寝中なのね　とナデナデしながら抱き上げて
気付かれる前に
ケージの中に頭と前足を入れて　すばやく全身をつっこむ
一匹　次の一匹　と　本当に息を飲む真剣勝負
全員捕獲　成功
彼らは異変にきづいて　お、なんだなんだなんだ　と
わーおわーおわーお　と大騒ぎ

すかさず車にケージをつんで　一路獣医さんに向かって走る
ワーオワーオワーオと　大騒ぎする彼らに
大丈夫だからねー　と　声をかけつつ　急カーブを切らないようにやさしくドライブ

獣医さんに無事到着
ハナちゃんは一応　血液検査、尿検査をしてもらうことにした


これは昨日の出来事
きょう　電話で結果を尋ねると　
ハナちゃんは　まったく異常なしのお答えをいただく
もし伝染性のものだったらどうしようかと考えていたので　本当によかった

あの妙な行動は
何かこわい夢でもみているのでは　と獣医さんに言われた
捨て猫だったから　随分と恐ろしい思いはしているはずだから
それがよみがえるのかもしれない。