いったん家に帰ってきた次女が
道端でバタバタしている鳥がいた と
小さな動物用ケージとタオルケットをつかんで また出かけて行った。
もってきたのは 鳩
外傷はなかったが、まっすぐに座れない。
とにかくタオルでやわらかい寝床を作り、布団でくるんだ。
「たしかサウザンドオークスに野生の動物を保護する獣医さん いたよね」
たしかにあった。犬猫などのペットは有料だが 傷ついた野生動物は無料で保護と治療をして
ボランティアの人がリハビリをして自然にかえすという活動をしている。
これまでにも随分いろいろな鳥を持っていった。
鳩 カラス うずら
いつも次女が拾ってくる。
「明日 誰が連れていくの?」
夫 長女 次女の夕食の箸が一瞬止まり、私に視線がむけられる。
しょうがないなあ
と古いアドレス帳をひっぱりだす。
水に少しアンブロトースをまぜて
ハムスターがいたときに使っていたスポイトにいれる。(どうしてこんなものが残っているのだ)
ケージをのぞいてみると奥のほうに顔を押しつけてじっとしていた。
全然動いていない。
触ってみると すでに足も体も冷たかった。
くちばしも半びらきで固まっていた。
白目が充血していた。 車にはじかれて頭を打ったのかもしれない。
死んじゃったよ
そうかあ しょうがないね
孫たちにも見せたが ふーん と意外にあっさりした反応
目線はすぐにテレビのアンパンマンに戻っていった。
夫がシャベルを庭に持ちだして 黙って穴を掘る。
”がきっ”
と スプリンクラーのパイプを掘り当ててしまったりしながらも
無事に十分な深さの穴を掘って 埋葬した。
最後 冷たい道路じゃなく やわらかいタオルの上でよかった と
思ってもらうことにしよう。
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