抑うつ状態から躁鬱病と診断された僕
簡単に言えば、独り『ハイロウズ』状態で
ハイなヒロシとロウなヒロシの差が激しい2重人格
これまで抑うつで病気だと知っていても
実際に僕と接し
『全然そんな感じ受けないよ』
『本当に病気なの?』と言われる事も
多くありましたが、
これも読むとそうではない事が
分かると思います
理事会や色んな事をお願いされると
性格上断れないのですが、
本当はこんな病気なんだよ
無理してやってたんだよ
とちょっと知っていて貰いたい部分もあるので
敢えて書く事にしました
これを読んだからと言っても距離を置かず
これまで通り接してくれる事が望ましいのですが
気を使ったり、面倒だな?って思ったら
メールや連絡等のコミュニケーションは
辞めてもらって結構です
ただこれまで、声を掛けて貰って
飲み会や色んな行事に参加したのは
自分の意思で参加していた事なので
その辺だけは誤解して欲しくないなぁ
とも思います
そして有り難い事だなぁ
と感謝もしております
今後も皆と普通に戻って接したいからこそ
この病気に打ち勝たないと
そう決心もしたし、
まさに正念場だと自分でも思うので
単身で館山に行き、
心を休める事を実践する訳だしね
自分の為にも、家族の為にも
治さなくちゃならないしね
以下、躁鬱病の病状を簡単にまとめて見ました
医学的には「気分障害」というジャンルに入ります
うつ病と同じジャンルですが、
うつ病とは全く違う病気です
普通のうつ病は、「単極性うつ病」(うつの症状のみ)
躁うつ病は、躁(ハイ状態)とうつ(ロー状態)を
繰り返す病気です
最近は「双極性障害」と呼ばれます。
俗に言う、
「気分が変わりやすい」「気まぐれ」程度のものとは
全く違います
普通の人の感情の揺れが
-1~+1くらいだとしたら、
躁うつ病の感情の揺れの幅は、
タイプや人にもよりますが、
その数十倍以上にも換算されるでしょう
簡単に言えば、
躁の時にガソリンを使い果たし、
どうにもならなくなって止まってしまう
(うつ状態になる)
躁の時は、
自分では調子がいいと思うため、
自分ではコントロールできず、
病気だという認識(病識)もないので、
治療や入院も拒否しがちです
さらにうつになると、
躁の時のことを思い出して
自己嫌悪に陥ったり、
人により貧困妄想などが出て
将来を悲観し、
ひどい時は自殺を図ったりします
周りから見れば、
「意志が弱い」「怠け者」の
ように見えますが、
それは全く違い、
本人の責任ではありません
なぜなら、ストレスなどが
主な原因ではなく、
脳内の神経伝達の異常によって
引き起こされる病気だからです
ですから、薬物治療が主になります
躁とうつを繰り返すといっても、
境目がはっきりしてる人と
そうでない人がいますし、
症状や周期も人によっていろいろです
躁とうつの期間もさまざまですが、
一般に躁の方が短いようです
原因は、何らかの遺伝的要素が
関与していると言われていますが、
同病の親を持った子供の発病の確率は
2~10%くらい
(つまり9割以上は発病しない)で、
いわゆる遺伝病ではありません
ストレスなどの環境要因が加わって
発症するのではと考えられています
うつ病と躁うつ病が決定的に違うのが、
「躁」の部分です
もちろん、原因も違いますが・・・
ずっと「躁」の人でも、
「躁病」というのはまれで、
多くは「躁うつ病」の「躁」の部分が
長引いていたり、
うつが目立たなかったりするものです
躁うつ病には、
1型と2型の二つがあります。
1型の方が躁が激しいものです。
この躁の強さによって、
双極1型、双極2型という分類をされます
1型の躁は、大体の場合
非常に気分がよくやる気もあり、
自分では絶好調のつもりで
新しいことを始めます
(多幸感がなく、イライラの強い
不機嫌な躁もあります)
しかしすぐ気が変わり、
いろいろなものに手をつけるので、
実際の仕事ははかどりません
また、ささいなことで激怒します
何週間も不眠不休で行動したり、
ひどい時には、
多大な借金をしての起業や事業拡大、
何百万円ものむだな買物・ギャンブルをしたり、
激怒による暴力や
性的逸脱行為をしたりします
また、人によっては、
「自分は選ばれた特別な人間だ」とか、
「自分はすごい超能力がある」「選挙に出る」などの
誇大妄想、幻覚・幻聴など
が出たりします
本人は気分が高揚しているので、
病識(自分が病気だという意識)は全くなく、
心配して治療を受けさせようとする家族に対して
反感を持ちます
躁の時のことをきれいに
忘れてしまう人もおり、
家族は振り回されっぱなしで、
精神的にも肉体的にも
大変疲れてしまいます
2型の躁は社会生活を
営めるくらいの躁(軽躁)で、
激しく怒ったり妄想が出たりはしません
眠らなくても平気で、気分は陽気、
まわりとも活発に交流し、
一見何も問題ないように見えます
が、「軽躁」は立派な病的状態なので、
注意深く見ると、
「ふだんの本人」よりも少し違った感じがします
本人も、「スイッチが入って陽気になっている」
というような状態で、
単純に楽しいわけでは決してなく、
イライラが募ったり
疲れがたまったりしています
はた目からは楽しそうに見えても、
実はかなりのプレッシャーがかかり
無理をしています
1型ほどではなくても、新しいことを始めたり、
ほしいものを次々と買ったり、
目移りしたり、話が飛んだり、
衝動的だったりします
被害がないから、
元気だからとそのままにしておくと、
いずれガス欠になって
うつ状態になりますから、
早めの治療が必要です
また、気分循環性障害というのがあり、
これは躁もうつも軽いものです
しかしその状態が2年以上続き、
慢性状態となっています
1型や2型に移行することも
まれではないので、
治療が必要です
さて、うつ状態はどうかというと、
大体うつ病と同じようなものです
何週間も、毎日、
ゆううつな気分が続きます
朝が一番ゆううつで、
夜になってくると軽くなるのが
普通です(日内変動)。
食欲もなくなり、不眠になり、
悲観的なことばかり考えてしまいます
躁うつ病のうつ状態では、
不眠もありますが、
過眠になることも多いです
ひどい時は、ほとんど寝たきりになり、
頭も動かず、生活ができなくなって
入院することもあります(昏迷状態)
少し体力がついてきても、
気分は悪いので、
「破産してお金がない」「恐ろしいことをした」などの
ネガティブな妄想が出て、
自殺に結びつく場合もあります
躁状態は起こったらどんどん進んで、
治療をすれば一般に2~3ヶ月以内に
治まることが多いです
うつ状態は、
治療していてもなかなか好転せず、
半年以上続くこともあります
躁状態、うつ状態は、一生のうち
何度か繰り返すことが多いですが、
一度だけの人もいます
この繰り返しは、放っておくと
だんだん間隔が短くなるので、
主治医の指示通り予防薬(気分安定薬)を
飲むことが大切です
他の状態としては、躁からうつ、
またはその逆になる時に、
一時的に「躁うつ混合状態」に
なることがあります
これは、気力がないのに
体が動いてしまうなど、
躁とうつの症状が
混ざっていることです
1型の躁とうつが混じっている状態
としていますが、
実際の適応では、
2型の軽躁とうつの混合もよく見られるため、
臨床的には広く取って
それも「混合状態」ということが多いです
また、急速交代型(ラピッドサイクリング)
という症状があり、
これは、年に4回以上躁、うつ、混合状態を
発症するものです
年に4回以上といっても、
躁+鬱×4回ではなく、
躁、鬱、混合のどれかのエピソードを
4回以上経験するという意味です
躁うつ病者の5~20%、
8割が女性、年齢的には30歳以上が
多いという統計があります
また原因も、
発病当時からラピッドだったもの、
発病してから抗うつ薬などで
躁転してなったものなど、
さまざまな研究が進んでいます
この場合、
薬も一般的な気分安定薬である
リーマスの他に、
デパケンなど他の気分安定薬を
併用したり、
デパケン単独で使用した方が
効果があるといわれています
躁うつ病は、
状態が安定した時には何の症状もなく、
普通の人と変わりません。
安定すれば病気でない人と
どこも変わりがない
(必要なら予防薬を飲むくらい)というのが、
この病気の特徴です
安定した状態が続けば、
「寛解(かんかい)」とみなされます
「寛解」とはいわゆる「治癒」のことですが、
薬を飲まなくなると
再発することが多い(再発率95%)ため、
「治癒」とは言いません
しかし、再発予防のための
最小限の薬を飲む程度で、
普通の生活が送れます。
とこんな感じですので、
飲み会で弾けたり、マラソン走ったり、
家族を拒絶したり
部屋に引きこもったり・・・
残念な事にやっぱり躁鬱病なんです・・・
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