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★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2025年7月に「はてなブログ」へ引越し予定。

すばる望遠鏡を見学

2016-09-30 16:00:00 | 2016ハワイ
 ハワイ島西部地区のワイコロアからレンタカーを運転し、マウナケア山頂の入り口になるオニヅカ・ビジターセンターまでの道のりの様子を9月29日のブログ記事 【 すばる望遠鏡への道 】 に書きました。

 今回の記事は9月28日に国立天文台ハワイ観測所の 「すばる望遠鏡」 を見学したときの様子です。
 なお、見学の申し込みの詳細はこちら。
【 https://subarutelescope.org/jp/tour/ 】

 2016年9月28日13時10分にマウナケア山頂の 「すばる望遠鏡」 の建物前に到着。

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 ガードレールの上にカメラを置き、無事到着の記念撮影。小雨なのが残念。
 すばる望遠鏡の高度軸の標高は4163m。すでに胸が苦しく意識がややボーッとしています。

 外気温は7度。防寒着と防寒靴に履き替えるだけでも息があがりました。動作は極力ゆっくりにします。

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 中に入り、案内役の国立天文台広報室の村井さんにご挨拶。
 同意書にサインをします。そしてヘルメットの着用。

 13時30分からの見学は私1人。
 1990年頃、すばる望遠鏡の初期構想の際、私がほんの僅かですが協力したこともあり、特別に見学コース以外の場所も案内していただけることになりました。ラッキー!

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 カセグレン焦点に取り付けられた観測装置。(説明してくれた装置名の記憶が飛んでしまいました。村井さん、申し訳ありません)→ 多天体近赤外撮像分光装置 MOIRCS(Multi-Object Infrared Camera and Spectrograph)らしいです。

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 口径8.2mの巨大望遠鏡前で村井さんに撮影していただきました。

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 巨大な主鏡の裏側から見た、主鏡を支えるアクチュエーターです。

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 様々な副鏡が下向きに置かれている機材ターレットの一部を撮影。

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 ここで、村井さんに顔色の悪さを指摘され、酸素マスクの着用をすることに。マスクをして直ぐに楽になるのは酸素の凄いところです。

 幸いにも見学者は私1人だけ。村井さんが重い酸素ボンベを背負ってくれました。顔出しOKの承諾済み。
 なお、室内の気圧計は620ヘクトパスカルを表示していました。平地の6割の気圧です。

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 トップリングの主焦点部分です。

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 キャットウオークから見た望遠鏡本体。

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 主鏡をアルミメッキする蒸着釜。

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 主鏡を鏡筒から外す装置。

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 主鏡の清掃装置。横の2枚の羽根からは真水、縦の2枚の羽根からはメッキを溶かす塩酸を塗布するようになっているそうです。

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 観測オペレーター室。
 本来の見学コースではありませんが、望遠鏡操作しているように村井さんが写してくれました。

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 スタッフの休憩ルーム。

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 観測室上部の外に出て、お隣のケック望遠鏡を写してみました。
 小雨はみぞれに変わっていました。

 酸素マスクを取って、ものの5分で体調が悪くなるのが感じられたことや、天候が悪かったことから、お隣りのケック望遠鏡の見学を断念し、帰ることにしました。

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 14時40分、みぞれ降る 「すばる望遠鏡」 を後にしました。

 憧れの 「すばる望遠鏡」 をこの目で見るという素晴らしい体験ができました。慣れない右側通行の約90kmの道路を左側ハンドルの車で運転してきた甲斐がありました。

 特別な見学と体調に配慮してくださった村井さん、本当にありがとうございました。

すばる望遠鏡への道

2016-09-29 17:30:00 | 2016ハワイ
 ハワイ島のマウナケア山頂の 「すばる望遠鏡」 を2016年9月28日に見学してきました。
 そのときの様子を3回に分けてブログに書く予定です。今回の記事は、その1回目。


 ハワイ島での宿泊先はワイコロアというハワイ島の西部地区。
 ここからレンタカーを運転し、マウナケア山頂に向かいます。

 なお、多くの旅行本などにレンタカーではマウナケア山頂には行けないとか通行禁止という情報が掲載されていますが、最近になって色々と調べてみると、2016年9月現在では多少違っているようです。

 2016年9月25日にハワイ島のコナ空港で National というレンタカー会社からジープを借りた際に確認。
 ①悪路だったサドルロードの一部が拡張舗装され、2013年にDaniel K.Inoue Hwyとなったことで、ハワイ島西部からオニヅカ・ビジターセンターまでは保険適用。それ以降の頂上までは不適用。自己責任となる。
 ②通行禁止という法的根拠はなく、保険適用になるかならないかの違い。
 ③オニヅカ・ビジターセンターから頂上までは4輪駆動車のみの通行が許されている。
 

 以上のことを確認したため、9月28日9時20分にワイコロアを4輪駆動車で出発。
 なお、私の拙い会話能力で判断した結果なので、皆様が真似た結果で生じる損害については責任を負いかねますので悪しからず。

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 Waikoloa Rd. を東に向かい走行中。正面の山は目指すマウナケアです。左ハンドル・右側走行には3日間の走行で慣れました。
 約10kmほど走行し、T字路を右折し190号線へ。

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 190号線を6kmほど南下し、2012年に開通した200号線 (通称、Daniel K.Inoue Hwy.) へ左折。

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 200号線を東へ50kmほど走り、マウナケア山頂に行く道へ左折。

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 10kmほど北へ走り、オニヅカ・ビジターセンターに到着したのは10時30分でした。
 標高は2800mほど。
 写っている山小屋風の建物がビジターセンターです。ここで事前予約した通行許可証をいただきました。

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 ビジターセンターの軒下にはたくさんの望遠鏡がありました。
 無料観望会が18時から22時に開催されているそうです。

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 お土産コーナーです。なお、店内撮影の了承済み。
 なお、開店は9時、閉店は22時だそうです。

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 売っていた食料は数種類のサンドイッチのみ10食程度。飲み物は豊富にありました。

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 サンドイッチを6ドルで購入し昼食として半分だけ食べました。

 建物に併設してある男性用トイレは3人分、女性用も似たようなものだと思われ、観望会などの混雑時にはトイレが長蛇の列になるというのもうなずけます。


 ところで、お昼ご飯を食べている最中に素敵な出会いがありました。上の画像をセルフタイマー撮影していたら、写してあげましょうかと外国の方から声をかけられたのです。
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 拙い英語でお話ししているうちに、アメリカ在住の方々と仲良くなりました。
 左側のお二人は私が住む札幌市の姉妹都市ポートランドにお住まいです。2017年8月の皆既日食ではポートランドに宿泊予定と伝えたら驚いていました。
 左後ろに座っている John とメールアドレス交換したところ、さっそく画像が送られてきたのにはビックリ。


 これから行くマウナケア山頂は4200mほどの高地のため、見学の前にオニヅカ・ビジターセンターでの滞在を1時間以上取るよう注意喚起があります。

 私は高山病にかかりやすい体質のようで、1994年にペルーのクスコという標高3400mほどの高地に行った際、軽い高山病になりました。
 今回もオニヅカ・ビジターセンターに到着直後、息苦しさと軽い眩暈が・・・。やっぱりね。

 実は、ここでの滞在時間を多目にとるため、早目にワイコロアを出発し、2時間滞在するよう計画していました。

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 2時間休憩後に体調がほぼ戻ったことから、12時30分にオニヅカ・ビジターセンターを出発。

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 7kmほどの砂利道、5kmほどの舗装路を通ると 「すばる望遠鏡」 が設置してある観測所に到着です。

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 13時に観測所に到着。一番左が 「すばる望遠鏡」 が設置されている建物です。右下は公共トイレだそうです。

 予約した13時半からの見学の様子は、次回のブログで。

キラウェア火山の火映現象と国際宇宙ステーション

2016-09-27 20:00:00 | 2016ハワイ
 ハワイ時刻で2016年9月26日14時過ぎに宿泊先のワイコロアをレンタカーで出発し、18時過ぎにハワイ火山国立公園に到着。
 少し雲がある中、火映現象の撮影をしてみました。

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 19時22分に撮影したキラウェア火山の火映と国際宇宙ステーション(ISS)です。
 火映に照らされ雲も赤っぽく写っています。
 ニコンD5500、露出6秒、絞りF2、感度ISO1600、焦点距離16mm

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 天体名を入れる前の生画像です。
 日没とともに雲がどんどん湧いてきているようで、火映と天の川を同時に写したかったのですが写すことができませんでした。
 金星も写したかったのですが、雲に邪魔されました。

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 上の画像を撮影する36分前の18時46分に撮影したキラウェア火山の火映と金星(右端)です。
 コンデジLX7、露出1/13秒、絞りF1.6、感度ISO800、焦点距離35mm相当。

 ハワイ島の東部の町ヒロは時おり小雨で西部のワイコロアに戻ったのは24時少し前。西部は晴れていました。

 このブログ記事を書き終わったのはハワイ時刻の27日1時。日本時刻の27日20時です。これから寝ます。おやすみなさい。

ハワイ島に到着

2016-09-26 17:00:00 | 2016ハワイ
 25年ぶりにハワイ島に来ています。

 9月25日(日)に札幌を出発。
 ホノルル行きの機内から北斗七星が見えたので、北極星も一緒に写してみました。
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 2016年9月26日0時51分(JST)、露出15秒、絞りF1.4、感度ISO1600、焦点距離24mm相当

 無事、オアフ島のホノルル空港に到着。ハワイ島コナ空港行きの乗継まで2時間半しかありません。
 入国審査の際に、別室に連れていかれました。

 最初の入国審査官と同じ質問を別室で2人目の入国審査官から尋ねられ10分ほどで無罪放免。生まれて初めての体験でびっくりしました。急いでいたので態度が悪かったのかなあ。

 なお、ハワイ時間 HST=世界時-10時間。日本時間 JST=世界時+9時間なので、日本とホノルル(ハワイ)との時差は19時間。日本の方がハワイより19時間進んでいます。

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 ハワイ時間の9月25日12時前にコナ空港に到着。
 ボーディングブリッジではなく、タラップでした。

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 コナ空港で予約していたレンタカーを借りました。4輪駆動のジープです。

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 ポリネシアン料理を食べながらフラダンスなどを楽しみました。300人ほどの観客です。


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 激しい踊りもありました。

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 ショーの合間に空を見上げると見事な星空です。
 食卓テーブルの上にカメラを上向きに乗せ、15秒露出で撮影した夏の大三角です。

 ショーは20時少し前に終了。
 時差ボケを避けるため、必死に起きていたので、今夜は早目に寝ます。おやすみなさい。
 (ハワイ時間9月25日22時にブログアップ)