「それじゃあだめだ。全部タミヤパーツで!!」
さっそく注文が来た。
そういえば彼は生粋のタミヤマニア。タミヤ以外をまず買わない。忘れてた。
図面通りの組み方で、パーツだけ組み替えるという、実はレギュレーションに合致する方法があります。
『秘儀』なので、あまり公開はしたくないんだが、閲覧が昨日一日でいきなり600オーバーしたので、気分が良いもんで、記念にいいかもしれない。
順を追って手順を書く。




以上が必要パーツ
3×5×0.1mmシム
赤いOリング
TRF XOリング
アルミダンパー用のダンパー板
アルミダンパー用ダイアフラム
ダイアフラム用スポンジ
CVAダンパースーパーショート
TRF M用ダンパーシャフト
今回、TT02のCVAダンパーメンテも兼ねて4本作ることにする。
TT02ではダンパー長がTT01EやM05ほど、ダンパー長がタイトではないので、TRF/M用シャフトは使わなくても良い。CVAの0リング室をいじる必要がない。
CVAのOリングスペースは4.0mm。Oリングを2枚入れるようになってる。
タミヤの0リングは2.0mmという風になってるんだが、赤い0リングに関しては実は少しデブい。ばらつきあるのか、2.05~2.1mmぐらいある。いちばんソフトで、つぶれるせいか、非常にシールとしては優秀。でも2つ入れると、シリコンオイル吸って少しデブくなった時、シャフト動かした時、すこし渋くなる。ローフリクションにしたい。

XOリングの厚身はほぼ1.8mm。
赤いOリングとXOリングを組合すことで4mm。赤いOリングがオイルを吸って膨らんでも、この2つを組みあわせて使うことで、Oリング室の圧が適度になって、オイル漏れが起きにくく、スルスルが両立する。
XOリング(ソフト)はリサイクル品。TA08のダンパーメンテの時の古いのを保管していた。(XOリングがなくても1.8mm幅であればいいので、アルミダンパーに入ってる白いナイロンのカラーでも、ランナーについてる黒いシムでもいい。少し厚いなら紙やすりの上で擦って合わせることも可能。)
先に3×5×0.1mmシム入れて、グリスをまぶした赤いOリング入れて、グリスをまぶしたXOリングをいれて、蓋をする。


蓋とシリンダーを加工する。バリを取る。
ダンパーシャフトが通る穴はすこしがたがある。
(以前はダンパーシャフトがガタつかないように、蓋とシリンダー側に、瞬間接着剤とか、プラリペアとか塗って、ガタを減らしてた。瞬間は作業はしやすいがはがれる。プラリペアはがっちりつくが、精度出すのむつかしかったので、結局この方法は廃案。)
今はガタはあるものだという前提にして、そこの部分は加工はしてない。
ここは長いこと使ってると、シリンダー筒とダンパー板が擦れて、傷が入るせいか、そのうち抵抗になる。ここもローフリクションにしたい。



その為ダンパー板を小さく加工。
ダンパー板とシリンダーの隙間を狭くして、ダンパー板がしっかり機能するように、ダンパー板のサイズを追い込んでみた。
シリンダー筒にダンパーシャフトを突っ込んで、棒を傾けたりして、大まか採寸。
工具はドレメルとダンパーシャフトとナット2個。挟み込んでぎゅーんと回しながら、金やすりを当てる。仕上げは紙やすりだ。
棒INのシリンダーにダンパー板をはめて、さらに微調整。ちまちました作業なんだが、ダンパー板の直径は9.3mmぐらいがベスト。今後はこの9.3mmで作る。
白いダンパー板を使うのは、付属のダンパー板だと熱が入ると簡単に変形してしまい、加工がしにくいため。外側の隙間がでかいから、穴が小さいというのも理由。今は3穴しか手に入らないが、2穴の中古持ってるならそれを使う。穴をふさいで、一個のものを作っても良いカモ。
それを後、あと3枚削って磨く。
CVAについてるダンパーシャフトでも良いのだが、フルボトムするとダイヤフラムを突いてしまう。できればTRF・M用のシャフトかSSBBのシャフトぐらいの短さがちょうどいい。
今回はシャフト用意できなかったので、ノーマル品を使う。傷だらけだったので、ダンパーシャフトを磨いた。ダンパー板と同じようにチャックに噛ませて、ぎゅーんとまわし、1000番の紙やすりをあて、金属磨きクリームを付けたのを当てる。ピカピカ!!
チタンメッキの金色タイプは、傷がつきにくいメッキ加工、別になくても何とかなる。
それらを組む。タミヤのオイルはミディアムを使う。グリーン(♯500)・ブルー(♯600)・パープル(♯700)。前にグリーン、後ろにブルーのタミヤ製のダンパーオイル入れたら、フルタミヤのダンパーの完成。
ぜひ参考にしてくれ!!
パーツを変えて、組み方は変えてないので、タミヤグランプリには抵触しない。とはいっても、こんな面倒なことするぐらいなら素直にTRFダンパーを買って、素組したほうが手間はかからない。
こんなことをしてるのは、
「安い車でも速く走ることができるんだ!というところを見せてあげたい。」
「金かければ楽はできるけど、楽しみながらいじれることを知っても良い。」
と思うからだ。
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