アクアマリンという石は、昔から知っていた。
一応準宝石みたいになっているけど、宝石にしてはちょっと色が薄くて地味だねえと思っていた。お値段も割と安いし。
けれど石集めを始めてから、いろんな姿のものを見て、なかなかいいものですねと考えを改めた。お手頃のものをいくつかゲット。
けれど、やはり色が薄いのはちょっと物足りないかなと思っていた。サンタマリアとかシガールとかの深い色のものが欲しいなと思うけど、やたら高い。
ところがどっこい。
先日、エヌズミネラルさんのヤフオクでこれを見た時、ありゃりゃと思ったのです。薄い色なのだけどえらく心が惹かれ、買ってみたら、考えががらりと変わりまして。
なんと美しい。はあ、アクアマリンの美しさはむしろ水のような淡さにあるのではないか。
透明だけどムラがあるのが実にいい。カキっとした結晶だとちょっと面白味がなくなる。
産地はウクライナなので今はほんとは上げたくなかったのだけど仕方ない。石と人間社会とは別ということで。
サンタマリアの鮮やかな青も、シガールの美しい結晶も、もう要らない。これだけでいいかな、という感じになっておるのであります。