姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

小学生へのコーチング事例から/中心に向かう質問と中心から広げる質問その2

2024年01月19日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
生きづらさを生きるチカラに変換するメソッドを提供している
桑原朱美です。


今日のテーマは
「小学生へのコーチング事例から/中心に向かう質問と中心から広げる質問その2」です。

 

前回の記事で、保健室コーチングには
2つの質問の方向性があるとお伝えしました。

中心に向かう質問と中心から広げる質問でしたね。

 

今日は「中心から広げる質問」について
ご紹介したいと思います。
 

中心に向かう質問が
「本当の問題」「問題の本質」を突き止める質問であるのに対し
中心から広げる質問は

1つの「こうなりたい」「これやりたい」を広げていく質問です。


それができたらどうなるの?
その願いがかなった状態とは、具体的に何と何ができてるの?

など、相談者の抽象的な願いを
支援者の質問によって、どんどん広げます。
 

ずいぶん前ですが、受講生さんの依頼で
お子さん(小学生)に、個人セッションをしたことがあります。

その子は翌年建築予定の新しい自宅に
自分の部屋を作るので、それをテーマにしたいと言いました。
 

そこで、A3の紙を用意してコーチングをしました。
 

真ん中に願いを書き、そこから、桑原の質問で
どんどんイメージをつないでいきました。
自分が漠然と思っていたことを
支援者の質問で、文字やイラストで視覚化していきます。
 

カラーペンを使うので
出来上がった時には、A3用紙に相談者の頭の中の
イメージがカラフルに描き出されます。
これは、とても楽しいので、子ども達も大喜びで取り組みます。

 

翌年、その子のお母さんからお電話を頂きました。

すごいことが起きました。
昨年のコーチングでイメージした通りのお部屋になりました。
部屋のイメージだけでなく、
コーチングの中で、子どもが友達をたくさん呼んで
みんなで楽しめる部屋にすると書いていましたが

これまで、友達を家に連れてくることなどなかった子が、
友達を連れてくるようになったんです。

今まで、学校から帰宅後は、家でこもっていることが多く、
この子は、クラスで浮いているんじゃないかと
思っていたのは親の妄想でした!


実は、この子の個人セッションを
お願いされた時、お母さんは、お子さんの友達関係について
心配をされていました。

 

自分には何も言わない。
高学年なので、色々あるだろうけど、どう聞き出していいのか分からない
とおっしゃっていました。

 

そこで、絵を描いたりするのが大好きと聞いていたので
エンパワーメントピクチャーコーチングで
この子と関わってみようと考えたのです。

 

カウンセリング的アプローチとコーチング的アプローチは
真逆だと感じている方もあるようですが
私は、常にこの両輪を回して相談者にアプローチします。

 

コーチング的アプローチをしていても
何かに引っかかっている時は
そこから、カウンセリング的アプローチを取り入れたり

カウンセリング的アプローチをしていても
コーチング的な質問を入れたりすることもあります。

 

わかりやすいようにあえて
「コーチング的」「カウンセリング的」と表現しましたが、
基本的には、この2つを区別することなく使っている
といったほうが良いかもしれません。
分けること自体、実は必要ないと感じています。
 

保健室コーチングは、
カウンセリングを否定するものではありません。
 

コーチングという名前がついていますが
一般的なコーチングとは少し質が違います。
保健室での対応は、

一般のカウンセリングやコーチングのように1人のクライアントのために

時間と場所が確保されるわけではありません。
予約があるわけでもなく、時間も10分間と限られています。
その時間で対応するのが保健室。
 

だからこそ、今、相手の脳の中で何が起きているのかを
観察しながら、確認しながら短時間で必要な対応をすることが求められます。

その対応のためには
スキルにとらわれるのではなく
脳の科学に基づいた深い人間理解が必要です。
 

スキルにとらわれすぎると、相手が見えなくなることもあります。

子どもたちへの対応がうまくいかない人の共通点は
相手の理解をすることより、どのスキルを使おうかと考えてしまうのです。
知識が、相手を見る目を曇らせてしまうことも多々あります。
 

さて、話を元に戻します。
この小学生は、セッションを受けながら
ワクワクする自分の部屋のイメージを具体化する中で
今のクラスでの自分の立ち位置などを、自然に話してくれました。
 

また、想いを広げる中で
「ここはこうしたいんだけど、ちょっとできないかな」
というつぶやきもありました。
 

その時は「何が止めてるのかな」などの、中心に向かう質問なども
付け加えていきました。

大切なのは、手法に相手を当てはめるのではなく
その子の「今」をとらえて柔軟に対応することです。

手法に偏れば、相手が見えなくなります。
手法が人を変えるのではありません。
手法のすばらしさなんて、どんぐりの背比べ。

そうではなく、人間の可能性こそが素晴らしいという
視点をわすれてはいけないのです。

 

 

それでは、今日も素敵な1日を!


 

この記事は、メルマガ「生きづらさを生きる力に変える波動脳科学レッスン」

2023年12月18日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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