姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

俺の背中を見て学べ!が通じない

2018年11月22日 | 人生を豊かにする法則・姫先生のつぶやき



お世話になっている元新聞記者のM氏に会いに行ってきました。

M氏自身も、独自ビジネスを立ち上げていらっしゃって

私はその中で、様々な相談に乗っていただいています。


毒舌ながら実に核心を突いた、

そして示唆に富んだアドバイスをしてくださいます。



その中で

「最近は、若い子に<俺の背中を見て学べ>という育て方をしても

<先輩、背中には何も書いてありませんが。。。>と、真面目に答えるらしい」

っていう、話がありました。


笑い話のようですが、似たような話は、あちこちで聞きます。


何事も1から10まで、小学生に教えるように伝えなければ

「聞いていません。」

「マニュアルに書いてないです」

ということになる・・・。


大変な時代になりました。


それに対するM氏の解説も、なかなか興味深かったので、お伝えしますね。


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今、若い子たちに読解力と思考力が落ちているんかなぁ

学力として、ではなくね。

例えば、昔は新聞をざっと全部読んで

その中から、自分の必要な情報を『選択』する

そして、その情報同志を『つないで考えていく』

ということをやっていたんだけどね。

今は、

ネットがその人の必要な情報を、その人の検索志向などをもとに

勝手にその人が好みそうな情報を集めてきてくれるでしょ?


自分で選択して、違う価値観に触れていくことがなくなった。

しかも、

ネット上で同じ価値感の人ばかりがグループを作って

ますます同じ価値の中で深まっていく。

どんどんその価値観ばかりで濃くなっていく

ってことが起きてるんだよね


でもさ、

仕事で必要なのは全体を俯瞰したうえで

部分である自分の仕事をどうやっていくか・・だよね。

全体の俯瞰ができないで、

分断した仕事をしてしまっては組織としてうまく機能しなくなる。

国語の読解力があっても、仕事の現場でそれを発揮できない・・

そこができない人増えてるのかなと思うよ。

もちろん、指導する側もそれを踏まえてどうするかだけどね

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以上はM氏の見解ですが、皆さんの現場はどうでしょう?


ネットには全部答えがあって、ほしいものがすぐに手に入る。

考える必要はない。



誰かの考えをそのままコピーすればいい。

仕事が、仕事でなくなり、仕事と作業の違いがわからなくなる。


今後、作業はAIがやる時代。


人間は、物事を読み取って思考し、つないでいくという

仕事・志事をしていく必要があります。


これは

家庭、学校、企業・・

すべての場で考えていくべき課題なのではと思います。

 

 

 

 


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