【2011年の記事】
沖縄より戻りました。
今回の保健室コーチング基礎講座で 受講生さんが一番驚かれたのは
傾聴時に支援者の状態ひとつで クライアントの内的変化が起きるということでした。
保健室コーチングでは 傾聴スキルももちろんお伝えしますし
NLPの「言語の影響」の本質的理解という視点からの言語が持つ「不確実性」を理解することで
傾聴の視点がぐっと深くなることや
同時に
体験がことばになる段階で起きる脳内の情報処理( 省略 一般化 歪曲)のからくりを知り、
無意識レベルに沈んだままの正確な情報を引き出すメタモデル質問
思い込みに気づかせるためのアプローチ など
傾聴とそれに関連するアプローチを 脳の理論からお伝えしています。
そうした理論やスキルがちゃんと機能するために必要なのが
支援者の「BE」「状態管理」ということになります。
状態管理と ひとことで言っても 抽象的すぎますね。
一つはアソシエイトしすぎていないか?
共感しすぎて、相手の感情と同一化していないか?
ニュートラルな状態をたもっているか?
クライアントがアソシエイトの状態にはまりきっていないかを支援者は確認しているか?
必要なら ディソシエイトさせることができているか
「私が この子を助ける」というモードになっていないか?
支援者がその状態では、は相手の力を奪うことでもあります。
支援者が自分とつながった状態であるか
目の前の子どもをどう言う存在として扱っているか
などなど。
沖縄会場では、クライアント役と養護教諭役に分かれて重い相談を投げかけ、
それを傾聴するというシチュエーションでやってもらいました。
1回目
普段通りの「共感」「受容」でやってみる。クライアント役は、感情がなかなかおさまらず混乱が続く
2回目
養護教諭役は、アソシエイトしすぎてしまっているので、スーパーディソシエイトをしてニュートラルを保って傾聴する。クライアントも話しながら客観性を取り戻す。
3回目
2回目の状態に加えて、保健室コーチング独自の状態管理の方法で 自分の状態を整え、また無意識レベルでおきていた相手の扱い方に気づき、それを変えた状態(相手の内なる力を心から信じた状態)で傾聴する。クライアントの心の整理が早くなる。
クライアント役の受講生さんには、1回毎にどうだったかの感想を聴きました。
養護教諭役が状態管理を深めるだけで
相談している自分の状態が変わるのを感じていらっしゃいました。
人と人が関わる時、常に言葉だけでなく無意識レベルの情報交換が行われます。
スキルを否定しているのではなく
スキルが機能しにくい時はこうしたことがブレーキになっている場合だ多いということです。
自分が無意識にやっているパターンに気づき、(自分のパターンに気づいていない人は多いです)
それを ちょっとだけ変えるだけで たくさんの技術を学ばなくても 変化が起きます。
保健室コーチングの脳科学傾聴、ぜひ学んでいただきたいです!