himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

NGC6992 網状星雲を長焦点で

2020年08月29日 | 天体写真

網状星雲は広がりの大きい星雲ですので、過去の撮影では全体を捉えようと短焦点で撮影していたのですが納得できないものばかりです。あまり期待せずに思い付きで鏡筒を向けた網状星雲ですが、モニターに現れた画像に驚き思わず声が出そうでした。

DPPのカタログ画像です。

小さなモニターでもハッキリと赤や青色の網状フィラメントが確認出来ました。

よし、これだ。ということで撮影を重ねた結果の画像です。

TITLE:NGC6992網状星雲
DATE:2020-08-14
TIME:23:56..01:17
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:300s
撮影枚数:16コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:20℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でDark、Flat+コンポジット、
     Lrで仕上げ 、トリミングなし 

この網状星雲は数万年前に爆発した超新星残骸のガスが毎秒100kmで広がっている姿だと考えられているそうです。複雑に絡み合い、稲妻のように急に方向が変わり、赤、青、白のフィラメントが非常に美しいです。

宇宙空間を航行する宇宙船の航跡の様にも見えます。でも、ここで何が起こったのでしょうか?

 

 


M101 回転花火銀河を長焦点で

2020年08月28日 | 天体写真

8月14日開田高原です。

ネオワイズ彗星の撮影を終わり、次の対象はと星空を眺めていると西へ沈みつつある北斗七星が、そうだM101回転花火を撮影しよう。実はM101は何度撮影しても納得がいかない私にとっては難しい対象です。今回は長焦点でいどんでみました。

TITLE:M101回転花火
DATE:2020-08-14
TIME:21:41..22:17
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:300s
撮影枚数:8コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:20℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でDark、Flat+コンポジット、
     Lrで仕上げ 、トリミングなし 

フルサイズで大きくは撮影出来たのですがイマイチですね。もっと露光時間を延ばしたのが良いか?、画像処理の手法か?。納得がいくまでは先が長いですね。

この画像を見ていて、同じ愛好会のメンバーである、”やまねももんが”さんのBlogで連載されている、宇宙物理学、我々のいる場所はありふれた所か?。のなかで天の川銀河の姿で太陽を中心として半径が5000光年の円を・・・・。

”やまねももんが”さんのblogは、こちらです。http://kai-kuu.jugem.jp/?day=20200826

我々のいる天の川銀河と形がよく似た、このM101銀河にあてはめてみたらどの位の大きさで、どの辺の位置だろうか、どの渦状腕が条件が良いのかと思いを巡らせていました。

叶わない事ですが、一度は天の川銀河を眺めてい見たいと思います。

天体写真を撮影していると私は、”我々のいる場所はありふれた所” にいると思います。それにしても”やまねももんが”さん、宇宙物理学を解りやすく教えて頂きありがとうございます。


NGC7662 青い雪玉星雲を開田高原で

2020年08月21日 | 天体写真

NGC7662青い雪玉星雲にトライしてみました。アンドロメダ座の惑星状星雲で青緑の美しい輝きです。

小さな星雲ですが比較的明るいので最初に撮影した露出条件では惑星の内部構造が飛んでしまいましたので条件を落としての撮影でした。

TITLE:NGC7662青い雪玉星雲
DATE:2020-08-14
TIME:22:33..22:44
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:20s
撮影枚数:24コマ
フィルター:none
ISO:12800
気温:20℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でDark、Flat+コンポジット、
     Lrで仕上げ 、ピクセル等倍でトリミング

背番号”3”を背負っているような、孵化前の魚の卵の様にも見える不思議な天体です。

冷却CCD、CMOSで撮影される場合も多いようなですが、デジカメでもなんとか撮影できました。

 


IC5146 まゆ星雲を長焦点で

2020年08月19日 | 天体写真

8月14日の開田高原は盆休み中で天候に恵まれ写真撮影の方、星空観望のお子様連れ等々、星空を楽しみに来れれる方が多かったです。皆さんこの星空に満足されたことと思います。きっと子供さんはこの星空を大きくなっても覚えていることでしょうし、これをきっかけに宇宙に興味を持ってもらうといいですね。

日が変わるころには人も少なくなり、viewruさんともう1~2名の方となり、いつもの落ち着いた状況になりました。

鏡筒を向けたのは、IC5146 まゆ星雲、長焦点で撮影しました。

TITLE:IC5146まゆ星雲
DATE:2020-08-15
TIME:01:27..02:08
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:300s
撮影枚数:8コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:20℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でDark、Flat+コンポジット、
     Lrで仕上げ 、トリミングなし 

風がなく静穏、歩留まりは100%

まゆを覆う暗黒星雲が何を隠しているのでしょうか?。

でもhimadawaには10年物の梅干しに見えますが。

DPPのカタログ画像です。

背景、ヒストグラムから見て、もっと露光時間が伸ばせそうです。


まだまだはっきり、ネオワイズ彗星

2020年08月15日 | 天体写真

8月14日 お盆休みのまっだ中ですが開田高原へ撮影に出かました。

今回は所属する天文愛好会のメンバー、viewruさんとご一緒できました。15時30分頃に偶然か、必然か現地でお会いすることが出来ました。リモートミーティングでお話はしているのですが実際に顔を合わせるのは半年ぶりです。開田高原は初めてとのことで明るい時間帯にあちこちロケハンをしてご案内しました。

日が暮れて最初に鏡筒を向けたのはネオワイズ彗星です。

だいぶ暗くはなりましたが、太陽から離れて遠くなったので暗い空で撮影出来ました。

TITLE:C/2020F3ネオワイズ彗星
DATE:2020-08-14
TIME:20:12..20:22
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:none
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:30s
撮影枚数:16コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:23℃ 
画像処理:ダーク、フラットなし、
     st8でコンポジット、Lrで仕上げ 、90%トリミング 


尾の広がりが大きくなった様ですが、イオンテールらしきもが薄く見えます。

月の出は遅く、天候は快晴、静穏 最高のコンデションで撮影が始まりました。

つづく


M57 環状星雲を長焦点で

2020年08月13日 | 天体写真

8月11日の熊野で撮影した長焦点シリーズです。

デジカメでM57を大きく撮影するのはなかなか難しいようですが、Raで挑戦してみました。

リングの光度が高いので露出時間を抑えて撮影しました。

TITLE:M57環状星雲
DATE:2020-08-11
TIME:21:30..21:40
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:30s
撮影枚数:16コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:28℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でDark、Flat+コンポジット、
     Lrで仕上げ 、約40%トリミング

リングの中心の星の具合で選別した結果、歩留まりは約65%でした。

明日からの週末は天候が良さそうですので撮影に出かけたいですね。    

 


M27 亜鈴星雲を長焦点で

2020年08月12日 | 天体写真

梅雨は明けましたが、空は中々明けません。そして暑い!

GPVでは8月11日 三重県南部は0時頃までは雲が無さそうでしたので熊野へ出かけました。

今晩の目的は、モーターフォーカサーの具合と、3000mmを超える長焦点での撮影です。

Raでは”ISO25400”でも実用になりそうですので、EdgeHD800に手持ちのエクステンダーと組み合わせて撮影できるかを試してみました。

懸念されることは。

1.うまくフォーカス調整ができるか。

2.オートガイドは可能か。

3.架台、赤道儀は耐えられるか。

撮影対象は、M27亜鈴星雲です。

TITLE:M27亜鈴星雲
DATE:2020-08-11
TIME:22:29..23:05
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:60s
撮影枚数:20コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:28℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でDark、Flat+コンポジット、
     Lrで仕上げ 、トリミング なし

結果は何とか行けそうです。

1.フォーカス合わせ、モーターフォーカサーは大変使いやすい。(自己満足:手で鏡筒にふれないのでブレがない)

2.f=300mmのガイド鏡でガイド出来た。

3.赤道儀もok。

4.Raはミラーレスなので電子シャッターで振動がない。

5.当然に風の影響は受ける。この撮影の場合の歩留まりは約60%でした。

 

これで益々、撮影範囲が広がり楽しいですね!。あとは天候だけです。

GPVの予報通り、月が昇るころには雲が広がり01時頃には撤収しました。

帰路、仮眠をとり07時前には自宅に戻り、風呂で汗を流して心地よい疲れに浸っています。

    


モーターフォーカサー改良

2020年08月06日 | 天体写真

鏡筒に手を触れずのフォーカスは非常に合わせやすいですが、SW-BOXの片手操作性が若干悪いので改良を行いました。

又、DC-DCコンバータでの電圧調整は不要でした。1.1~4.4Vの電圧が行えましたが、低速で1.5V、高速3V程度の速度で十分です。

従って、単三電池2本で直列、並列の切り替えでOKです。遠、近の押し釦SWも間隔を開けずに配置しました。

結果的には電池2本、スライドSW、押し釦SW2個で手の中に納まりました。簡単な工作レベルのものですね。

実際の操作状況は

 

これで完成です。次は何を作ろうか?

 


M31アンドロメダ 3画像

2020年08月04日 | 天体写真

7月31日 開田高原の続きです。

月が明るいのではフィルターの違いを試してみました。

月とほぼ反対側にあるM31アンドロメダ星雲を、QBP(Quad Band Pass) Filter、CBP(Comet Band Pass)、フィルター無しで撮影し比べてみました。

撮影コマ数、画像処理も同じような感じで行いました。

1.QBP(Quad Band Pass) Filter

DATE:2020-08-01
TIME:00:49..01:24
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2032mm
F値:F10
露出時間:120s
撮影枚数:16枚
フィルター:QBP
ISO:12800
気温:15℃    

2.CBP(Comet Band Pass) Filter

DATE:2020-08-01
TIME:00:14..00:33
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2032mm
F値:F10
露出時間:60s
撮影枚数:16枚
フィルター:CBP
ISO:12800
気温:15℃    

3.フィルターなし

DATE:2020-08-01
TIME:01:37..01:57
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2032mm
F値:F10
露出時間:60s
撮影枚数:16枚
フィルター:QBP
ISO:12800
気温:15℃    

画像処理は3画像ともに:St8でFlat+コンポジット、Lrで仕上げ 、トリミング なし

フィルターなしの撮影は月が沈みかけ空が少し暗くなった頃です。

比べてみるとフィルターの違いが多少わかると思いますが、やはりフィルターなしが一番良いですね。

もう一つ試したことがあります。製作したモーターフォーカサーを実際に使用しました。

鏡筒に手が触れないのでブレがなく、モーター側はスムーズに作動して快調でした。

改良の余地が見つかったのは操作側で微動、寸動は必要ないと感じました。フォーカス合わせは、”遠←→近” を連続で繰り返してピークを捉えるのですが、寸動では画像が止まるので少しずつ動かしてもピークが判断できません。もう一つ、操作箱が片手では扱いづらい大きさでしたので操作系の改良が必要と分かりました。

改良が楽しみです。

 


梅雨明の開田高原

2020年08月03日 | 天体写真

ネオワイズ彗星を捉えられた喜びをかみしめながらいつもの撮影地へ移動しました。

天候は良く雲はないのですが、月齢10.4とあかるいので機材のテスト、QBPフィルター、CBPフィルターのテスト撮影を行いました。

綺麗な夜空を独り占めの撮影風景です。

 

月が沈み夜空が暗くなると、西の空では天の川銀河が沈みつつある姿をあらわしました。

DATE:2020-08-01
TIME:03:17
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:SAMYANG 14mm F2.8
焦点距離:14mm
F値:F2.8
露出時間:10s
撮影枚数:1枚
フィルター:Lee-No.3をレンズの後
ISO:12800
気温:14℃    

画像処理:Lrで仕上げ 、トリミングなし

夏の大三角からカシオペア座までが納まりました。

 

日が昇ると綺麗な青空です。こんな星空とさわやかな青空は久しぶりです。

いつもは星景で撮影するポジションですが、”青景”で撮影しました。

 

午前8時頃には、厩舎から木曽馬が放たれ朝食とっているようです。

そして、8月1日ついに梅雨明けが発表されました。本当に長い梅雨でしたね。

次の新月期が楽しみです。