himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

大きなクジラを捕獲

2023年06月28日 | 天体写真

梅雨真っ盛りの天候ですね。真っ黒な雲が現れたかと思うと稲妻と雷鳴が響いています。

先日の快晴の星空が思いだされます。

その中で今回は長焦点で捕獲した大きなクジラです。

TITLE:NGC4631くじら銀河
FAIL No.: 
DATE:2023-06-16
TIME:23:12..00:44
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:タカハシ エクステンダーQ1.6x
焦点距離:3250mm
F値:F16
露出時間:300s
撮影枚数:18コマ
フィルター:LPS-D1
ISO感度:40000
気温:12℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、PI、Lrで仕上げ、約90%トリミング

おおぐま座のお尻側、りょうけん座に位置するNGC4631 クジラ銀河です。
棒渦巻銀河ですが真横から我々は見ているので、くじらの様に見える銀河です。
距離は3000万光年くらいで、中心の赤い部分ではスターバーストで新しい星が今まさに生まれているところだそうです。
クジラに似ているとかニシン似とか言われていますが、細身で口が尖り目が二つ、スターバーストの上下の背びれ、腹びれから私はカマス似がと思います。そうだ脂ののったカマスの塩焼きです。でもこの名は世界には通じませんね。

9.3等級で暗く、長焦点、露出は5分と長めの時間でしたが撮影時は無風でガイドが上手くいってくれたようです。 

 


M57 リング星雲をクローズアップ

2023年06月26日 | 天体写真

M57 リング星雲はこと座に位置して夏の代表的な惑星状星雲の一つです。
太陽系からおおよそ2600光年離れた位置にある小さなリングです。今回は長焦点でクローズアップしてみました。

TITLE:M57 リング星雲
DATE:2023-06-16
TIME:21:11..21:34
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:タカハシ エクステンダーQ1.6x
焦点距離:3250mm
F値:F16
露出時間:15s,30s,45s,60s
撮影枚数:各8コマ、 計32コマ
フィルター:LPS-D1
ISO感度:40000
気温:12℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、PI、SN2、Lrで仕上げ 、約50%トリミング

明るい星雲ですので15s~60sの多段露光をコンポジットしてみました。周りの恒星に色がついて滲んでいるのは大気の影響なのでしょうか?

リングの中心には恒星が進化した白色矮星が見られ、それから放たれる強烈な紫外線でリング部分が輝いて、Wikipediaによるとリングの部分の青色はヘリウム、緑色は酸素、赤色は窒素の輝線スペクトルだそうです。

リングの長径側の両端には、なにかモヤモヤとした揺らぎのようなものが見えます。

口径の小さな望遠鏡で見ると本当に惑星にみえますが、焦点距離、大きさが変わると違ったものが見えてきて面白いですね。

 


梅雨の晴れ間の天の川

2023年06月20日 | 天体写真

6月16日 梅雨の新月期、今年は特別でした。

みずがき湖天文愛好会の天文合宿が6月17日に開催、それに参加するのに合わせて前日は開田高原で撮影してから向かいました。

ちょうど一月前、5月16日にも訪れて素晴らしい星空と天の川に感動しました。その感動を画像にしたいといと考えていました。そのチャンスが早くも次の新月期に訪れました。

DATE:2023-06-16
TIME:23:40
撮影場所:開田高原
カメラ:オリンパス E-M1markⅢ
鏡筒orレンズ:zuiko 12mm
露出時間:10s
画像処理:Psでパノラマ合成

何とかパノラマに出来ましたが露出が足らなかった様です。でもこれが肉眼で見た感じに近いかと思います。

快晴で安定した星空が広がっています。今晩は良い成果が得られそうですね。

 


NGC4038 アンテナ銀河

2023年06月13日 | 天体写真
5月16日の開田高原で、薄明終了と共に撮影開始したのはNGC4038アンテナ銀河です。
 
この対象も何度か撮影していますがアンテナと言うか、触角と言うか、髭が中々現れてくれません。
既に南中時刻は過ぎており、西の空に沈むまでは3時間くらいですが、今晩は空の状態が良いのでギリギリまで撮影を重ねました。
 
TITLE:NGC4038アンテナ銀河
DATE:2023-05-16
TIME:21:10..23:35
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2032mm
F値:F10
露出時間:180s
撮影枚数:48コマ
フィルター:HUBE-Ⅱ
ISO感度:25600
気温:8℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:PI、SN2、Lrで仕上げ 
 
おぉ~ 髭が現れてくれました。
このアンテナ銀河と呼ばれるのは、NGC4038とNGC4039の二つの銀河がまさに衝突している姿です。
2つの銀河の重なり部分には、茶色いダストの帯が広がっているのも見えます。
6800万光年離れたところで、9億年前位から接近を始め、4億年後には一つになるそうです。
その動的な状態を見ていると思うと宇宙の進化が感じられます。
 
梅雨に入りましたが、新月期を迎える今週末の天気は良さそうです。5月16日の天気に味を占めて今月も撮影に出かけようと企んでいます。
 

sh2-129 フライングバット星雲と、淡いOU4イカ星雲

2023年06月07日 | 天体写真

ミラーレスカメラとワンショットナローバンドフィルターの組み合わせですが、何とかOU4イカ星雲が撮影出来ないかと、一昨年前から何度も撮影に挑戦しています。

今回は5月16日の開田高原です。

TITLE:sh2-129、OU4
DATE:2023-5-16
TIME:22:27..02:14
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:FC35レデューサー
焦点距離:480mm
F値:F4.8
露出時間:430s
撮影枚数:30コマ
フィルター:L-Ultimate
ISO:40000
温度:8℃
赤道儀:SW EQ5Pro
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、Lrで仕上げ 、95%トリミング   

赤いsh2-129は地球から1300光年、青いOU4 イカ星雲は2300光年の距離にある惑星状星雲で偶然に重なって見えているようです。

今回、総露光時間3時間+で、淡いですが確実にイカ星雲を捉えることが出来ました。やはり天体写真には暗くて透明度のよい星空が一番ですね。

EOS Raは頑張ってくれてます。撮って出し、撮影中のモニターでも青いイカが淡く見えるような気がします。

いや~、デジカメでは難物と言われてるイカが現れて嬉しいですね。次回はもっと撮影時間を延ばしたいと思います。

 

実はこの晩、不思議なことが起きました。

2台の赤道儀と鏡筒を2台のPCでコントロールして順調に撮影が進んでいるので、01時頃に100m位離れた場所で星景を撮影しようと望遠鏡の場所から離れました。もちろん離れる前にはバッテリー残量等のチェックは怠っていません。

03時頃に戻ってみるとなんだか様子がおかしいのです。PCが2台ともディスクトップ画面を表示していて、ステラショット、PHD2等なんのソフトも起動していません。望遠鏡、スターブックは稼働しています。バッテリー残用も十分です。

この状況をまとめてみると、

1.PCのwi-fiは接続されていない。
2.バッテリー、電源は問題ない。
3.赤道儀の電源は落ちていない。
4.保存されている最後のdataの保存時刻を調べてみると。
     17日 02:14 と 02:20 でほぼ同じ時刻でした。

この状況から推測すると、PC2台ともが勝手に再起動したのでは?

このPCはほぼ撮影専用で遠征前に自宅で星図データーのアップデートを行うぐらいでです。
ひょっとして、win10の更新プログラム?等をPCがダウンロード後に保留状態であった。当夜に時限措置が働き、wi-fiは繋がっていないが勝手にインストールが始まり再起動した?

推測ですが、こんな事あるのでしょうかね?