himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

しし座のM65銀河 

2021年03月31日 | 天体写真
しし座の三つ子銀河の一つ、M65銀河をクローズアップで撮影しました。
 
いつもはトリオで撮影されることが多いのですが、銀河の詳細が見たかったので単独のアップです。
 
3500万光年かなたの銀河ですが、手前の暗い部分が特徴的ですね。

TITLE:M65
DATE:2021-01-14
TIME:02:35..03:21
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Edge HD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:300s
撮影枚数:10コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:7℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、Lrで仕上げ 、60%トリミング 

いつもの通勤路に桜並木があります。毎日、朝・晩見ているのですが今日、満開となりました。

電車から綺麗に見えると思いますが夕方にはチラホラと花びらが舞っていました。

今年は早いですね。

 

 


M87 ジェット

2021年03月30日 | 天体写真

2年前の4月におとめ座の銀河団を撮影した時の画像で、端の方に写ったM87からジェトが少し伸びているのが確認できましたが、もう少しハッキリと撮影したいと何度か挑戦していました。

M87 ジェット確認 - himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて (goo.ne.jp)

そして2021年1月14日に熊野でセレストロンHD800+エクステンダーの長焦点で撮影した画像がこれです。

TITLE:M87 JET
DATE:2021-01-14
TIME:03:28..03:46
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Edge HD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:300s
撮影枚数:4コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:6℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、Lrで仕上げ 、約13%トリミング 

ハッキリと画像に収めることが出来ました。

2019年に電波望遠鏡で直接撮影されたリング状の超大質量ブラックホールに付随するプラズマジェットだそうです。

 


M81, M82 ボーデの銀河

2021年03月27日 | 天体写真

春になると何度も撮影するのですがなかなか納得が出来ないボーデの銀河です。

3月14日熊野で、屈折のFC100にQ1.6エクステンダーを付けて1184mmで撮影しました。

TITLE:M81,M82ボーデの銀河
DATE:2021-03-15
TIME:03:17...03:39
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:1184mm
F値:F11.8
露出時間:60s
撮影枚数:20コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:7℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9でFlat+コンポジット、Lrで仕上げ 、約50%トリミング    

M82の赤いフィラメントも多少出たのですが、もう少し解像してほしい思っています。

 

 

そういえば、昨年の今頃に同じ熊野で撮影したボーデの銀河の画像があることを思い出したので再処理してみました。

TITLE:M81,M82
DATE:2020-04-24
TIME:23:22..02:16
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2032mm
F値:F10
露出時間:180s
撮影枚数:18コマ
フィルター:none
ISO:12800
気温:6℃ 
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9でFlat+コンポジット、Lrで仕上げ 、約90%トリミング  

M81の銀河の構造とその中の星々、M82の赤いフィラメントが見えるようになりました。

当時の処理した画像は、こちらです。熊野で M81, M82 ボーデの銀河 - himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて (goo.ne.jp)

違いが凄すぎて恥ずかしいですね。

M81とM82は視角的に近くに見えるだけと思っていましたが、二つの銀河はM81銀河団と呼ばれる同一の銀河団に所属し、お互いの銀河の中心核は15万光年しか離れていないそうです。数千万年前、M81とM82は接近遭遇し、M82は巨大なM81の重力の影響を受けて変形させられているとのことです。

 

 

 

 


オメガ星団とケンタウルス座A

2021年03月24日 | 天体写真

3月14日の熊野は快晴で新月、透明度は今一でしたが海上の雲は薄かったのでオメガ星団をカメラレンズで狙ってみました。

南中の約40分前ですが、下の画像の様に南側の障害物はありません。でも漁船の明かりがきつです。

DATE:2021-03-15
TIME:01:13
カメラ:オリンパス E-M1MarkII
鏡筒orレンズ:M.Zuiko 75mm
F値:F2.0
露出時間:3.2s
ISO:6400

漁船の明かりが入らないようにカメラを少し上に向け撮影した画像ですが、自宅に戻りよく見ているとオメガ星団の上に銀河が確認できました。もしやしてと調べてみると”ケンタウルス座A”でした。

切り出してみると、なんとか特徴的な形が見えるようです。

ケンタウルス座Aは通称で、NGC5128です。

次のチャンスがあれば鏡筒で撮影したい銀河です。

 

 


マルカリアンチェーン

2021年03月22日 | 天体写真

春にを迎えるとどうしても撮りたくなる、おとめ座のマルカリアンチェーンです。

いつもながら宇宙を感じさせられる領域ですね。

今回は少し焦点距離を伸ばしチェーンの円弧をクローズアップで撮影してみました。

TITLE:マルカリアンチェーン 1184mm
DATE:2021-3-14
TIME:22:18..22:44
撮影場所:熊野
カメラ:Eos Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:1184mm
F値:F11.8
露出時間:180s
撮影枚数:8枚
フィルター:none
ISO:25600
気温:8℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でFlat+コンポジット、Lrで仕上げ 、トリミングなし    

構図的にはおかしいかもしれませんが、中焦点マルカリアンチェーンのループを目いっぱいに入れてみました。画像を等倍で確認するとループ内には小さな銀河がたくさん確認できました。

フラットはSt9のセルフで処理しましたが、そこそこの出来かなと思っています。


NGC2903

2021年03月21日 | 天体写真

まだ撮影したことのない銀河、NGC2903に初挑戦です。

所属する愛好会の皆さんや、先輩諸兄の画像を参考にさせていただきながら画像処理を一旦は行ったのですが足元にも及びません。

そこでもう一度、画像処理の本、資料等を見直して何が違うか、何かを落としていることはないかと確かめながら処理を行いました。

数年前に本格的に画像処理を始めた頃は用語とその機能がながなかなか理解できず、特にデジタル現像とRAW現像の違いが理解できたのはだいぶ後のことでした。

適当に覚えた方法で処理していて限界を感じスランプになっていましたが、今回もう一度本、テキスト、資料を見直すと以前は全く理解できなかったことが多少理解できるようになっていました。歳を取っても多少は成長するんですね。

TITLE:NGC2903
DATE:2021-03-15
TIME:00:25..02:08
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Edge HD800
コンバーションレンズ:takahashi EX Q1.6X(50.8)
焦点距離:3251mm
F値:F16
露出時間:400s
撮影枚数:16コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:7℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9、Lrで仕上げ 、約60%トリミング 

以前の処理方法より多少解像して色も少し豊富になったように思います。

何が変わったかは恥ずかしいので言えませんが、スランプから少し先が見えるようになりました。

 


NGC2237 ばら星雲

2021年03月20日 | 天体写真

3月14日の熊野です。

カノープスを撮影したのち、その上方にはベテルギュウスが輝いています。まだ空は少し明るさが残っていましたが、そのすぐ東に位置するばら星雲を次の撮影対象にしました。

TITLE:NGC2237バラ星雲
DATE:2021-03-14
TIME:19:23..19:51
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:50s
撮影枚数:26枚
フィルター:none
ISO:25600
気温:8℃
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、Lrで仕上げ 、約90%トリミング 

少々派手な画像になってしまいましたが、画像処理の勉強をしながらやってます。

 


2021-3-18,19 ISS きぼう

2021年03月19日 | 天体写真

3月18日、19日は ISS 国際宇宙ステーション”きぼう”が夕方によく見え、天候も良いので撮影を試みました。

3月18日 19:42 に撮影した動画です。

2021 3 18 ISSきぼう

          再生は8倍速です。

カメラはEOS Ra、レンズはSAMYANG 14mm(対角画角115°)

動画と同時に鏡筒でも撮影したのですが、ピントを外してボツでした。残念

 

翌、19日も条件が良いので再度、鏡筒による撮影に挑戦しました。

意外に立体感があり、色もあるのが驚きです。左右の少し赤いのが太陽光パネルかと想像します。中心には背の高い実験棟とその陰があるように見えます。

DATE:2021-03-19
TIME:18:57,18
撮影場所:四日市
カメラ:オリンパス E-M1 MarkⅡ 
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
焦点距離:740mm
F値:F7.4
露出時間:1/1000s
撮影枚数:1枚
ISO:6400

赤字が時刻ときぼうの見える位置です。カメラの撮影時刻から黄色が撮影位置です。

撮影はバランスをよく取った赤道儀の両軸のクランプを緩め、ファインダーで照準を合わせながら手動で追尾しました。

難しかったのは露出です。露出が多いと白飛び、シャッター速度が遅いとブレが発生する。これはフィルム時代に培った”山感測光”で対応しましたが、撮影結果を確認する時間もありません。

最大の武器は電子シャッターで静音の高速連射、下手な鉄砲も数撃てば当たる状態です。

記録はRAWはあきらめてJPGだけにしました。

3分間の戦いでした。

 

3月20日 07:52追記

jaxaさんのHPから画像をお借りしました。

たぶん、このような角度で撮影出来たのかと思います。

 


カノープス から M78

2021年03月18日 | 天体写真
3月14日(日) 天気が良いので熊野へ撮影に出かけました。翌日は平日ですので他に天文家の方は見えないかと思っていましたが、自分以外に3名の方が撮影にいらしていました。皆さん熱心ですね。
 
今晩の撮影スケージュールを練りながら機材を展開。初めにまだ空が明るなかで南中を迎えるカノープスにレンズを向けました。
中央の明るい星が、カノープスです。
DATE:2021-03-14
TIME:19:00
カメラ:オリンパス E-M1MarkII
鏡筒orレンズ:M.Zuiko 75mm
F値:F2.0
露出時間:1s
ISO:12800
この熊野の撮影地は、南側がすぐ海で障害物がなく、緯度も低いので南方を狙うには最適です。
 
鏡筒では
DATE:2021-03-14
TIME:18:54
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
F値:F7.4
露出時間:5s
ISO:12800
 
カノープスはシリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星で-0.7等星です。高度3.4度の低空ですが、今日は海面の上の水蒸気(雲)が少なくハッキリとカノープスを捉えられました。
 
続いては鏡筒を上に向けて、M78です。もう冬も終わりですね。
 
TITLE:M78
DATE:2021-03-14
TIME:19:59..20:30
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:50s
撮影枚数:34枚
フィルター:none
ISO:25600
気温:9℃ 
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St8でDark、Flat+コンポジット、
     Lrで仕上げ 、70%トリミング 
 
さあ、朝まで頑張るぞ!
 
 

なんて広い、赤い領域

2021年03月13日 | 天体写真

ここのところ、花粉症と風邪で鼻はグズグズ、目はショボショボ、頭はボーとして何もする気が起きません。おまけに新月の週末だというのに大雨で雷もなっていました。

これはまずいと、PCに向かい1月19日に開田高原で撮影した画像を見直していました。

まだ早い時間、22時頃に撮影した画像ですがこの時の気温はマイナス11℃。この時点ではなんとかガイドは出来ていたようです。

TITLE:M81,M82
DATE:2021-01-19
TIME:22:07..22:23
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:50s
撮影枚数:27コマ
フィルター:none
ISO:25600気温:-11℃ 
約50%トリミング    

これ以降は寒さで赤道儀のグリスが硬くなり、鏡筒のでの撮影はあきらめてましたが、素晴らしい星空を何とか記録に残したいとカメラレンズで固定撮影に切り替えました。

御嶽山に沈むオリオン

DATE:2021-01-20
TIME:01:59
カメラ:オリンパス E-M5Ⅱ改
鏡筒orレンズ:M.Zuiko 17mm
F値:F2.0
露出時間:25s
フィルター:Lee No.2 (レンズの後ろ)
ISO:1600
気温:マイナス16℃  

この画像を見ているとバーナードループなどの赤い星雲写っています。それと同じようなアングルですがフルサイズ14mmの超広角で撮影した画像ではどうかと引っ張り出しました。

そしてHα等の赤い星雲を強調してみると面白い画像が浮かび上がってきました。

DATE:2021-01-20
TIME:02:45
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:SAMYANG 14mm F2.8
焦点距離:14mm
F値:F2.8
露出時間:17s
撮影枚数:1枚
フィルター:Lee-No.3をレンズの後
ISO:12800
気温:-16℃  

広い範囲に赤い星雲らしきものが広がっています。最初はノイズかと思いましたが、特徴のある星雲を星図の位置と比べてみると一致しているようです。Hα等の赤い星雲がこんなにも広がっているのですね!

星座、位置が良くわかりませんので下の撮影写野図と合わせてみるとおもしろいです。

チョットした発見でした。