himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

年末はカニですね。

2024年12月31日 | 天体写真

今日は大晦日、もう一年たってしまいました。

これと言って進歩が無く、ただ無駄に過ごしているような気もしますが・・・・まぁ、いいか。

今年9月から悩んでいた星の流れについては、ASIAIRのファームウェア[V2.3]のバージョンアップで解決しました。色々と愛好会の皆さんに助けられ有り難うございました。

状況の最終確認で撮影したM1 かに星雲

TITLE:M1
DATE:2024-12-29
TIME:18:37..22:04
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO 533MC-Pro
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:300s 
撮影枚数:33コマ 
総露出時間:165分
フィルター:QBP
GAIN:100
冷却温度:-10℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、Lrで仕上げ

今年中に解決できて嬉しいですね。これで来年からは撮影に集中できると思います。

今晩はカニを食べよう。皆さん、夜いい年を。


星の流れが止まった

2024年12月25日 | 天体写真

6月に自宅庭の角にピラーを建てて定置式の観測台を設置しました。

夏はあまり晴れず撮影できませんでしたが、9月頃からは天候も安定して撮影出来るようになりました。

撮影はASIAIRを使用して室内からwi-fi、タブレットを使用して宅内リモートで行える様にしました。

撮影された画像を確認していると、微妙に星が流れたコマが半分くらいありました。

             (明るさ調整のみ ピクセル150%)

この流れの対策に約3ヶ月が掛かってしまいました。

ガイドグラフ的には問題が無いように見えますが少し長い星像です。

①ガイドケーブル、ガイド鏡の取り付け、ガイドカメラの交換

②ガイドソフトのパラメーター、赤道儀コントローラーの取り替え(vixen Wi-Fiユニット、

 STARBOOK TEN、パラメーターの変更)

③赤道儀のガタのチェック、赤道儀の極軸合わせ、赤道儀(SXD2の取り替え)

④接眼部、カメラ取り付け部のガタなど

色々と対策を行ったのですが状況があまり変わりません。さらに癖が悪いのは何かを変えた後の撮影で、最初の数コマは星が止まるのですがその後に流れるという具合です。

そして決まって赤経方向に流れるようです。

その間に遠征で撮影したときには星が流れないのです。ピラーの設置の問題か?・・・。

 

チョット待てよ。撮影ソフトが違う!

自宅観測台の赤道儀、コントローラーのパラメーターを元に戻して、ASIAIRをやめてノートPC+ステラショット3で撮影しました。

           (明るさ調整のみ ピクセル150%)

みごとに星の流れが止まったようです。

ASIAIRと相性が悪いのか?ファームウェアの問題か?です。

処理した画像

TITLE:M15 ペガスス座球状星団
DATE:2024-12-12
TIME:18:09~18:55
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO 533MC-Pro
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:180s 
撮影枚数:20コマ 
フィルター:QBP
GAIN:100
冷却温度:-10℃
赤道儀:Vixen SXD2
画像処理:PI、トリミング無し

 

しかしこれでは室内から撮影をコントロール出来ません。

こんな時に愛好会のskypeでリモートディスクトップのお話があり、WindowsPCで宅内リモートを試して見ました。

ノートPCのWi-FiはVixen Wi-Fiユニットと接続します。

宅内のネットワークに無線で繋ぐにはUSBのWi-Fiアダプターを追加するか?

無線二つはどうかとも思い、有線LANアダプターを使用して繋ぐことは出来ないか検討とテストを行いました

①鏡筒、赤道儀の下に撮影用ノートPCを置き、無線LANでVixen Wi-Fiユニットと接続

②撮影用ノートPCのLANポートに15mのLANケーブルで無線アクセスポイントと接続

③無線アクセスポイントは宅内ルーターと近い距離に設置して無線で接続

④操作用のデスクトップPCは宅内ルーターと有線で接続

LANケーブルを直接室内から外へ引き出せれば簡単なのですが、高断熱・高気密、窓もトリプルガラスのサッシなのでサッシ窓用の薄いLANケーブルADも通せませんでした。

リモートされる撮影用のノートPCは、OSをWin10 HomeからWin10 Proへアップグレードする必要がありました。

導入、位置合わせ、オートガイドはステラショット3、(PHD2の使用もあり)

実際の撮影はカメラの接続を切り替えてASI StudioのASIImgで行います。

このような感じでWin標準のリモートディスクトップで暖かい室内側から撮影出来るようになり、望遠鏡側で操作する場合は直接ノートPCが使えます。撮影が順調であればノートPCのカバーを閉じ、露よけのシートを掛ければOKです。これは非常に便利ですね。

こんな事で今年中に星の流れが解決?出きてホットしています。

リモートディスクトップが上手くいくならば次はninaに進む事も考えられますが、と思ったらASIAIRのファームウェア[V2.3]のバージョンアップ がありました。このバージョンアップで流れが止まるかは不明ですがすることが多くて大変です。

 

 

 

 

 

 

 


カイロス2号機打ち上げ

2024年12月19日 | 天体写真

和歌山県串本町のスペースワン社のスペースポート紀伊でロケット カイロス2号機が打ち上げられるので見学に行ってきました。

12月14日(土)11:00打ち上げ予定で自宅を朝5:30に出発して向かいました。片道約200km3時間半の道のりです。

今年、3月の初号機から9か月ぶりの打ち上げです。

那智勝浦町の浦神会場のでは見学者で賑わっていますね。

でも、10時30分頃に上空の風が強いので打ち上げ中止のアナウンスで”残念”。

帰路、netで情報を調べてみると明日、15日(日)11:00で再設定されたようです。

翌、12月15日も自宅を朝5:30に出発して会場に向かいました。

強風注意報は出ていないものの天気図を見ていると冬型の気圧配置は昨日と変わらず、どうかなと思っていました。

会場は昨日の半分くらいの見学者が打ち上げを待っていましたが、やはり10時半ごろに延期のアナウンスがありました。”やっぱりか。”

帰路、netで情報を調べてみると、次の再々打ち上げ予定は12月18日(水)11:00のようです。

12月18日 いつもより少し早い朝5:00に再々出発して会場に向かいました。

今日は天気図の等圧線間隔が少し広く風も弱いのですが雲が少しあります。

会場は平日でもあり見学者は少ないですね。

中止のアナウンスは無く、予定の発射時刻を迎えました。

KAIROS 2

カウントダウンのアナウンス後、11時00分07秒頃に山影からロケット本体の雄姿が現れました。

ロケットの音は、小型の固体燃料なので”シュー”という感じで、大型液体燃料のH2,H3のような”ビリビリ”、”バリバリ”とは違いますね。

発射31秒後、飛行は順調なように見えます。

発射32秒後 

突如、進行方向に直線の黒い影が現れます。(瞬間的に現れ直線です。近くに太陽があり雲も見えるので何か影の様にも見えますが?)

発射33秒後

発射35秒後

影が現れてから飛行経路が変わったようです。

発射85秒後

雲で隠されて様子がわからなくなります。

発射95秒後

なんだか軌跡がよろよろしていますが、この後雲に隠されて見えなくなりました。

リフトオフ、発射の様子、音、空気の振動などの状況が分かりましたので、これで私の目的は達成したと思います。帰路、ニュースでは失敗の報道がありました。やはり黒い影が原因かとおもいます。この影は動画でも確認できますが何なんでしょうか?

一発勝負のロットは難しいですね。それも民間が行うのですから実験もままならないでしょう。何せスペースワン社がこのスペースポート紀伊で打ち上げるのがこれで2回目で、まだ実験段階かと思います。でもこれにめげずに次の段階に進んでもらいたいと思います。

ミサイルでなく、平和目的のロケット、応援します。

 

 

 


土星と月のランデブー

2024年12月09日 | 天体写真

12月8日 土星食が起きるので記憶に残そうと観望と撮影しました。

愛好会の忘年会で朝帰りでしたが、夕方は天候は良く眠い目をこすりながら機材の準備を行いました。

17時前には機材の設置を終え、月を導入すると月の東側0.8度位の位置に土星が確認できました。

このまま追尾させて暗くなったらタイムラプスを撮影しようとの魂胆です。しばらく自宅内で寛ぎ窓から外を見ると雲が立ち込めて居ます。

様子を見に外へ行くと雨がパラパラ降っています。これはまずい、月の方向を捉えている鏡筒のレンズがヤバイ。大慌てで機材を撤収、赤道儀もカバーを掛けて休止モードに入りました。

レンズなどの水滴はアエーで吹き飛ばして何とかダメージが無いようにしました。

今日はダメかと思い食事を済ませ、笑点の大喜利が終り外を見ると月が見えます。これからまた大慌てで機材をセットし、終わったのは18時9分。なんとは食に間に合ったようです。

でも、また雲が張り込んできています。雲の隙間から何とか数コマの撮影が出来ました。

拡大すると

この後、また雲に覆われて食の瞬間は見られずランデブーで終わりました。残念ですね。

機材を撤収して風呂に入り外を見ると雲が取れて月が見えます。

なんだか消化不良な土星食でした。

 


遅くなりましたが、C2023 A3彗星です。 

2024年12月07日 | 天体写真

12月7日。みずがき湖で天文愛好会の勉強会に来ています。

忘年会と勉強会をかねてメンバーの皆さんと星談義などで楽しく過ごさせてもらっています。

その合間に先週に熊野で撮影したC2023 A3の画像です。

TITLE:C2023/A3
DATE:2023-11-30
TIME:18:04
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:25s
撮影枚数:6コマ 
フィルター:CBP
ISO感度:40000
気温:16℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
画像処理:PI、Ps、Lrで仕上げ 

まだまだしっかりしたテールが確認できます。

近くにNGC6755,6756の散開星団を両脇に抱えてわし座を進行中です。

この晩は新月の土曜日、そして快晴の好条件。いつもは観測に訪れる方が少ないのですが5組位の方が朝まで撮影されていました。

人が多いと鹿も猫も来なくていいですね。

 


M33 さんかく座銀河

2024年11月18日 | 天体写真

少し前ですが夜明けのC2023/A3 紫金山・アトラス彗星を迎えに和歌山県太地町で撮影に行った時です。

10月1日 夕方に現着、機材を展開し撮影準備を終え鏡筒を向けたのはさんかく座銀河 M33です。

彗星に備えて多少の休養が必要かと、長焦点でジックリ撮影出来る対象としたのです。

光害のない暗い夜空ですのでフィルター無しで撮影しましたが、モニターで確認すると色が無く寂しい感じです。それではとナローバンドフィルターでの撮り増しもしてみました。

TITLE:M33-2000mm さんかく座銀河
DATE:2023-10-01
TIME:21:31..00:45
撮影場所:太地
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:90s   ,  360s
撮影枚数:50コマ,  13コマ 
総露出時間:75分,  78分
フィルター:none, L-eXtreme
ISO感度:25600  ,  40000
気温:18℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:PI、Ps、Lrで仕上げ 

おとなし目の処理ですが特徴は出せたかなと思います。

でも、さんかく座ってとっても小さな星座ですね。星座絵を見ても本当に三角で、星座にまつわる神話もなく形だけで星座が出来ているようです。でも自分には、「青い三角定規」の方がピンときます。

これも今では神話のようなものです。

ここ太地は以前にも紹介した、海上保安本部 下里水路観測所の強力な観測レーザービームが見られます。

この夜は一晩中観測されていました。

宇宙に吸い込まれていく感じです。

 


月齢11.6のクレセント星雲

2024年11月15日 | 天体写真

11月に入りやっと秋らしくなり、湿度が低く雲の無い夜が続き、

月はあるものの幾晩も自宅観測台で撮影しましたがその画像には納得出来ませんでした。

どうもガイドが微妙にズレて星が少し楕円になるのです。

星が流れないコマもあれば、流れるコマもある。ガイドグラフは特に異常が無い範囲内である。

露出時間が短くても流れることもある。等々・・・・

ガイドの設定を変えてみてもあまり状況は変わらない。各クランプの締め付けも確認した。

赤道儀のガタ、ウオームホイールの問題か?・・・・・・・

でも、露出時間を長くしても星が流れる量は増えないようである?

もしかしてて思い、確認したのは接眼部です。

カメラのマウント部に少しガタがありましたのでアルミテープで固定して撮影してみると、みごとに星が丸くなりました。

問題が解決すると沈んでいた気分が夜空と同様に晴れてきますね。

 

そこで鏡筒を向けたのははくちょう座のサドル付近、NGC6888 クレセント星雲です。

TITLE:NGC6888
DATE:2024-11-13
TIME:19:24..21:39
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO 533MC-Pro
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:300s 
撮影枚数:27コマ 
総露出時間:81分
フィルター:QBP
GAIN:100
冷却温度:0℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、Lrで仕上げ

晴れて良かった。

 


これでお別れ C/2023 A3

2024年11月07日 | 天体写真

長かった夏が去り、めっきり寒くなりはじめ空も澄んできたようです。

今年最後の3連休の中日、昼間は高気圧の前面に覆われて快晴、新月期の撮影日和ですが夜半には雲が広がって来るようですので近くの鈴鹿の山の麓へ紫金山・アトラス彗星 C/2023 A3とお別れしてきました。

DATE:2024-11-03
TIME:20:01
撮影場所:菰野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
           +Q1.6エクステンダー 
焦点距離:1232mm
F値:F12.3
露出時間:20s 
撮影枚数:4コマ
ISO:40000
冷却温度:18℃
赤道儀:Vixen SXD2

 

標準レンズのカメラで撮影した画像では、短い尾が確認出来ましたがお見せできるような感じではありませんでしたので、没です。

10月2日夜明けの空から何度も楽しませてくれた紫金山・アトラス彗星 C/2023 A3ともお別れですね。

そして、やっと秋が訪れてきました。夜が楽しみです。

 


御嶽山と彗星

2024年10月24日 | 天体写真

10月21日 秋の移動性高気圧に覆われて朝から快晴。御嶽山とC2023/A3 紫金山・アトラス彗星を撮影したいと開田高原へ向かいました。

皆さんの素晴らしい画像をblog等で拝見して自分も何とか撮影して記念に残したいと思っていました。

DATE:2024-10-21
TIME:18:36
撮影場所:開田高原
カメラ:Olympus E-M5MarkⅡ
レンズ:M.Zuiko12mm F1.8
ISO:3200
露出時間:1.6s 
撮影枚数:1コマ 
画像処理:Lr、トリミング無し

御嶽山と一緒だと尾の長さと雄大さが伝わると思います。

でも本当はもう一つ、天の川とトリプルで画像に収めたかったのですが、空が暗くなると共に雲が広がってきて残念でした。

 

望遠鏡でも

DATE:2024-10-21
TIME:19:29
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:FC35レデューサー
焦点距離:480mm
F値:F4.8
露出時間:4s 
撮影枚数:8コマ 
フィルター:CBP
ISO感度:40000
気温:12℃
赤道儀:Vixen SXD2
画像処理:PI、トリミング無し

残念ながらアンチテールは解りませんね。

秋雨前線、台風崩れの低気圧通過などで暫く晴れる様子がありません。

次のチャンスに期待します。

 


再びのC/2023 A3 紫金山・アトラス彗星

2024年10月13日 | 天体写真

秋の3連休はよく晴れるようです。

今日も快晴の一日で西側の鈴鹿山脈には雲も掛かっていません。

明日の天候が良ければ夕暮れの彗星を見に和歌山県へ行こうか考えていますが、その前に予行演習がてらに近くの鈴鹿川堤防から撮影の撮影です。

当然ながら空の暗さと高度の戦いです。

DATE:2024-10-13
TIME:18:28
撮影場所:四日市
カメラ:Olympus OM-1MarkⅡ
レンズ:Zuiko150mm F2
ISO:3200
絞り:F3.2
露出時間:1s 
撮影枚数:1コマ 
画像処理:Lr、トリミング無し

長いテールとシャープな核が撮影できました。35mm換算で300mmのレンズですので画角(対角)は約8.2度、テールの長さが解ります。そして向かって右側のテールが少し膨らんでいるようにも見えます。

カメラ撮影、双眼鏡、そして肉眼でもぼんやりと確認出来ました。