6月に自宅庭の角にピラーを建てて定置式の観測台を設置しました。
夏はあまり晴れず撮影できませんでしたが、9月頃からは天候も安定して撮影出来るようになりました。
撮影はASIAIRを使用して室内からwi-fi、タブレットを使用して宅内リモートで行える様にしました。
撮影された画像を確認していると、微妙に星が流れたコマが半分くらいありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/cb/c1480cde1895f72dc5e313ec5e411337.jpg)
(明るさ調整のみ ピクセル150%)
この流れの対策に約3ヶ月が掛かってしまいました。
ガイドグラフ的には問題が無いように見えますが少し長い星像です。
①ガイドケーブル、ガイド鏡の取り付け、ガイドカメラの交換
②ガイドソフトのパラメーター、赤道儀コントローラーの取り替え(vixen Wi-Fiユニット、
STARBOOK TEN、パラメーターの変更)
③赤道儀のガタのチェック、赤道儀の極軸合わせ、赤道儀(SXD2の取り替え)
④接眼部、カメラ取り付け部のガタなど
色々と対策を行ったのですが状況があまり変わりません。さらに癖が悪いのは何かを変えた後の撮影で、最初の数コマは星が止まるのですがその後に流れるという具合です。
そして決まって赤経方向に流れるようです。
その間に遠征で撮影したときには星が流れないのです。ピラーの設置の問題か?・・・。
チョット待てよ。撮影ソフトが違う!
自宅観測台の赤道儀、コントローラーのパラメーターを元に戻して、ASIAIRをやめてノートPC+ステラショット3で撮影しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/48/fb25a42fa10538aa697edd89b676750d.jpg)
(明るさ調整のみ ピクセル150%)
みごとに星の流れが止まったようです。
ASIAIRと相性が悪いのか?ファームウェアの問題か?です。
処理した画像
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/7f/a77a96ccadf387606b0b025c268988dd.jpg)
TITLE:M15 ペガスス座球状星団
DATE:2024-12-12
TIME:18:09~18:55
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO 533MC-Pro
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:180s
撮影枚数:20コマ
フィルター:QBP
GAIN:100
冷却温度:-10℃
赤道儀:Vixen SXD2
画像処理:PI、トリミング無し
しかしこれでは室内から撮影をコントロール出来ません。
こんな時に愛好会のskypeでリモートディスクトップのお話があり、WindowsPCで宅内リモートを試して見ました。
ノートPCのWi-FiはVixen Wi-Fiユニットと接続します。
宅内のネットワークに無線で繋ぐにはUSBのWi-Fiアダプターを追加するか?
無線二つはどうかとも思い、有線LANアダプターを使用して繋ぐことは出来ないか検討とテストを行いました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/c9/37612e46668b3258c3c184d6ac3224f7.jpg)
①鏡筒、赤道儀の下に撮影用ノートPCを置き、無線LANでVixen Wi-Fiユニットと接続
②撮影用ノートPCのLANポートに15mのLANケーブルで無線アクセスポイントと接続
③無線アクセスポイントは宅内ルーターと近い距離に設置して無線で接続
④操作用のデスクトップPCは宅内ルーターと有線で接続
LANケーブルを直接室内から外へ引き出せれば簡単なのですが、高断熱・高気密、窓もトリプルガラスのサッシなのでサッシ窓用の薄いLANケーブルADも通せませんでした。
リモートされる撮影用のノートPCは、OSをWin10 HomeからWin10 Proへアップグレードする必要がありました。
導入、位置合わせ、オートガイドはステラショット3、(PHD2の使用もあり)
実際の撮影はカメラの接続を切り替えてASI StudioのASIImgで行います。
このような感じでWin標準のリモートディスクトップで暖かい室内側から撮影出来るようになり、望遠鏡側で操作する場合は直接ノートPCが使えます。撮影が順調であればノートPCのカバーを閉じ、露よけのシートを掛ければOKです。これは非常に便利ですね。
こんな事で今年中に星の流れが解決?出きてホットしています。
リモートディスクトップが上手くいくならば次はninaに進む事も考えられますが、と思ったらASIAIRのファームウェア[V2.3]のバージョンアップ がありました。このバージョンアップで流れが止まるかは不明ですがすることが多くて大変です。