スズメノテッポウ(イネ科・4月15日撮影)
「狐の剃刀とか雀の鉄砲とか、いい加減なことをよく云うぜ」
「なんだ、その植物なら本当にあるんだよ」
「顔が赤いよ」
梶井基次郎作『雪後』
都会育ちだとスズメノテッポウを見たことがない人も居るんでしょうか。
春の田んぼをレンゲと一緒に、絨毯のように埋め尽くすスズメノテッポウ。
これが一斉に漉き込まれると、田植えの準備の始まりです。
細い穂の外側に、粉をまぶしたように見えるのが雄しべの葯。
最初白くてすぐに黄褐色になります。
小さい頃、この葯を集めてままごとの七味にしていました。
昔の人は、断面が丸くてまっすぐで細長い形を、鉄砲の筒に見立てたようですね。
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