柊訪問看護ステーション

訪問看護・・・日々の徒然・・・

訪問看護認定看護師

2010-11-28 22:41:17 | インポート

盛岡の学会に始まり、11月は毎週末、研修が入ってました

昨日は愛知県看護協会で朝から一日研修でした。夕方名駅のイルミネーションを眺めながら

『チャンスセンター』で年末ジャンボ宝くじを買いました。

今年こそ、当たってくれないかなあ

訪問している利用者さんとも、この時期いつも宝くじの話題になります

「宝くじが当たったら、を買い取って、『〇田くん!ちょっと来てくれないか』って言うのが夢だ」なんて言ってます。買い取らなくっても訪問しますよ~

話は変って、いまどきの看護師事情は、認定看護師といって、特定の看護分野において、熟練した看護技術及び、知識を用いて水準の高い看護実践ができるよう各専門分野を615時間以上受講し、6ヶ月かかって取得します

医師の「循環器内科」「呼吸器内科」「消化器外科」整形外科でも脊椎脊髄専門とか、こんな風に専門分野に分かれていますよね。看護師も臨床経験5年以上で各分野を専攻する認定看護師がこれから増えていきます。

その専門分野も「訪問看護」「緩和ケア」「救急看護」「摂食・嚥下障害」「がん性疼痛看護」など21分野と増えています。

病院勤務していた時は、自分の意志とは関係なく、組織の人間なので辞令ひとつで、移動があり、長い時は7年脳外科にいたこともありますが、1年~3年毎に各科を回ります。

今は訪問看護が大好きなので、残りの人生(あまりないけど・・・)この道でいきたいと思いますが、今までは自分なりに勉強していけばいいかなと思ってました。(認知症の義母もいますし。)

そして、昨日宝くじ購入のあと、愛知県にはまだ10数人しかいないという認定訪問看護師さん4人の方といつもお世話になっているS先生との5人の会合に私も参加させていただきました

訪問看護が大好きな人ばかり集まり、訪問看護の事を熱く語り合って3時間近く、その後コーヒー屋さんに場所を移動し、さらに3時間。そこでは「すみません。閉店なんです」と言われ解散しましたが、きっと場所があれば延々と語り合っていたのでしょうね

いろんな話を聞かせていただき、私も認定の勉強にいきたいなあ・・・羨ましいなあ~と思いながら、帰ってきました。

6ヶ月東京で勉強するので、一人の方は、休職し、自分のお金で行ったそうです。300万近くかかったそうですよ。そうですよね、東京ですもん。家賃も高いですよね

やっぱり宝くじですよね。当たって欲しいなあ~、あっ寄付も受付ていますよ~~

あっ寄付をするなら、若いスタッフにですよね先の短い私には無理かなあ・・・

足長おじさんいないかしら

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足長ななちゃん名駅の“ななちゃん”もクリスマススタイルでした


ウイークエンドケーキ

2010-11-19 21:19:01 | 訪問看護ステーション

看護師は毎日出勤してますが、リハビリスタッフは、さん以外、週に1回~2回の出勤なので、なかなか全員が揃いません

月に1回みんなが集まり、カンファレンスをしています。そこで、今訪問してる方の状況、問題点や改善する点、今後の計画を話し合います。

そして今日は金曜日ミス

今日はウイークエンドケーキイギリスのお菓子だそうですよ

これがすご~~く本当にすご~く美味しかったのです

カンファレンスで揃ったみんなでいただきました。今日はスタッフ15名と学生さん3名大勢でご馳走になりました。

金曜日に『柊』をのぞいてみては

・・・・・「そ・そうしょっちゅうありませんよ~~」 ミスの心の声が

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『サウンド・オブ・ミュージック』

2010-11-17 20:36:01 | スタッフの事

以前『スタッフ紹介。その2』で登場した、女優Tさんの舞台が8月にありました。

その写真が届きましたので紹介しますね

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中央、青いドレスの女の子はTさんの娘さんです

親子で同じ趣味が持てて素敵です

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中央、白っぽいドレスの奥様がTさんです。

好きな事に熱中しているTさんはキラキラ

仕事もこんな調子でお願いしますよ~~


みいちゃん

2010-11-14 20:39:05 | 訪問看護

私が病院を辞めて、訪問看護を始めたばかりの14~5年前、90代のご夫婦の所へ訪問に行ってました

いつもは「こんにちは~~訪問看護で~~す」と言って、お部屋まで上がっていくのですが、ある日の訪問では、玄関を開けるとすぐに、娘さんが「〇田さん待ってたのよ、早く早く」って部屋まで引っ張られるように入っていきました。

そこには血だらけの・・・・猫のみいちゃんが横たわっていました。「ああ・・・喧嘩したの?」そして、黙々と怪我の処置をして、その後は訪問毎にご夫婦の横に並んで、みいちゃんも

娘さんはとっても優しい方で、一生懸命ですが、血が怖くて、一度"寝だこ”が出来た時も傷が怖くて見れないので、新しいガーゼに軟膏とテープをつけて、はがすと同時に、『えいっ』って目をつぶって貼りかえていました。すばらしい技です

そこのお宅は猫が大好きで6匹くらい飼ってましたが、いつでも食べれるように、玄関にたくさんのご飯が置いてあったので、近所の野良猫たちの間では「あそこへ行くとご飯が食べれる」ってきっと評判になっていたに違いありません。

家の猫以外にもいつも何匹か出入りしていましたよ

病院勤務では体験できないような面白い事もたくさんあります

そうそう、他のスタッフですが、牧場に向かう道で子牛が歩いてたって

連れて帰ってきて欲しかったなあ・・・・


「日本死の臨床研修会」 その2

2010-11-14 18:49:41 | 訪問看護

『その1』は・・・読み返すと、柊を利用してくださってる利用者さん・・ご家族の方がちょっと不安に感じてしまうかな?と反省をして真面目に参加した内容もちょっとだけ載せたいと思います。

一日目に『いのちの作法』というテーマで、真宗大谷派磐祥寺 副住職の太田氏、株式会社桜代表取締役、納棺師の笹原氏の対談がありました。

納棺師というと、もっくんの『おくりびと』をすぐに頭に浮かぶ方が多いと思います。『おくりびと』の原作者、青木氏の“ー 映画『おくりびと』によせて ー”という講座もあり、もっくんの人柄から映画の裏話、また死者から教わった「いのちのバトンタッチ」の大切さなど、神聖な話もありました。(青木氏が「もっくん、もっくん」といってお話してくださったので・・・)

訪問看護師は在宅で亡くなられた方へ、エンゼルケアを行いますが、映画『おくりびと』が放映されてから、時々ご家族が「あっあれ」と。『おくりびと』のワンシーンを期待し、明らかに違う眼差しに、背中がちくちくすることがありますが、そういった、セレモニーではなく、(セレモニーと言っては誤解があるかもしれませんね。『おくりりびと』の納棺師のかたも、もちろんグリーフケアまで行っていたと思います。すみません) 

訪問看護師は、ご家族皆さんに身体を拭いていただき、「おばあちゃん、この着物が好きだったよね」と着ていく着物を選んでもらったり、お化粧をしてもらったり、「お饅頭が好きで食べ過ぎて下痢したんだよね~」とか、画家さんだったおじいちゃんの手に絵筆を握らせてくれた小さなお孫さんがいたり、思い出話をたくさん聞かせていただきながら、みんなで綺麗にしてくれます。訪問看護師は裏方で動いていくほうがいいと思うのです。ただ、お別れの時、体液が出ないようにとか、少しでも生前の安らかなお顔になるようにと、細かな所は任せてもらいます。

という風に、エンゼルケアもご家族と一緒にさせていただきますが、納棺師、笹原さんもご自身の体験からも「ご家族と共に行う 参加型納棺」の大切さ、短い時間の中でもグリーフケアを行いながらの実際を紹介していただきました。うんうんとうなずいて聞いていました。(私たちも頑張ってるよ

2日目ちょっとぐるぐるした頭に入ってきた、事例検討がありました。『小児緩和ケア』の問題でした。発表された緩和医療の先生は小児緩和ケアの難しさを5点ほど挙げられ、3つの論点を示しフロアと討論されました。

白熱した討論でしたが、一部批判があり、少し残念な思いもしました。上手くいった事例を報告するのは簡単ですが、そうでない事をみんなに紹介し、次の症例に、また今後の医療に役立てようと、困難事例を出す事は一生懸命やってただけにとても辛い事です。参加する側のモラルも大切だなと感じました。

また別の所では、少し羨ましく・・と言うと不謹慎かもしれませんが「オーストラリアにおける小児緩和ケアの現状」を聞きました。わが国の子どもの死亡数は年間2540人で、そのほとんどが病院で亡くなっているのに対し、サウスオーストラリア州にあるアデレードでは、在宅で亡くなる子どもは約80%であるという報告。

それは療養の場所がどこであっても、子どもの意思を尊重し、様々な専門家がチームを組んでケアが提供されているのだといいます。

日本では、2000年に介護保険制度が導入され、以前に比べ、在宅サービスが充実しつつ、その事業所も増え、高齢者には必要なサービスが必要な量、提供されています。

しかし子ども達への支援の少なさには、いつも子ども達、ご家族は困っており、訪問看護の力不足を実感し、訪問看護制度の改正を願っています。訪問看護の提供場所が『居宅』に限定されているのがどうにも、不自由。少ないサービスならせめて『居宅』を取り除いてもらいたい。こんな状況なので、在宅緩和ケアに力を注いでいただける専門家の方がどのくらいいるのでしょうか?日本はまだまだこれからです。私達もこれから勉強です。

在宅の現場をいろんな場所で発表・報告していく事が、制度改正の足がかりにならないかと、弱小チームの『柊』ですが、周りの皆さんに助けられて、また学会でも発表をしていきたいと思ってます。

なんて・・・『その2』の報告から、『柊』の今後の展望??まで話が大きくなりました。

夢は大きく持ち、“夢はかなえるもの”と信じて頑張りたいです。(私の大好きな人がそう言ってました。)