柊訪問看護ステーションは比較的災害対策に力を注いでいるステーションと言ってもらえるでしょうか
金芳堂出版の「小児・障害児のための在宅医療マニュアル」の最後のほうに柊の災害対策を載せています。よろしければお買い求めください。(宣伝でした)
4年前に管内の保健所が難病の方の災害対策について、会議を開いた事をきっかけに、「緊急医療カード」を作成しました。
その後保健所も作成するということで、お金のある所に便乗し、作成案を提出し、保健所で開催される災害対策の会議に出席しながら、緊急医療カードの見直し、修正をしてきました。
ステーション内では、備蓄物品のチェックリスト(ステーション用・利用者用)を作成し、物品の整備を行いました
利用者さんには保健所が作成してくれた、「緊急医療カード」を配布し、高齢者のご家庭には看護師と一緒に記入を行いました。
「緊急医療カード」の記入とともに、備蓄物品の確認、特に3日分の食糧・薬。
医療依存度の高い方には、別にチェックリストを作成し、例えば、呼吸器の電源の確保、車からとれる人は、ガソリンを常に半分以上にしておく、
吸引器も内部バッテリーが付いているタイプを、購入時に勧め、それに加え、
手動式の吸引器の紹介をしています。
などなどそれぞれの医療処置に対して対応をお話しています。
最近少し怠っていました
今回の震災で、再度見直しや、新しい利用者さん達へもお話していきたいと思います
震災の被害を最小限に抑えるためには、自助・共助・公助それぞれが、
災害対応力を高め、連携することが大切だといわれます。(S先生から教わりました)
自助:「自分の安全は自らが守る」防災の基本だそうです
共助:「わがまちは、わが手で守る」これが、地域を守る、最も効果的な方法です。
地域を守ることは、自分を守ること。
地震の揺れがおさまり、自宅が無事であったとしても、隣の家から出た火を放っておけば、
自分の家も燃えてしまいます。隣の家の火も消すことが、自分の家を守る、唯一の方法です。
市を始め、警察・消防・都・国といった行政機関、ライフライン各社を始めとする公共企業、
こうした機関の応急対策活動を、公助と呼びます。
市はもちろん、各機関とも、災害の発生からできるだけ早く、すべての能力を応急対策活動
にあてられるよう、備えているそうです。
が・・とにかく公助が受けられるまで、自助、次に共助と言う事です。
とにかく3日間は何が何でも頑張らなきゃいけないんだそうです
そうですよね、救護する人も被災者ですから。
まずは、柊の利用者さんたちが無事でいてくれるかしら?何が困っているのか?
緊急に対応、搬送の必要な人は?
など、利用者さんの状況をいち早く把握したいと思っています
優先順位を考え、動けるようになっらたまずは利用者さんの救護に向かいます。
柊では、「緊急医療カード」に緊急伝言ダイヤルの使い方をプリントし
毎月1日練習できる為、1日訪問の時には一緒に伝言ダイヤルの練習を
しています。
災害時には柊の電話番号にメッセージを残し、それをスタッフが聞いていくという状況確認の方法をとっています。
「災害対策部長」の小○さんが転勤になったので、一時途絶えていましたが、
それは、最近復活しています。
今回の被災地の状況を聞いていると、3日どころではない、とても大変な思いをされています。
訪問看護はガソリンもなく、動くことができない、在宅酸素も家庭の電力を使用し、空気中の酸素を吸着させ供給している為、酸素も使えない状況のようです。
私達は、この地域で地震がおきた時、本当に対応できるのか、今回の震災から学ばなくてはいけません。
それよりも今は、一日でも早くもとの日常生活がおくれるよう、
さまざまな支援が必要です・・・のに
いつもつぶやきのようですみません