選挙が近い今におすすめの本-ダイスをころがせ!-

ダイスをころがせ! (上)

もうすぐ衆議院選挙ですね。
ニュース番組でも連日選挙関係のニュースが流れています。
大変な時代の大変な時期だからこそ、
自分の1票を大切にして行使したいものです。

さて、本日おすすめするのは映画「ホワイトアウト」の原作者、
真保裕一さんの作品「ダイスをころがせ!」です。
現役総理大臣が脳梗塞で倒れたあとに行われた
あの数年前の衆議院選挙を舞台に、
総合商社をリストラされた主人公駒井健一郎が、
新聞記者から無所属立候補者に転身した高校時代の親友天知達彦の
秘書となって奮闘する話です。

実は、本屋で見かけて興味を引かれて買った後、しばらく放置してました。
それを読書好きの妻が見つけて、2日で読破。
これはかなり面白そうだと思い、やっと読み始めたところが大当たりでした。

主人公達の年齢設定が34歳前後と比較的私に近いのも印象的でした。
内容は主人公達の選挙での奮闘ぶりを軸に、
無所属候補がいかに選挙で不利かについてのこぼれ話あり、
選挙妨害の手口あり、公共事業の用地買収にからんだ陰謀ありと
盛りだくさんです。
選挙のスタッフは主人公の高校生時代の同級生という設定で、
駒井と天知の高校時代の恋の軋轢も物語にからんできます。
もういい大人なのに10数年も前の出来事に心を乱す、
大人になりきれない30代の姿が印象的でした。

物語の展開は非常に興味深く、引き込まれました。
もうちょっと、と思ううちに読み進んでしまい、
上巻、下巻とも各一晩で読みきってしまいました。
(最近では珍しいことです。)
おかげで、翌朝はかなりつらかったですが・・・。

ぜひおすすめです。選挙の前に読んでみて下さい。

さて、ちょっと長くなりますが、
作中、天知は街頭演説で有権者に、
「(前略)私たち国民は、自分の手の中に、一票という大切な権利を有しています。
サイコロを振ってみなければ、どんな目も出ず、前進も後退もできません。
(中略)選挙は、国民が票という形で意思表示をするほとんど唯一の機会なのです。
意思表明の機会を、どうか無駄にしないで下さい。
自分の一票なんか役に立たないと思わないで下さい。
我々は、国の将来を変えるかもしれない大切な一票を手にしているのです。
皆さん、まず我々の手にしたダイスをころがしてみてください。
我々が行動をおこさない限り、何も変えることはできないのです!」
と語りかけます。
そのとおりだと思いました。
2003年の衆院選の最終確定投票率は小選挙区59.86%、比例代表59.81%です。
実に4割以上の人が棄権しているのです。
今度の選挙、投票してみません?(笑)

ダイスをころがせ! (下)

新潮社

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ちなみにこちらが下巻です

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
この本 (びぃ)
2005-08-26 06:26:01
本屋さんで見て、読みたいな~と思った本です。

今度購入して読んでみたいと思います。
 
 
 
おもしろいですよ (ひげ)
2005-08-26 08:59:15
おすすめです。



 
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