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「イラク 米軍脱走兵、真実の告発」出版記念トークイベント(12.5)

2008-12-07 | いってきました
「米兵リクルート状況、ブートキャンプの実態、帰還兵たちの声からイラク戦争と米軍の実像を明らかにする」
 ~『イラク 米軍脱走兵、真実の告発』出版記念トークイベント~に参加しました(乾・田中)

     

伊藤美好(翻訳家)さんは、「イラク戦争は、アメリカだけの問題ではなく、私たち(日本)の問題とも深く関わっている。日本は、保身のためにアメリカの行ってきたことを見逃してきたということを忘れてはならないと思う」

影山あさ子(フリージャーナリスト)さんは、「日本の各地に米軍基地はあるが、そこに駐留する兵士は、どこから来てどこへ帰るのかを知りたかった。取材をしていくと、アメリカの兵士が置かれている状況は、日本の若者も近い状況にあるのではないかと気づいた。ベトナム帰還兵は、保険などのフォローがありホームレスになるのに10年位と言われていたが、イラク帰還兵は、フォローされないために、すぐホームレスになってしまう。行くところがないので、軍に戻りまた戦場に派遣されていく。死ぬまで使われるという現状です。」

高遠菜穂子(イラク支援ボランティア)さんは、「大学に行かれない、お金もない高校生を、入学直後から軍のリクルーターが近づき友人関係をつくり社会貢献や国際貢献を口にし、3年生になると携帯電話でリクルート攻撃にはいる。軍に入る決め手は、制服がかっこいいということ。そして9.11以降、軍に入ろうと思ったという若者が多い。真面目な愛国心と真面目な向上心を利用している。最近は、人材不足のため、高卒以上40歳までという条件になった。犯罪者も懲役6年くらいまでの人なら兵士になれる。」

吉岡一(朝日新聞元中東アフリカ総局特派員)さんは、「PTSDの問題も大きく、心の病と負傷者の数が、ベトナム戦争時の米兵と比較すると6倍くらいになっている。ベトナム戦争は1回行けば良かったが、現在は生きている限り戦場に行かされる。任期が終了してもボランティア制度(裏徴兵制)がある。そして兵士の給料は安い。アルグレイブの兵士は13~14万円だった。民間傭兵会社の方が高い。」

トークイベントに参加したのは、3月に意見広告で『アメリカばんざい』を上映する企画があり、取材・撮影された影山さんにお会いするという目的でしたが、4人の方のお話は、とても引き込まれました。現在、米軍脱走兵のジョシュア・キーさんは、カナダ政府に対し、難民申請をしています。戦争が引き起こした様々なことを、私たちは知り考え行動することが重要です。何をしたら良いのかという大きな課題を突きつけられました(文責・田中)

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