けっきょく、何だったんだろう

かなり月日の経ったお話。

「ブルース好きの小さな中華そば屋がある」
そんな話をしてくれた顔見知りがいた。
面白そうだと興味を示したら、紹介してくれるという。
「よろしく」と答えたのはいいが、なかなか進展せず数ヶ月経って、たまたまその人に再会すると「其処の女将が気に入らないとダメだ」、「最近はミュージシャンに人気が出てる」、「アマチュアの出演が多く忙しそうだ」とか、終いには「とりあえず私と一緒に行ってラーメン食べて顔見知りになってから」、「でも女将次第」などとクドクド並べ立てる。
おいおい、オレはアマチュア以下かい？それにあんたブッキングどころか紹介にもなってないぞ、顔見せに行くなら一人で充分だしそんな気難しくて面倒くさい女将の店へわざわざ横浜迄「面接させてもらいに」行くんかい？
アホくさくて「んじゃあ、また時間でも取れた時によろしく」と答えておいた。
ずいぶん昔は、こんなふうにちょっと知ってる店でのライブ・ブッキングにちょっかい出して「アソコの店のブッキングはオレを通せ」などという連中がいた。で、日程を決めるだけで集客するわけでもなくギャラも払わず、ただ音楽関係者面してデカイ顔したいだけというバカ。
しかし、この顔見知りは悪気は無く気を回し過ぎているだけなんだろう（もっとも、店にばかりでこちらの事は無視だが）。
そして、ラーメン屋の女将も只の音楽好きかもしれない。
しか〜し、面倒クサーイ！馬鹿にされてる、という嫌なイメージが既に出来上がってしまっている。
縁が無かった、ということだ。

時々、オレの事をクソミソ扱いするヤツがいる。
オレがC級以下ミュージシャンで、イイ音楽が作れてないんだろう。
精進しろということだ。