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西村ヒロのハーモニカ・ダイアリー

ハーモニカ、音楽のことなどを綴ります
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自分のRover MINI

2016-01-19 12:18:34 | Weblog
最近は現行のBMW・MINI以前のものをクラシックMINIと呼ぶようだ。
いわゆるクラシックMINIに乗っているドライバーからするとBMWのMINIはMINIではないという意見が多いように思う。好意的意見でも「車自体は素敵だがMINIと呼ぶには?」がせいぜいだ。まあ判る気がする。
元はBMCというイギリスの会社のオースティン/モーリス・MINIが同じくイギリスのローバー社へと母体が移ったものの内装、排気量ボアアップ、インジェクションというマイナー・チェンジのみで同じモデルが半世紀近く生産されていたが、ドイツのBMWがローバー社を買い取りその後経営が上手くいかず10ポンド(千数百円)で他者に売却しMINIというブランドのみ手元に残したという経緯からしてもけっきょく名前とデザイン・コンセプトが近いだけの別物だという気持ちにはなる。
しかしBMW・MINIが旧ローバー社の技術者により開発され工場もイギリスという情報もあるのでまるっきり別物とも言えないようだ。
ともあれ、四駆や4ドアのボテッとした車体に至ってはフォローのしようがない。
さて自分のMINIは20年間で13万キロ走り続けている。さすがにゴム製サスの硬さや今や軽自動車よりも狭い室内は、趣味的な嗜好でもフォローしきれないほど窮屈で腰に響く。しかし不思議と飽きないのは確かだ。
そんなふうに長年稼働していると当然あちこちヘタってくるわけで、電気系はもちろんボディーも傷んできている。ここ数年走行距離が少ないゆえに何とか普通に走ればいいと思っていたが雨の交差点で止まることには以前から慣れているものの雨に打たれなくとも湿気でエンジンが不調をきたし始めたのには危機感を覚えた。
そこで先ずはディストリビューター周りのリニューアル作戦だ。
さてMINI専門ショップでオイル交換時に下回りの点検をすると後輪のハブに遊びが出てるとか前輪のステアリング系のボールベアリング磨耗が、とかいろいろ指摘されたが新車じゃあるまいし多少のガタつきはやむ終えないわけで、おまけに数万円のオイルフィルターや2万円のプラグコード迄薦められたが「そりゃアンタ良いものだとは思うが、先ずは標準で不具合ないようにするのが先決。優先順位ってもんがあるんでね」とこちらの意図を納得してもらった。エンジニアとして、折角だしこれをこうすると凄く良くなるのに、などという気持ちは分からなくもないが。
そんなこんなで、ステアリング系でも放っておくと二次災害となる部分や故障した電気パーツを交換し無接点ディストリビューターとコイル系、標準仕様のプラグ及びプラグコードをリニューアルした。
当時の排ガス規制に合わせた日本仕様ゆえに排気をエア・フィルターに戻してるパイプがあるが、「途中でストップさせてやるとパワー上がるよ」といった入れ知恵迄有り難くちょうだいし即行動に移すというオマケ付きだ。
こういうこと書くと「自己責任」云々というヤツがいるんだろうが、この「自己責任」という言葉が大嫌いだ。いや言葉に責任は無く近年使用されるシチュエーションが問題だ。
だいたいフツーに成人してりゃあ、誰だって自分の行動に少なからず責任なり自覚は持ってる。それをわざわざ言葉にして押し付けるというのは御節介が過ぎるというもので、この言葉に託しての何か意図を感じて気持ち悪い。
自分で責任取れという意味よりも「オレ知らないよ、関係ないからね」とかいうことか?
数年前の中東での人質事件から顕著になってきたが見事に政府の態度というか本質とリンクしている。
話は横道に逸れたが、ともかくMINIの調子は良くなった。1000ccオートマゆえの非力さは致し方ないが吹き上がりと軽快感はハッキリと体感出来、眠くて怠い身体がシャキッとしたようなかんじだ。


これくらいリフトアップすると作業が楽だ。
前日にマフラーの穴をパテ埋めしたので、ここぞとばかりにスタッフの方の作業時にいちおう断わりを入れて自分でマフラー周りに錆び止めスプレーを噴いた。


燃料計のセンサーが不良となったので交換。
浮きの浮沈に連動して電気抵抗値が変わるという至ってシンプルな構造。


ポテンショ・メーター(可変ボリュームみたいな物)を開けてみると断線していた。



こうして置いておくとアートなオブジェになる。