Go straight till the end!!

世界一周の旅の思い出を綴っています。
ブログタイトルは、出発前に旅日記の表紙に書いた言葉です。

(102)ソフィア③(ブルガリア)

2010-07-15 23:13:03 | ブルガリア・ルーマニア
 当時の5年前に Sofia (ソフィア)を旅した時のこと。

 携行していたガイドブックには3月3日が独立記念日と書いてあったので、その日が民主化した記念日だと勘違いしていた(今のガイドブックには解放記念日と書いてある)。

 1878年3月3日、ロシア露土戦争に勝利したことによって、当時オスマン帝国支配下にあったブルガリア自治権を回復した。
 現在、ブルガリアでは3月3日を解放記念日として祝日にしている。



 5年前の3月3日、その日が独立記念日(解放記念日)であるということ以外何の情報もなかったのだが、夜に解放者記念像前で式典が行われると聞いて行ってみたのだった。

 国会議事堂の隣りに建つ解放者記念像は、ブルガリアを解放したロシア皇帝アレクサンドル2世(1818年~1881年)の騎馬像(高さ約14m)で、その周囲を人々が囲んでいた。

 式典開始を告げる軍隊の演奏パレードが始まると、人々が片膝をついて腰を落とした(自分も一緒に片膝をついた)。
 国歌が演奏され、美しいブルガリアン・ヴォイスの女性達が歌っている。

 その後、ブルガリアのジェレフ大統領が現れ、目の前で演説を始めると、場の空気が高揚した。
 すると、背後のホテル(おそらくラディソン・サス・ホテル)の最上階のテラスに並んでいた兵士達が機関銃を空に向け、一斉に空砲を撃ち始めた。時を同じくして花火も上がった。

 銃と花火の音が広場に鳴り響いている間、人々と共に空を見上げながら、民主化した喜びを共有出来たと勘違いして感動していたのだった。



 この光景とマラムレシュの人々に出会っていなかったら、そして中村さん(仮名)の偶然の出会いはないという言葉を聞いていなかったら、今とは違った人生を歩んでいたかもしれない。少なくとも旅にのめり込むことはなかったような気がする。

 この時の思い出があったからこそ再びこの地を再訪したのだ。

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