今回のテーマは、正常月経周期における卵巣の形態的変化から妊娠の成立機序についてです。
月経開始直後の卵胞の大きさは、直径約5㎜、一日約2㎜づつ大きくなりますと言われていますが、排卵直前の卵胞を グラーフ卵胞と呼び、大きさが 約18㎜~22㎜ の大きさまでなります。
月経 29周期の方であれば、排卵までの日数が 29-14=15日 ですから 一日約1㎜づつ大ききなる計算になります。
卵胞の外周部は、LH受容体があり、卵胞を育てる働きを持つ 莢膜細胞(キョウマク)、そのうちがわにFSH受容体があり、排卵を促進させる働きを持つ 顆粒膜細胞(カリュウマク) となっています。
子孫の遺伝的多様性をつくりあげることに大きな役割を果たしている減数分裂、卵子は減数分裂をおこなって成長していきますが、卵巣の中の卵子は第1減数分裂前期と呼ばれる段階で成長が止まっています。
分裂が止まっていた卵子の減数分裂が始まるのは、LHサージが始まる刺激がきっかけになります。
LHサージ、黄体形成ホルモンLH が排卵に向けて脳の視床下部からの指令を受け→下垂体からの分泌を加速する過程を LHサージと呼びます。
約14時間掛けて最高値となり、ピーク値に達してさらに14時間出続け、減少に転じた約10時間後、LHサージが始まってから約38時間後に排卵です。
排卵日は 月経周期が 32日の方なら 月経が始まってから 32-14=18日目 (月経開始日を1日目と数える)
月経周期が 28日の方なら 月経が始まってから 28-14=14日目 です。
いずれにしろ、おなかの中で排卵すると言うことは、卵巣から 約18㎜~22㎜ もの大きさのグラーフ卵胞から、鶏で言えば 卵の黄身に当たる卵子の部分がおなかの中に飛び出し、子宮から左右2つに分かれた卵管の先の卵管采が野球のグローブの役目で受け止められるのです。
管でつながっていない腹腔内に卵子は飛び出し、卵管采で受け取られます。
卵管采は子宮から伸びた左右1対の吸引器、子宮までの管、卵管の卵管膨大部と呼ばれる部分で侵入してきた精子と出会い、受精がおこなわれます。
受精後、卵管の中を子宮へ向けて移動し、受精後 約1週間目 に着床します。
着床時の 子宮内膜の厚みは 約10㎜ (5~18㎜)です。
今回はここまでにします。次回は妊娠中に起こる母体と胎児の変化について語ります。
個人の置かれている状況が多様化する中、「 知らなかったから選択できなかった 」と言うことがないように、これから 必要な情報を発信していきたいと考えています。
複雑な状況の中、カップルで 自然に妊娠されるまで、鍼灸を使っての 心、精神的、身体的に 気血の巡りを良くするお手伝いをさせていただき、穏やかな状態で 妊娠され、出産までお手伝いしたいと考えています。
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2016年 6月から 日本不妊カウンセリング学会 カウンセラー養成講座を 受け始めました。
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