緒方鍼灸院 【脉泉堂】 有田町の自然 平六のワンダー

「目で見て、手で触り、音を聞き、温度を感じ、においを嗅ぐ」体験は「知識として知ってる」ことよりはるかに重要だと信じます。

コミュニケーションスキル・情報を聞くために・・・有田町2016.10.5

2016-10-05 18:11:12 | 鍼灸の魅力

これまで4ヶ月間、不妊治療・生殖医療に関する基礎的知識を中心に整理しながらまとめてきました。

これからはカウンセリングに関する基礎的知識を身に付けたく、しばらくの間 整理しながら進めていきます。

項目的には、コミュニケーションスキル、心理的問題に関するアセスメントのスキル、倫理的立場、医療上の立場などです。

実際にカウンセリングの場でカウンセラーとして不妊治療に対するいろんな疑問・問題に対処するため応用できるよう学んでおこうと考えています。

有田町で適切な情報提供を行い、カップルの最適な選択の支援ができるよう 鍼灸師として綴って行きます。

受精し易い状態に 心、精神、身体 を整えることが大切です。

薬を使うこともあるでしょうが、少ない量にできる環境状態に整えるのが 鍼灸師 にできることだと考えています。

不妊治療に、出産準備に、産後の復帰にと多様な支えを皆さん求めておられます。

鍼灸による 気血の流れを整える 治療を 併用した ライフスタイルを考えてみませんか。

今回は、不妊カップルから現在までの受診歴、カウンセリングに必要な 情報を聞くための問診項目からスタートしていきます。 最近受講した不妊カウンセリングをテーマにした講演の内容をまとめてみました。

  • 受付年月日、相談時間、お名前(性別)
  • 年齢、 結婚の有無、職業、情報経路
  • 治療の悩み(治療への迷い、病院への不満、費用、仕事との両立、その他)
  • 治療以外の悩み(周囲 との人間関係、夫とのこと、自分自身のこと、妊娠・出産・育児、養子、子どものいない人生、その他)
  • 子供(有り、 無し、妊娠中)
  • 不妊原因(男性不妊、 女性不妊、双方、機能性不妊、不明、そ の他)
  • 検査(双方とも済み、女性済み、 男性済み、検査中、未検査)
  • 現在(治療中、治療していない)
  • 結婚年数
  • 治療期間
  • 避妊していない期間
  • 情報( 検査、薬、AIH、AID、体外受精・顕微受精、男性不妊、代理母・卵提供、病院情報、多胎妊娠・減数手術、その他)

不妊は二人の問題であるにもかかわらず、電話相談の95.5%が 女性からのものであり、不妊女性に向けられている プレッシャーの大きさと 悩みの深刻さを感じます。

結婚したら子供ができて当たり前という社会的風潮を反映してか、既婚者が 97.1%と大半を占めている。「不妊」が、 結婚しているカップルに 深刻な影を落としていることがわかります。  

 電話相談をしてきた人の結婚年数は、

  • 3~4 年未満 16.4%
  • 2~3 年未満 13.1%
  • 4~5 年未満 11.9%
  • 5~6 年未満11.2% の順であり
  • 結婚10 年以上が 9.5%
  • 結婚年数 が上がるにつれ、不妊から開放されない 自分への苛立ちが 見えるようです。

 年齢分布を見うと

  •  30 歳か ら34 歳が 39.2%と最 も多く
  •  25 歳から 29 歳が 24.9%
  •  35 歳から 39 歳が 21.4% となっています。
  • 30歳台が 6割を超えるていることと、一般に 子産みが 20 代後半 から 30 歳代前半までになされていることを考え合わせると、 不妊の悩みがこの世代で深刻さを増しています。
  • 40 歳以上からの 相談は 8% 程ですが 最近この世代の増加が著しいとのこと。
  •  働く女性が増加し、晩婚化が進み、妊娠機会 や 不妊を 自覚する時期の高年齢化を 反映した結果がうかがえます。

電話相談者の 60%が 家事専業、16%がパートで あり、フルタイムの勤務者は 13%にとどまってい る。

統計局が実施した労働力人口調査によるフルタイムでの労働人口調査 50.1% よりもはるかに低値であり、これは不妊治療に 相当な時間的制約を強いられるため、就業し得なかった可能性が高く、不妊女性が 働きながら、不妊治療を受けることの 難しさが改めて浮き彫りされたというべきかと。

電話相談内容別には、

  • 第 1 位「自分自身のこ と」(56.7%)
  • 第 2 位「治療への迷い」  (51.1%)
  • 第 3 位「病院情報」    (23.7%)
  • 第 4 位「不妊への不安」  (22.5%)
  • 第 5 位「病院への不満」  (22.0%)
  • 第 6 位「夫 とのこと」  (18.2%)
  • 第 7 位「検査につ いて」 (16.5%)
  • 第 8 位「周囲との人間 関係」(15.7%)
  • 第 9 位「情報、その他」  (12.1%)
  • 第 10 位「薬について」   ( 9.3%)  との 順となっていました。 

不妊の原因  一般には、男性因子と 女性因子、両性因子が 3 分の1づつと
いわれているが、電話相談から得られたデ ータによれば

  • 女性不妊が 28.7%
  • 男性不妊が 12.7%
  • 双方が    7.9%
  • 機能性不妊 12.6%   となっていました。

 不妊治療の現状

  • 現在治療を行っている人が 60.5%
  • 治療してない      39.5% 
  • 治療してい る人の治療期間は 長期間に及んでいるものもあり
  • 10 年以上が 1.3% を占めていました。

 「病院への不満」の項目が 12.1% を占めていました。 

 相談者は病院の何について不満を抱いているのだろうか。
 相談カードから抽出 して内容を検討した結果、総体としては
「医師と 患者の コミュニケーション・ギャップ」 とも言えるべきものでした。

1.検査段階における不満

  不妊治療は、不妊原因や年齢などを元に、 妊娠の可能性と確率をしっかりとらえて進めることが重要である。おおよその原因の把握もなしに漫然とした治療を繰り返していては、よい結果が得られないし、貴重な時間を無駄にするばかり。

そのため 「一般治療を開始する前に基本的な検査を 順序だてて行う必要がある」というのが多くの専門医の指摘するところであります。

 基本検査の項目は、主に以下の6つとされています。

  •  ① 基礎体温の測定
  •  ② 精液検査(精子の数、運動率、形態など)
  •  ③ 頸管粘液検査
  •  ④ フーナーテスト
  •  ⑤ 子宮卵管造影検査
  •  ⑥ 超音波検査  

 以上の結果から、今後の治療方針や計画 を立てるのが、スタンダードな流れであろう。しかし、この段階ですでに多くのコミ ュニケーション・ギャップが生じているようでした。

  • ケース1「必要な検査をしてくれない」
  • ケース2「いきなり~をすすめられた」
  • ケース3「とりあってもらえない」
  • ケース4「検査(薬)をすすめられた」
  • ケース5「セックスレスへの対応の不備」

2.治療が開始されてからの不満

  • ケース6「方針がはっきりしない」
  • ケース7「先に進んでくれない」
  • ケース8「医師のしたことに納得できな い」
  • ケース9「本当に妊娠できるのか」

3.医師とのディスコミュニケーション

  • ケース10「聞けない」「聞くと怒られ る」
  • ケース11「一方的に指示される」
  • ケース12「ひどいことを言われた」
  • ケース13「対応、環境への不満」
  • ケース14「不安をわかってくれない」

4.患者側の問題

  • ケース15「誤解や思い込み」
  • ケース16「病院ジプシー 」
  • ケース17「他者に説明を求める 」  これらの個別の内容は別の機会に回します。

5.よりよいコミュニケーションのために

  • (1)説明用資料の整備
  • (2)客観的なデータの提示
  • (3)治療方針と見通しについての説明
  • (4)妊娠に至れる可能性についてはシビ アに
  • (5) 薬について不安感の解消
  • (6) 患者教育
  • (7) 不安の受け止め場の設置

6.インフォームド・コンセントという言葉
「(医療従事者の)十分な説明と(患者の)理解にもとづく同意」

にはさまざまな解釈がありますが、不妊治療に おいては
患者がみずからの 状態を理解し決断するために援助する のが、インフォームド・コンセントである」という考え方であるように思われる。

患者の自己決定に至るプロセスを援助 すること、そして、同意 により、チョイス(選択)が尊重されるべきである。

なぜなら不妊治療そのものが、患者の選択であるからです。不妊は子どもを望んでいるカップルには問題となるが、そうでないカップルには問題とならない。

治療するしないはそのカップルが決めることである。

子どもを望んでいたとしても、検査・ 治療を「受けない」という選択は存在するし、検査を受けても治療はしないという選択も存在する。

人工授精、体外受精なども、受ける受けないの決定権はカップルにある。 

そのためには「一方的な指示」ではなく、患者がどんな治療を、どんなペースで望んでいるのか、十分に聴き取ることが必要である。

また、早急な結論を求めず、与えられた情報や提示された 方針を自分たちなりに咀嚼し、考える時間を与えることも重要である。 

しかし、これらを診療時間内に行おうとするのは無理があります。

「説明は医師にしてほしい」と望む患者も少なくないが、現在のシステムの中では、

むしろ 看護師 や 十分な情報を習得した 不妊カウンセラー が説明に加わるのも良い方法であると考えます。

鍼灸師ができること、脳が ストレス を感じると、ホルモン分泌が乱れてカラダの調子も悪くなります。

反対に、好きな音楽 を聞くなど 心地よい刺激 を受けていると、ホルモン状態 が整って、カラダも元気になります。

これは医学的にもちゃんと証明されていること。

規則正しく、ストレスをためない生活を心がけることが、ホルモンを ベストな 状態に保っていくのに大切なことなのです。

同じような役目が 鍼灸に よってもたらせます。 あなたの身体を整えて健康に。

気の変化、変動を鍼灸により、複雑な状況の中、カップルで 自然に妊娠されるまで、鍼灸を使っての 心、精神的、身体的に 気血の巡りを良くするお手伝いをさせていただき、穏やかな状態で 妊娠され、出産までお手伝いしたいと考えています。

明日からは 開院しています。 いっしょうけんめい、あなたのお話をお聞きします。 ご来院ください。

治療院の場所は、コメリ有田店さんの西隣りですので来院時の目印になります。

来院される前に、0955-42-2655

予約の電話 をお願いします。

場所:佐賀県西松浦郡有田町南原甲641-16

全予約制にておこなっています。一度お電話で予約確認をお願いします。

現在、不妊カウンセラー認定取得に向け、勉強しています。

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