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在沪日記

流れゆく人生を残すブログ マウイ オアフ 上海 シンガポール そして日本

子供部屋オジイサン

2024-10-25 | 蜻蛉房だより

 毒親のもとで独立できずにいる「子供部屋オジサン」

 いやもう生まれて70年以上経ってるんだから「子供部屋オジイサン」だ。

 なにか自分でやり始めようとすると、毒親から横槍が入る。

 「アンタは私のもとから出ていくと地獄に落ちるよ」と。

 洗脳だ。

 そんなことがくりかえされて「自分ではなにもできないんだ」と毎日鬱々として暮らしているうちに、自信と親から離れる独立心を失ってしまった。

 最近、武具屋を営む毒親の弟、つまり叔父さんから「お前んチ、拳銃強盗に狙われているぞ」との情報がもたらされた。

 毒親は、「あんた自衛のために弟から木刀を買っときなさい。アンタの小遣いで」と言われた。

 「拳銃強盗なんだから拳銃を買った方がいいんじゃないの?」

 「あんたに拳銃を持たせたら、ワタシに向けるかもしれないからね。木刀を振りますぐらいならワタシゃ素手でアンタを倒せるから」と親はのたまう。

 子供部屋オジイサンは、毎日小遣いで買った木刀を手にビクビクしながら、またしても鬱々とした日々を過ごすのだ。


 オジイサンが幸せな人生を送るにはどうしたらいいでしょう?

 毒親の洗脳は解けるのでしょうか?

 子供部屋オジイサンの人生はこれでいいのでしょうか。

 あなたならどういうアドバイスをおくりますか?



失敗はくりかえさないように

2024-10-04 | 蜻蛉房だより
 日本と中国の間に紛争が起こる、中国が攻めてくる、とか煽る人々が声高になんか言ってるので、中国で暮らしていた私の考えを書いとくよ。

 これは2024年10月の私の考えね。

 状況は日々新た、だからもちろん何がおこるかわからない。

 それはエクスキューズを。



 まず、ひとつめはPRCが台湾に軍事侵攻するか、について。

 可能性は低いけど、金門島事件くらいの紛争はあるかもしれないが、戦争による「統一」は考えにくい。

 PRC側には、一応の「大義」はある。

 太平洋戦争後、PRCが国連で認められたときに台湾もPRCのものになるはずだ、っていうね。

 しかし、それは国民党の実効支配とバックにアメリカがついたせいでナアナアになっただけだ。


 いま重要なことは、台湾が「半導体大国」であることだ。

 ここが、現在の肝だよ。

 半導体企業も工場も技術者も台湾にあるわけだ。

 空爆して工場を破壊したり、技術者を殺したり、あるいは海外に逃亡されたりしたりするより、まるごと無事に掌握したほうがどれだけ得か。

 制空権を得たあと、渡海作戦になるわけだけど、これにも、莫大な兵力、兵站力、コストがかかる。

 簡単に言っても「リアルな軍事侵攻」にはこれだけのデメリットがある
 
 それを共産党指導部のエリートたちが無視するとは、私には考えにくい。

 台湾に親中政権を作って、経済面での強い繋がりをつくり(もうあるけど)、最後は国民投票かなんかで、香港のように○年間は一国二制度で」という形でソフトランディングさせる「統一」のほうがよっぽどお得だと思う。

 「台湾は親日国だ」とか言うけど、私の実感としては「それが大多数ではない」し、「親中」の人も沢山いるし、今PRCの企業相手に商売したり、PRC資本の企業で働いてしょっちゅう本土と往来している人もおおぜいいる。

 なんたって、「言葉」が共通だからね。

 これはおおきい。

 いつもいつもなんだけど、「軍人」っていうのは仮想敵国との緊張状態が続いたり、紛争、戦争にならないと立場がなくなるので、共産党幹部も人民解放軍には「軍事侵攻するから、用意はしといてね」くらいは言ってるだろう。

 中国人は「面子」のヒトたちだから。

 軍部のメンツは立てておく。

 シンガポール軍もときどきマレーシア軍とくすぐりあいをしてましたよ(笑)

 だけど、「無血開城」の可能性があるんだったら、そっちを目指すんじゃないだろうか。

 台湾の港を自由に解放軍の軍艦が使えるようになれば、「シーレーン」ってやつも解決だしね・・・・・・

 
 じゃあ、ふたつめ、「中国が日本に攻めてくる」ってやつね。

 これの表層は「緊張状態を作ったほうがおカネになる」「緊張状態をつくれば武器やらエネルギー資源やらが売れるから儲かる」「その方が本や雑誌が売れる」っていう勢力がいる、っていういつものやつなんだけど。

 「PRCと日本が戦争状態になる」「合衆国と中国が戦争になる」と思うなら、最近は少し手放しているとはいえ、PRC側がどれぐらい米国債を持っているかやドルでの外貨準備をしているかを調べて落着いて下さい。

 あるいは、日本の貿易の相手国とその額、品目を調べてみて下さいね。

 「中国産のモノは買わない」とか言ってみても、製造されている国が日本なだけで原料や肥料や飼料まで純国産とかあり得ない話だ、というのはおわかりになるでしょう?

「お互いに戦争になんかしないほうが得だ」というのが現況だと思う。

 個人的にはそういう「恐怖をあおってカネにしているヤツがいる」が気にはくわないんだが、まあそれをこんなブログで言ってみてもしかたがない。

 それは選挙マターなので。

 そのうえで。

 また、ミサイルが飛んでくるとか、人民解放軍が日本に侵攻する、って話だけどさ。


 まず最初にそんなことになって日本が負けても「日本」という「国」がなくなることは絶対にない、ということが大事ね。

 国民投票等の国民の総意を問う手続きを経ずに「国」がなくなることはありません。

 軍事的に制圧したあと、傀儡政権を立てて「属国化」することはできるだろうが。

 
 でもさ。

 そんなこむずかしくて、渡海作戦のコストがかかって、国際世論の大批判を浴びて、孤立化するような手段、頭脳明晰な共産党幹部が考えるだろうか?

 これ、「満州国」の裏返しなんだけどさ。

 そもそも、そこまでする「魅力」が未来の日本にあるだろうか。

 天然資源ない、少子化で労働力もない、食糧は自給できない・・・・・・ああ、書いてて悲しくなってきたわ。

 まあせいぜい工作機械の技術くらいだけど、もう国産の大型旅客機が運用できるくらいになってんだから、あと数年の問題だろうね、彼の国にしてみりゃ。

 満州国にもなれないか・・・・・・

 アヘンでもつくるか?

 いまはあれかフェンタニルか?

 だからこれも「経済的に支配」して圧力をかけて、「友好」のカゲで港の使用権なんかを得れば、それで済む話なんじゃないでしょうかね・・・・・・

 
 「中国」という大国とどうつきあうか、は1500年前からの日本の外交上の最重要課題なの。

 それが、ここ150年ばかり、清朝が産業革命と植民地主義にのりおくれたせいで、見えなくなっただけで。

 また永遠の課題をつきつけられてるだけ、いま。

 ヨーロッパの国をみてると植民地なんかもたない方がよかったのかもしれないと思うけどね。
 
 100年以上祟るからさ・・・・・・

 日本も中国や朝鮮を植民地化したから祟ってるでしょう?

 まああと何年祟るかねこれが・・・・・・



 もう先端技術やら、教育のレベルやら経済規模やら、ブチ抜かれてます。

 それは冷静に認識しましょう。

 それを感情や精神論や希望的観測で無視しようとすると、大東亜戦争のような失敗が待っています。

 冷静に。


 PRCの民間企業で働いている人間のほとんどは、非正規雇用の2年契約です。

 1ヶ月単位で厳しい査定を上司から受けます。

 上司も部下が成績をあげないと、さらに上からプレッシャーがかかります。

 はっきり言って結果が出ないと2年で簡単にクビになります。

 上司も2年契約ですから。

 今では不景気になったでしょうが、成績があがれば等比級数的に昇給するうえにボーナス「24ヶ月」とか出ました。

 逆にノルマがこなせないと、2年でさよなら、か途中で病んで辞めていきます。

 そういう競争で生き残ってきた人材です。

 そしてもっと条件のいい職場があれば簡単に転職します。

 その速さったらない、もはや光。

 しかも。

 彼らは大学を出る際に「安定の公務員(給料はマアマア)」を蹴って2年契約で就職してきます。

 そういう人がウジャウジャいる結果の技術発展、経済発展です。


 「大企業に入ることがゴール」とか勘違いして入社してきた日本の会社員、研究員が彼らと戦ってるわけです、現況。

 ・・・・・・・・・・・・


 そういう人たちと「富を手に入れることが幸福」というゆるぎない信念に貫かれた十なん億人かのひとたちがうごめく国と日本人はどうつきあっていくか。

 「拝金主義」と蔑むムキも多いでしょうが、私はかれらのこのシンプルな考え方をすがすがしく感じたものでした。

 日本にいたときには感じなかった解放感がありましたよ。

 正も邪もない、カネがあればいいっていうね。

 カネに正義も邪悪もありませんから。


 正義なんて振りかざすやつが、もっとも手に負えない危険人物だと信じているんでね、私は。

 正義の戦争なんてないように。



 もういちどくり返しますが、精神論や希望的観測で考えると必ず失敗します。

 大東亜戦争前にアメリカ合衆国に駐在していた日本人は「この国と長期の戦争をするなんて狂気の沙汰だ」とわかっていたはずです。

 冷静に現実的に、そして心に余裕をもって、ほんのちょっとのユーモアを忘れずに。

 中国とどうつきあえば、日本は生残っていけるのか、ちょっとだけ考えてみて下さい。

 そして一時の感情で、戦争や紛争を煽る言説にはむやみに同調しないで下さい。

 正義の戦争なんてありません。


 最後にウチのじいちゃんが言ってたことを。

「友達とは仲良くしろ。敵とはもっと仲良くしろ」
 
 

 

 

気色の悪いこと

2024-10-01 | 蜻蛉房だより
 とても気持ち悪いことが起きているので書いておく。

 新しく総理大臣になった人が、「近くの経済大国を牽制するために東アジアの軍事同盟を作りたい。米軍だけに頼るのはアレだし」という意見を述べたとたん、一斉に叩き出す連中が現れた。

「親中だ!」とか言って。

 いやいや、その国を軍事的に抑止するためにって言ってるじゃん。

 反新首相でワーワー言ってるのは推測だけど、総裁選で「アノヒト」を推しまくってたグループだよね・・・・・・

 合衆国に支配してもらわないと、アメリカに外交政策を決めてもらわないと「お金にならない」人たちが工作しているとしか思ない。

 田中角栄首相もそういう勢力に潰されたんだろう。


 こんなクソブログ誰も読んでないと思うけど。

 若い人、あるいは幼い子を持つ人は、どこか治安がよくて給料の高い国に出稼ぎに行ったり、移住したりする未来を考えておいた方がいいかもしれない。

 日本国民が、そこまでアホだと思わないけれど、アメリカと共倒れになる可能性がないわけじゃない。

 アメリカと中国に大きく経済を依存している国だ。

 いつかは決断を迫られることになる。

 その日は来ない方がいいかもしれないが・・・・・・でも来るかもしれないからね。

 日本人が自信を持って世界の国々と対等につきあっていく未来が出現しくれることを願うよ。


 

男が出世するために必要な三つのこと

2024-09-17 | 蜻蛉房だより
 男が。

「男が」とかいうと「差別がー」とか、「マチズモがー」とかおっしゃるムキもございましょうが。

「男が」です。

 断じて。

「男が出世するために必要なことが三つある」と、とあるところで、とある兄貴分から教えられました、その昔。

「ひとつ、大病をすること。ふたつ、刑務所に入ること。みっつ、悪妻を持つこと」

 教えを垂れられたときにはピンときませんでしたが、今ならわかります。

「大病をすること」

 私も命にかかわる大病の真っ最中ですのでね、わかりすぎるくらいわかります。

 大病をすれば、健康は金では買えない宝だ、ということがイヤというほどわかります。

 そして。

 大病をすれば、自分の残された命をなんのために使えばいいのか真剣に考えます。

 天命を知るというか。

「刑務所に入ること」

 身体の自由がどれほど貴重なものなのか体得できますね、監獄に入れば。

 それと。

「プリゾナイゼーション」、「刑務所化」というヤツですが、それの恐ろしさがわかります。

 刑務所では、自分の考え、判断で行動することがなくなります。

 するとどうなるか。

 毎日自動的に行動し、イレギュラーなことはオヤジさんの指示がないとなーんにもできない人間になってしまう。

 これ、ヤバいですよね。

 でもこの「プリゾナイゼーション」、ほっとくと普段の生活でもそうなってませんか?

 自分で考え、自分の判断で行動してますか?

 なんにも考えない人間になってませんか?

「悪妻を持つこと」

「女」で失敗する男。

 いっぱい見てきましたね・・・・・・。

 悪妻を持てば。

 女性に対する「ファンタジー」がなくなります。

 よって女色で身を滅ぼすことがなくなる・・・・・・。

 そうかもしれません。


 さて、私は。

 そのうちひとつが欠けているので、出世できませんでした。

 でも、それはそれでよかったのかも。



残念な馬名

2024-08-11 | 蜻蛉房だより
 先日BSの某チャンネルで黒澤明監督の遺作「まあだだよ」が放送されていた。

 内田百閒のエピソードを描いた作品で、観ていると「ああ、やっぱり黒澤明って天才だな」と思えてくる傑作だ。

 縦の比較で他の黒澤作品との優劣ということになると異論はあるだろうが、「遺作」で90年代の日本の映画界の状況を考えればやはり傑作だろう。



 百間先生といえば「校正魔」。

 言葉の使い方に誤りがあれば大作家の作品でもイチャモンをつけまくる。

 悪く言えば「そんな重箱のスミをつついたようなことを・・・偏屈ジジイが」ということになるのだが。

 でもそんな百鬼園先生の意地っ張りなところ、僕はきらいじゃない。


 
「登録のときに校正する者が誰もいなかったのかね」と思ってしまう残念な馬名をしばしば眼にする。

 何百万、何千万、下手したら数億なんて値段の、世界に一頭しかいない愛馬なんだから、それなりにいい名前をつけてあげてほしい。

 予想していても、「この馬、残念馬名だから切っちゃおう」なんてよく思う。

 馬主の馬への愛情を疑ってしまうんだ。


 最近の中央競馬だと「ビヨンドザファザー」。

「父を超えろ」ということなんだろうが、"father"の発音は fάːðə(英)fάːðɚ(米)だと辞書に書いてある。

 カタカナで書けば「フォーダ」が最も近くなると思う。

 僕は御幼少のみぎり、英国人に英語を習っていたが「『ファーザー』ではないよなあ、この言葉は」と思っていた。

 日本語化したカタカナ表記なら「ファーザー」なのだろうが、九文字以内という馬名規定に従うなら「ファーザ」が適当だ。

 絶対に「ファザー」ではない。

 中学校で「ファザー」と発音する英語教師がいて、「ケッ、イモが」と軽蔑していたことはいうまでもない。



「インザオベーション」

 もうおわかりですね。

 カタカナで書くなら「ザ」じゃなくて「ジ」だろ。

 もしくは「ディ」か。

 母馬の名が「インザスポットライト」なので「インザ」を揃えてしまったのだろうが、誰か指摘してくれる人はいなかったのか。

 両馬とも義務教育で習う英語の範囲で間違いに気づくことなんだが。


 もし外国語馬名をつけるなら一回はその言語を母国語とする教養ある人物に校正してもらったほうがいい。


 日本人の馬主だったら日本語馬名をつければ、こんな恥ずかしいことは起きない。

 日本語だって素敵な言葉は沢山あるんだから。


 馬名については、まだいろいろとイチャモンがあるのだが、今回はこのへんで。


 この駄文も重箱のスミをつつくような校正をどなたかお願いします。




2024年の飾山〜博多山笠

2024-07-19 | 蜻蛉房だより


渡辺通一丁目 おもて



渡辺通一丁目 見送り




ソラリア おもて



ソラリア 見送り


 今年もなんとか山笠見られた。

 よかった。

 天候が悪かったし、暑くてあちこちの飾山をみられなかったが残念。

 能登復興にエールをおくった長谷川等伯の飾山(中洲流)も紹介したかった。

 舁山は東流の「風神・雷神」。

 見ていてフッと笑えるような人形でなごめた。

日本競馬の夢

2024-04-12 | 蜻蛉房だより
 今年の桜花賞が終わった。

 馬券は買わないのでスポーツとして勝負の世界を楽しむために競馬を見ている。


 血統はおもしろい。

 ここ2年ほどはディープインパクト王朝から次の王朝への過渡期。

 キタサンブラックか、やっぱりまだ少しの間カナロアか、と思われたがどうやら王位に就くのはキズナらしい。

 まさに「血統」だ。王の座は父から子へ。

 暮れの二歳G1からの流れを見ていると、「キズナ対新しめの内種牡馬産駒」か「キズナ対外国の種牡馬」という構図になりつつある。


 つぎに、桜花賞で上位に入線した馬を見ていると。「上り3ハロン」の持ちタイムで「コンスタントに33秒台」を出せる馬で占められている。

 もし皐月賞も同じような結果になるのなら、出走メンバーの中で上位にくる馬は3〜4頭に絞られる。

 スタート後ヒッカカる心配なく出していけて、いいポジションが取れる気性の良さ。

 それに上りのキレ。

 先団や中団から直線、早めに抜け出して伸びてくる馬が勝つ。

 気性に難があり後方待機を強いられる馬、同じような理由で単騎逃げしかできない馬。

 そういう個性派にはチャンスはめぐってこない。

「現代の日本のG1はそういうもの」と言われてしまえばそれで終わりだが、展開や騎手のカケヒキ、騎手の作戦を楽しんでいる私には正直もの足りない。


 イクイノックスの魅力を引き出すためにパンサラッサが果たした役割は大きい。

 強い逃げ馬がいるとレースが格段に面白くなる。鮮やかになる。

 そして逃げ馬がハイペースを演出すれば、キレキレの追込み馬たちが、目のさめるような脚で他馬をアッと言う間に抜き去っていく爽快感を味わえる。

 ベットする人たちにとってもそれは好都合ではないか。

「優等生馬が勝ち続ける競馬」は馬券の魅力も削いでしまうだろう。

 もしこんな競馬が続けば馬券の売り上げはジリ貧になっていくかもしれない。

 20年前の地方の公営競馬がそうだったように。


 血統の話にもどればキズナ産駒優勢が決まるのか、カナロアが踏ん張るのか。あるいはスワーブリチャードか。

 いずれにしてもスピードとキレに欠ける血統を持つ馬は今の日本の競馬には向かない。

 それでも「内国産国内調教馬で凱旋門賞を」という声を聞く。

 それが「日本競馬の夢だ」と。

 いまの血統の馬産を続けていってほんとうにそれが可能なんだろうか?

 
 我が世の春を謳歌しているだろう、大牧場、育成場、大馬主、有名共同所有クラブ。

 それらが協力して資金がある今のうちに、ロンシャン競馬場のコピーコースを日本のどこかに作ってみてはどうだろうか?

 路盤、芝の質、アンジュレーション、コーナーのアール、できるだけ近づけたシミレーションコース。

 そこでデビュー前から調教、模擬戦を行う。もちろんデビュー後も。

 そうしてヨーロッパの大レースに向いた素質を持つ若馬を見つけ出し、鍛え上げ、二歳、三歳時から現地のレースに出走させる。

 そうすれば内国産馬に新たな血統の潮流が生まれ、それは日本の馬産に新たなジャンルを生み出すことになる。

 馬産全体を益するものになる。

 もちろんこれにかかる資金は莫大なもので、レースの賞典金だけで賄えるものではない。

 ビジネスとしてなりたたないし、実現は困難だろう。

 ただ「夢」を語るならそんな途方も無い「夢」も私は想像してしまう。

 そんな日本の馬を見てみたいな、と。




 

 

ダイヤモンドステークス

2024-02-13 | 蜻蛉房だより
 近所のしだれ梅が花ほころびはじめた。

 毎年梅が咲くと「ああこれからすこしずつ暖かくなるのだな。やれやれよかった」と思う。

 今週の土曜、東京競馬場でダイヤモンドステークスが行われる。

 毎年ダイヤモンドSの週が「寒さの底」というのが私の感覚。


 学生時代。

 ダイヤモンドSの週は期末試験の直前で学生仲間の部屋に数名でかわるがわる泊まり込みでレポートを書いたり過去問を解いたりしたものだ。

 得意な科目のレポートを替え玉で書いたり・・・・・・

 そのほかいろいろと小悪事を働いて単位取得を目指した。

 不思議なもので自分の部屋で書いたレポートの内容はほとんどおぼえていないが、その「合宿部屋」で代筆したレポートは記憶に残っている。


 
 毎年この時期になると思い出す、府中の長距離戦にまつわる記憶だ。

 レースの時期や開催場が変わるとそういう風情がなくなる。

 競馬ファンならわかる季節とレースにまつわる思い出。


完熟黒バナナカレー

2024-02-06 | 蜻蛉房だより
 完熟黒バナナカレーを30数年ぶりに食べた。

 近所に住んでいた友達、H君。

 彼の父君は一流の老舗ホテルで修行した人で、当時は大手電気メーカーの社員食堂で料理人をしていた。

 H家の風呂が壊れてしまったため、三日間ほど我家の風呂を貸してあげたことがあった。

 彼らの風呂が修理完了となった次の日、H君の父上が「お風呂のお礼に」とお手製の「真っ黒になるまで熟したバナナ入りのビーフカレー」を持ってきてくれたのだ。

 レシピと一緒に。

 そのカレーはいままでに食べたことのない豊かな味わいだった。

 H父が修行したホテルのマカナイで出されていたものだったそう。


 そのカレーをもう一度食べたくなり、レシピを思い出した。

 ハウスジャワカレーを使うのだが、「一週間ほど熟成して皮が真っ黒になりほのかにアルコール臭がするくらいのバナナ」と「ジャム状になるまで炒めたタマネギ」を入れることが必須なのだ。

 当今「炒めタマネギ」はアルミパックで市販されているので、バナナだけじっくリと時間をかけ準備すれば簡単に作れる。

 40年ぶりに作ってみたカレーは、Hシェフが作ってくれたカレーにはおよばないけれど、なかなかのものだった。




 

ネット亡国

2024-02-01 | 蜻蛉房だより

  難病患者に対する嘱託殺人のネット記事を読んだ。

 ALS患者を死にいたらしめた医師が殺人罪に問われている裁判だ。

 訴えられている医師は「医療費を食い潰す老人や障害者は殺すべき」という考えを持っていると伝えられていた。

 一般人のコメントを読んだがこの医師の持ついわゆる優生思想を批判するものがあまり見受けられなかった。

 まずそこを問題にすべきなんじゃないのか?と思ったがそうでもないらしい。

 またこの医師を「安楽死」の実行者として擁護する意見が多かった。

 いつもの「法を犯してるんだから絶対に悪」という意見を述べるアホが少なくて驚く。

 いつもあんだけ「法は正義」とかいきまいてるじゃないか。

 あの元気はどこ行った?

 違法薬物事案なんかではウヨウヨわいて出てくる「悪法といえども法は法」というもう箸にも棒にもひっかからん愚民。

 彼らが出てこないところにネットコメントの闇の深さを見る。

「ああコイツらって根の深い洗脳をくらってるのか、はした金のためにコメントしてんのか」という疑いは私のなかで強まるばかりだ。

 SDGSだジェンダー問題だ温暖化だ隣国が攻めてくるだチョウチンだ。

 みんなカネ儲けのためなんじゃないの?

 それともだまされてるの?

「長生きなんてするもんじゃねーなあ」と思うのはこういうときだ。

 野生動物は自分の死に方なんて選べない。

「人間様」は「動物」よりも上等だから自分の死についてあれこれ考え、望みをかなえられる特権を与えられてる?

 それともそれは人間の傲慢か。

 実は人間なんて他の種からしたらゴミみたいなものかもな。


 

佐賀の酒「能古見」

2024-01-03 | 蜻蛉房だより
 今年の正月はこのお酒にした。

「のごみ」が読み方。

 友達が教えてくれた佐賀の酒。

 香りが良い。

 福岡に能古島があるけど、やっぱり「残る」っていみなんだろうか。

 今年一年がよいものでありますように。




2023年の山笠 飾山

2023-07-12 | 蜻蛉房だより
 2023年の飾山

 今年も飾山が見られてよかった。

 これ作るのにどれくらい時間がかかるのかな。

 博多駅前 表


 新天町 表


 新天町 見送り 今年もサザエさん



 ソラリア 表 矢が宙を飛んでいる、カッコイイね。


 ソラリア 見送り

医学部では教えない

2023-06-18 | 蜻蛉房だより
 日本の医学部では「死ぬこと」についてほとんど教えないらしい。

 医学とは人を「生かす」ためにあるのが建前なのだろうが。

 ただ多くの人が死ぬにあたって医師の世話になるんだから、「死について」は最優先で教えるべきだ。

 当たり前の話だが人は誰でも死ぬ。

 死ぬことは本当に人間の最後の大仕事で、「近いうちに死にますよ、あなた」と言われてからでは遅すぎることが出てくる。

 意識のなかから「死」を追い出して生きているうちはわからないことが『近いうちに死ぬ』」ということを前提に生活しだすとわかるようになる。

 そういうことを前もって教えてくれる人がいればよかったな、と思う。

 かっこう良く言うなら、「死を語らずして生を語るべけんや」かな。




2023年の桜

2023-04-13 | 蜻蛉房だより



今年もなんとか桜をみられた。病院に向かう途上、タクシー•ドライバーが気を利かせて満開の桜並木を通ってくれた。

あれはちょっとこの世のものとは思えないくらいの美しさだった。