大人8名に赤ちゃん5名という賑やかな雰囲気の中、
戸田市で助産師として活動されている小村陽子さんを講師に、
「育児中ママのための国際理解講座」が開催されました。
参加者は、育児中で自分のための勉強の機会があまりないため、
今回の子連れOK講座を知り申し込んだという方、
お仕事で国際協力に関わっている方など、
全員現在0歳児を育てているママさん達でした。
講座では、小村さんがこれまでにマラウイ、フィリピン、中国、トルコ、そして日本と、様々な国で生活し、
また助産師として医療の場に関わってこられた経験を基に、様々なお話をしていただきました。
マラウイのオムツを使わない育児や、ツンと高く上がったお尻だからこそ可能な赤ちゃんをお尻に乗せるおんぶ方法について(日本人には厳しい・・)、
フィリピンでの、日本の母子手帳を基にしたフィリピン版母子手帳を作成した協力について、
中国の一人っ子政策や農村部の家族・女性について、
トルコの女性のファッションやアーダ屋さん(除毛脱毛屋さん)についてなどなど、お話は実に多岐に亘りました。
また、多文化という視点では、現在は日本国内にも多くの外国人妊婦さん・ママさんが暮らしていて、ちょっとした文化の違いで戸惑いや困難を抱えているケースが多い。
ご近所に外国人の妊婦さん・ママさんがいれば、
ぜひ声をかけてあげて欲しいと、
多言語に翻訳された母子手帳の紹介もありました。
また、講座の後のランチを取りながらの交流会では、
我々日本人女性には想像もつかない世界の割礼事情についてお話をしていただきました。
また参加者からの育児についての相談にも乗っていただきました。
最後に、小村さんからは「性」について、
正しく子どもたちに伝えていくことの大切さのお話があり、
「性について子どもに教えられる母親になって欲しい」
とのメッセージで講座は締めくくられました。
日頃はなかなか聞くことのできない様々な国の文化や妊娠・出産にまつわるお話をついて、
少しでもママさん達が「いつもとちょっと違うお話が聞けて楽しかったな。今日も育児頑張ろう!!」と元気になってくれたら嬉しいな、と思っています。
小村さん、楽しいお話をありがとうございました!
育児中ママのための国際理解講座
コーディネーター 後藤菜穂
※この事業は、「女性=健康」プロジェクト(MSD株式会社)の支援を受けて実施しています。
※MSD株式会社は、2010年10月1日、万有製薬株式会社とシェリング・プラウ株式会社の統合によって設立された製薬会社です。