詩篇「音考」HEALING MUSIC

詩篇　音考

自然の音を聞いたことがありますか
鳥のさえずり、風のざわめき、雨の打つ音
私たちを取り巻いているものもの、それが「あなたの音楽」なのです
一方、町の音を聞いたことがありますか
人の声、車の音、足音、遠くで響く電車の音
私たちを取り巻いているものもの、それが「あなたの音楽」なのです
あなた自身にも音楽はあるのです
呼吸、歩く音、衣服のすれる音
耳を澄ませば心臓の音さえ聞こえそうです
心臓が打つたびに体は震え、鼓動となってリズムを刻みます
人がお母さんのおなかの中に生命を授かったとき
最初に聞くのはその音色なのです
お母さんの心臓の鼓動が体内を伝搬し、あなたの耳に届きます
そのうち、内なる音、外の音、入り混じり耳に入ります
音は生きている証になりました
人は知らずのうちに感性を手に入れたのでした
それは最初の音から始まっているのです
あなたは知っていますか
生まれたとき最初に聞いた音を
お母さんの声だったはずです
忘れることができない最初の感動でした
育てられ様々な音をあなたは聞いてきました
それがあなたの音で、音は人のすべてを包み込む最初の幕だったはずです
こうして生まれた私、あなたは命を守る義務があるはずです
音を愛する責任があるのでは
音楽は音のシークエンスです
あなたの心の波打つ周波があなたの音楽を作り出します
好き、嫌いという感情はあなたの音楽そのものです
音楽は音の一部ですが、すべにもなりえるはずです
生命を最初に宿した時の音なのですから
いずれまた私たちは音の世界を次の世代に受け継ぐでしょう
沈黙という音の世界を手に入れる日もあるでしょう
ただ、いつも信じなければならないのは
生きている世界は音から始まり、音の中にいて、そして音に送られること
音楽があなたや私たちの世界を楽しませてくれることは幸せでした
音がたとえ不幸なことと一緒にやってきても
いつかは幸いを奏でる音になるはずです
自然とは回っているでしょう
また、雨音から始まる日が
自然がそこにあるからなのです

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