頑張る仲間たちからまたまた案内状が届きました。
まずは古くからの友人の山下君です。
山下君が主催するスタジオ「きくや」で開催される、4年ぶりの個展です。
尼崎市の趣ある寺町の外れにある、元旅館であった古い建物でどんな展覧会をするのか。
その場所と深く関わって彼が作り出すものは、いわゆる「芸術」、欧米人が言うところの
ART、ホワイトキューブの中で繰り広げられる借り物の文化とは一線を画するものになる
糸口があるのかな?、と勝手に期待しています。
画像をクリックすると大きく表示されます。
続いては富士篤実君です。
山下君の主催するスタジオのメンバーで、すごく勢いのある描き手で、は今本当に調子が良いようです。
「きくや」の壁に何気なく飾られている絵はとても素敵でした。
小さい画像をクリックしたら地図が表示されます
続いては浅野綾花さん
精力的に制作と発表を続けている版画作家です。なかなかユーモラスな作品です。
そういえば、なぜか「きくや」に1枚だけ置いてあったんだけど、誰かコレクションしたのかな?
小さい画像をクリックしたら地図が表示されます
最後は昨日見てきた展覧会です。
後一月はやっていますね。
美術館の展示なんて昆虫採集の標本みたいに、もう死んでしまったものを資料的に網羅したものだから
見難いとか、本来あるべき環境とは無関係になってしまい、無味簡素に見えるのは致し方ないでしょう。
でも、日本の古いものを見るならば、それが元々どんな場所にあって、どんな人達がどんな風に使って
いたのか、どんな風に鑑賞していたかが分からないと、結局造形的に美しいとかしか言い様がなくなる
気がします。
一番最初に紹介した山下君の文章の中に《この場で生まれた作品を、「きくや」のさまざまな場所に置
いてみると、作品と場の親密な関係に驚かされます》という一文があります。
これは本当にそのとおりで、ぼくは何からも影響されずにただ「芸術」として成立する芸術が存在する
とは信じていません。というか、日本にそういった思想は馴染まないと思っています。それはあくまで
も欧米の思想の過ぎないのではないでしょうか。
ご先祖様たちが営々と築き上げた文化、平たく言えば「生活の彩り」とでもいうものは、何かの拍子に
失われてしまって、ただその残滓をみつめてぼくらはため息をついているだけのような気がします。
せめて、自分がご先祖様になってしまう前に何か残せれば・・・だから山下君頑張ってくれ!!!
今日の1枚
(参考図版:お出かけするときはこんな感じ)