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大川周明のことをアメリカ軍はどう見ていたか

2014-05-05 09:32:14 | 日記

 終戦後にGHQによって戦争犯罪に対する審判である極東軍事裁判で一級戦犯に問われながら処刑されなかった人は大川周明一人だけである。なぜ処刑されなかったかといえば梅毒による統合失調症(旧:精神分裂病)であって正常な審判が続行できないからであった。アメリカ軍も日本やドイツといった枢軸国側と交戦して確かに多数の犠牲を出しており日本に対する不信感や敵意は終戦直後は非常に高かった。その状況で一人だけ統合失調症のような精神疾患という診断によって裁判を逃れ、東京裁判終了後に退院してイスラームについての著作をした人物というのはどのように映ったのであろうか。かなり後になっても論議があったことは確かで、色々な憶測がネットを検索すればいくらでも出てくるし、専門の本を調べれば経緯がもっと詳しく載っている。おそらく、アメリカ人の中には一人たりともそのように審判を逃れる人物を作るまいと心の底から思った人は多かったことだろうと思われる。

 精神分裂病などの精神疾患に対する抗精神病薬は1950年代に開発されたわけだが、その時の効能書きに書いてある内容というのは、当時の薬学の教科書によれば患者が危険な行動をとらないようにして拘禁の手間を省くという内容のものであり、今の薬物と系統を同じくするドーパンミンブロッカーであるにも関わらず心を穏やかにして、思考を安定させるという現在、抗精神病の処方箋に添付される効能書きの内容からはかなりの隔たりがあるようだった。GHQやアメリカ政府が精神病を罪の逃げ口にしないようにするようにしようとするときどのように対処したのかは謎であるが、対処しなかったわけでないことは良く考えてほしいところである。おそらくは逃げ場所として元から適切なことにしないようにしようと試みたはずである。その結果、あまりに激しい労働によって疲弊してやってきた人物がいたとしてもほとんど区別なく、同じ長期にわたる鎮静処分のためのプログラムが提供される。アメリカで最近まで同様だったようであり、そのような記述や映画が多数あったりする。また、精神病患者は本当に会話することができない人物が多数派であったために元から差別の対象であり、言葉に説得力を持たない人物の代表格であって本当に病人でなくとも一度でもそのレッテルを貼られたらそのとおりであって自分ではほぼ絶対に覆せない。一度そこに組み入れた人物に回復の診断をする仕組みがないのも判断が自分でできると感じている病人に一般的に許可されている個人の判断を求めないという不当なことを実際にそこに入れるためにする必要があると多くの人が感じていたからである。そのために判断力問われなくなり、改善が殆どされずに不当なことが行われるのだ。

 一つ間違いなく言えることは、脳梗塞や脳卒中になった人物と統合失調症(旧:精神分裂病)になったとされている人物が区別される理由というのは扱いと病名の違いのみであるのは確かであるということだ。もし、統合失調症であるからと言ってある人から離れていった人物が友人である時にその友人が脳梗塞やその他の骨折のような疾患に罹った時に見まいに来たり会話してくれるかといえば微妙なところではないかと感じられる。確かに病人という存在は利益を人に成すことが難しい存在ではあるわけで回復不能な病気ならば良いことをしても見返りがこない可能性が高いわけだが、それをしないことにはその人が困った時に助けてくれるとかいったような期待が飛ぶ可能性があり、その人自身の他人に対する期待も殆ど無いものとみなしてよくなる気がするのだ。認識として利益を得る理に適っているように思えなくもないが、利益を得て何が欲しかったのかを考えるとかなり不正解かもしれない。最近、骨折程度でもお見舞いに来る若い人が著しく少なく、人が一緒に生活したくならない主原因のように感じられるのだがどうだろうか。


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