もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

3386番:「心すなおな人たち」(18)(フィリップ短篇集より)

2024-02-05 22:00:02 | 日記


心すなおな人たち(18)
CŒURS SIMPLES
————————————
Charles-Louis Philippe
短篇集(2)より


——————————【18】—————————————————
  
 Jeanne  Chaput  comprit  alors  pourquoi  son  voisin
pleurait. Elle  eut  beaucoup  plus  de  peine  encore,
après  avoir  lu  cette  lettre.
 
   

..——————————(訳)—————————————————
 
 ジャーヌ・シャピュは、これでやっとこの隣人の男が
泣いているのかがわかりました.彼女は、手紙を読み終
えたあとだけに、よりいっそうその悲痛を感じたのでし
た.
 
  
 
——————————⦅語句⦆—————————————————
          
peine:(f) (精神的な) 苦しみ、悲しみ
    avoir de la peine / 心を痛める、つらい、
    Je partage votre peine. / 心中お察しいたします.

 

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3385番:ロックの娘(12)

2024-02-05 21:51:08 | 日記


ロックの娘(12)     
La petite Roque


——————————【12】——————————————
   
  Il  venait  de  se  recouvrir  et  de  reprendre  son 
pas  accéléré  quand  il  aperçut,  au  pied  d'un  arbre,
un  couteau,  un  petit  couteau  d'enfant. Comme  il
le  ramassait,  il  découvrit  encore  un  dé  à  coudre,
puis  un  étui  à  aiguilles  deux  pas  plus  loin.

 

.——————————(訳)———————————————

 彼は再び帽子をかぶり、再度早足で歩きはじめた.そ
のときでした.一本の木の下にナイフが落ちていたこと
に気づきました.子供用の小さなナイフでした.それを
拾い上げると、今度は裁縫用の指貫が見つかり、さらに
2歩進んだところに縫い針が落ちていた.

 
  
.——————————《語句》——————————————
    
se recouvrir: 覆われる [deで]   
reprendre:再び取る   
pas:(m) 歩み
reprendre  son pas:(彼が)再び歩み始めること    
accéléré:[アクセレレ](形) 加速度のついた、早い
  marcher d'un pas accéléré / 早足で歩く   
aperçut:(3単単純過去) < apercevoir (他) 
  見える、目に入る 
au pied d'un arbre:1本の樹木の足元に
couteau:(m) ナイフ、包丁 
ramassait:(3単半過去) < ramasser (他) ❶ 拾う; 
  ❷ 拾い集める; ❸寄せ集める、 
découvrit:(3単単純過去) < découvrir (他) 発見する;
encore:(副) さらに、また、もっと、今度は   
dé:(m) (裁縫用) 指貫(ユビヌキ)
coudre:(他) 縫う
à coudre:このà は「目的。用途」のà
    paspier à lettres / 便箋;
    dé à coudre / 裁縫用指貫 
un étui:[エテュイ](m) 容器、箱、鞘、カバー、ケース  
aiguille:[エギュイーユ](f) 針
  aiguille à coudre / 縫い針 
deux pas plus loin:さらに2歩進むと;
  数詞が入ると接続詞や前置詞がなくても
  そのまま副詞句になるケースがほとんど. 
   

——————————≪文法≫ —————————————————

se recouvrir: 覆われる [deで] 
    「かれは再び覆われた」、とは何のことだろう?
    訳本を見ると「再び帽子を被った」となっていた.
    そこでcouvrirを引いてみると、たしかに se couvrir
    de ~ で「~をかぶる」「(特に)帽子をかぶる」
    と載っていました.
【教訓】re を外して元の意味を調べろ!人の正体を知る
    には、ひとりでいるときがそいつの正体だ.
        彼女といるときは「ええカッコ」するから
        本当の正体ではない.

 

 

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3384番:ベラミ(64)

2024-02-05 21:46:14 | 日記


ベラミ(64)
Bel-Ami
 (1885)
by Guy de Maupassant


——————————【64】————————————————

 Forestier s'arrêta  net:  «  Ne  fais  pas  ça,  c'est
stupide,   quand   tu  devrais  gagner  dix  francs. Tu 
te  fermes  l'avenir  du  coup. Dans  ton  bureau,  au
moins tu  es  caché,  personne  ne  te  connaît,  tu  peux
en  sortir  si  tu  es  fort,  et  faire  ton  chemin.»   

 

 ..——————————(訳)—————————————————

フォレスティエは急に立ち止まった.「その仕事はする
んじゃないよ.ばかげた仕事だ.たとえそれが1万フラ
ン稼げたとしてもだ.君はそれがために将来を閉ざして
しまうのさ.君の今の勤め先なら、少なくとも、君は目
立つことはない.誰も君のことは知らない.実力がつけ
ば、そこを飛び出して、好きな道へ行けるんだ.

 


.——————————⦅語句⦆———————————————
   
s'arrêta:立ち止まった(3単単純過去) < 
s'arrêter:(pr) 立ち止まる
net(te):[ネ(ネット)](形) はっきりした、
   ここでは副詞で、「急に」「突然」.  
Ne fais pas ça:そいつはやめておけ.
ça:ここでは調教場での仕事  
stupide:(形) 愚かな、ばかげた
quand:(接)【ここでは譲歩】たとえ~でも
    よくmême とセットで使われます.
    Il ne so0rt plus même quand il fait beau.
    天気がよくてももう彼は外へ出ない. 
quand tu devrais gagner dix mille francs:たとえ君が
   1万フランを稼げたとしても
du coup:まさにそのために 
Tu te fermes l'avenir du coup:まさにそのために 君は
   自分の将来を閉ざしてしまう. 
Dans ton bureau:事務所勤めなら
      前置詞句はたまに「条件」を述べるフレーズに
      なることがあります.「君の事務所の中で」→ 
     「事務所にいる限り」「今の事務所勤めなら」
au moins:少なくとも、せめて、
    Ça coûte au moins mille francs,
     少なくともそれは1000 フランはします.
tu es caché:君は隠れていられる
   こういう表現でわざわざpouvoir は使いません.
   「きみは隠れた存在なのだ」が芯にあるのです.  
personne ne te connaît:誰も君を知ってはいない.  
tu peux en sortir:そこから出ることができる.
   en は「そこから」「de ~から」を内蔵している語
   です.de + 何でしょう? de + ton bureau
      あなたの会社から.発音はbureau [ビュロー]、
      [ブレアウ]?今頃何いってんの.eauと綴ってオ
      だからね. 
si tu es fort:君に実力がついたら
   フランス語ではsi の節では、未来形にせずに
   「~だったら」   
et faire ton chemin:君の(行きたい)道を行くこと  
     このfaire はpeux の支配をうけているので 
     君の(行きたい)道を行くことだって出来るさ.
  


———————≪セリフの途中で切りました≫————————

フォレスティエのセリフはまだ続いているのですが、長
いので、今回は途中で切りました.次回はこのセリフの
続きから学習します.

 

 

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3383番:「湖畔」(12)(シュトルム作)

2024-02-05 21:41:53 | 日記


湖畔(12)
IMMENSEE(12)


——————————【12】—————————————————

vor  einem  Tische  mit  grüner  Decke,  auf  dem  
einzelne   aufgeschlagene   Bücher   umherlagen,
stand   ein   schwerfälliger   Lehnstuhl  mit  rotem  
Sammetkissen.     


.——————————(訳)————————————————

それぞれ開かれたままの本が上に散乱している緑のテー
ブルクロスが掛けられた机の前に赤いクッションを置い
たどっしりした安楽椅子があった.

 

.——————————《語句》—————————————————
         
der Tisch:[e式] テーブル、机  
grün:(形) 緑色の、(er = 強女3)
die Decke:[弱] テーブルクロス、掛け布、覆い   
einzeln:(形) 個々の   
aufgeschlagene:(辞書不掲載)→auf + schlagen
auf:(分離前綴り) 開く、開いた、開くこと;
  英語のup に対応するので、「上へ」「完了する」
  の意味も持っている.イメージは「パッカ~ン」   
das Buch:(複Bücher) 本  
umher:(分離前綴り) あちこちに、四方八方に 
umher/liegen:(自) あちこちに散らばっている、散乱し
    ている; umherliegen——umherrlag——umhergelagen
umherrlagen:(3複/過去)(主語=Bücher)
schwerfällig:(形) 重そうな、鈍重な、不器用な、
  ぎこちない、ぐずぐずした、面倒な、厄介な   
der Lehnstuhl:[(e)s/_stüle] 肘掛椅子、安楽椅子;
  der Lehnsessel (同尾式、安楽椅子)と同じ意味の単語   
rotem:rot (形) 赤い;(格語尾em は強中3)  
das Sammetkissen:[同尾式]ビロードのクッション
    Sammet →Samt (ビロードm)[e式] 
    Kissen (n)[同尾式] クッション、まくら、座布団
 
     

.——————————≪注意≫ —————————————————

vor einem Tische mit grüner Decke, auf dem  
einzelne aufgeschlagene Bücher umherlagen,
それぞれ開かれたままの本が上に散乱している緑のテー
ブルクロスが掛けられた机の前に

auf は「~の上に」だから
「それぞれ開かれたままの本の上にテーブルがあった」
と考えては間違いです.
auf dem のdem は関係代名詞でTisch を受けています.
先行詞はいつもいつも直前とは限りません.demは
女性名詞を先行詞に取ることはできません.
男性もしくは中性の3格です.auf は「場所」を言う
場合は3格支配になりますので.そうするとTisch が
先行詞だとわかります.そして関係文のほうは定動詞が
文末に来ますので、umherlagen 散らばっていた.本が
散らばっていたのです.
そして、文の本体の方の定動詞は、stand.主語はこの
あとに出てきます.主語は、 
  ein schwerfälliger Lehnstuhl mit rotem Sammetkissen.     
 赤いクッションを置いたどっしりした安楽椅子


——————————≪訳す≫ —————————————————

それぞれ開かれたままの本が上に散乱している緑のテー
ブルクロスが掛けられた机の前に赤いクッションを置い
たどっしりした安楽椅子があった.

これは直訳なので読みずらいと思います.適当に途中で
切りましょう.

緑色のテーブルクロスが掛けられたテーブルには数冊
本がちらばっていた.どの本も開かれたままになって
いた.その前にどっしりした安楽椅子が置かれていた.
赤い色のクッションがのせられていた.

ただし試験でこんな自由奔放にすれば減点の可能性あり.
採点者は修飾関係を理解しているかをチェックしていま
すから、多少ぎこちなくても、文法に沿ったほうが安全
です.卒業してから好きなように訳しましょう.

 

 

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3382番:「おとうと」(25)(フィリップ短篇集より)

2024-02-05 21:36:13 | 日記


「おとうと」(25)(フィリップ短篇集より)

    LE  PETIT  FRERE

   
——————————【25】—————————————————
  
 Qu' est- ce  qui  était  donc  arrivé ?  Il  fallut  que
Julie  réfléchît  pendant  un  bon  moment  pour  tout
se  rappler.

 

..—————————— (訳)——————————————————
   
 一体何が起こったのだろうか?ジュリーはすべてを
思い出すのにかなり長い間、考え込まなければならな
かった.

  

——————————《語句》——————————————————
    
Qu'est-ce qui était donc arrivé ? :こどもたちの疑問、
    « Qu'est-ce qui est donc arrivé ? » を間接に述べた
    もの.
Il fallut que:(単純過去) < il faut que + 接続法 ~
    ~しなければならない
réfléchît:(接続法半過去) < réfléchir (自) よく考える
      Réfléchissons ! L'argent est précieux.
      ようく考えよう!お金は大事だよ~.

 

——————————≪文法≫——————————————————

il faut que が過去になってIl fallut queとれば、que 以下は
主節と同時のことであれば接続法半過去になります.

接続法半過去の語尾は次の通りです.

je  ~sse............nous ~ssions
........ス..........................スィヨン
tu ~sses............vous ~ssiez
........ス..........................スィエ
il ~ ^t..................ils ~ssent
.....................................ス                  

* 3単でt の前の母音が帽子をかぶります.
——この帽子(シャポー)は何とかシルフォン何とか
  待って下さい.調べます.
  アクサン・スィルコンフレックスと言います.
  舌噛まないようにお願いします. 
    試験には出ませんから、帽子でいいですよ.

——ベトナムの帽子か?

——知らんがな!


 

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