実家のお雑煮はお味噌で里芋しか入っていなかった。
しかもお餅を焼かずにどんどん入れるから、三が日が終わる頃には大きなお鍋はどろどろ状態である。
でも、またそれが美味しいので不思議なものだ。
今は知らないけど。
田舎の寺の娘、年末はとにかく働かされた。
いろいろ肉体労働があったが、寒くて冷たくて辛いのが、
このお雑煮やおせちのための
「芋こじ」
という作業だ。
土間に座り、バケツに里芋、水を入れ、洗濯板でガシガシこすり合わせる。
すると、だんだん泥が落ち、ケバケバが落ちる。
水を替えてそれを繰り返す。後はちょいちょいと包丁でこそげると綺麗な里芋となる。
手がかじかみ腕も辛いが、与えられた仕事はやり遂げないと、次の仕事がこなせなくなり、
どんどんすべての予定がずれ込んで、紅白歌合戦は台所のおくどさんを磨きながらチラチラ観る羽目になるのだ。
まあ、大概、おくどさんにお餅を飾り終える頃には紅白は半分終わっていたけれど。
寺の娘はお経を読むことで手伝うことができないから、年末年始に限らず、いつも裏方で働いていた。
小さな時は、こんなので良いのだろうかと自分でも心配だったけれど、一生懸命やった。
父は私の仕事をチェックする様子も無い。そんな暇は無かったと思う。信じ切っている様子で、一つ終えると
「次は欄干やっといてくれよ~」
などと指示する。
子どもの力では限界があるが、とにかく戦力扱いされているのだから、黙々と続けた。
やり方が悪いなどと叱られたことがない。
勿論、反抗期となるとそうそう素直に動かなくなる。
頼まれても知らん顔して困らせてやった。
父がしかめっ面をして嫌味の一言言い残し、自分でやっている姿を見ては、何回も後味悪い思いをした。
が、こちとら天下の反抗期……。
前置きのつもりが長くなってしまった。
今年の我が家のお雑煮は、あるアイテムで少し変わった^_^
「パッキンばし」
割り箸なのだが、箸の先に金箔が付いている。
お雑煮の上でパッキン!すると、金箔がふわふわと舞い落ちてお雑煮を飾ってくれるのだ。


なんとなくめでたさがUPする。
パッキン!は一回限り箸
写真撮ってから盛り付けに品が無かった事に気づいた。
お麩を今年初めて投入したのだが、そりゃあ膨らむわな;^_^A
更に里芋を投入し忘れてるΣ(゜д゜lll)
次は気をつける(u_u)
あえて、失敗作をUPして今後の戒めとす……ほんまかいな;^_^A
宴の後、片付けもせずお正月の特番テレビにゲラゲラ盛り上がっていたら、
猫がお餅のようにカウンターに鎮座していた。

そこでお餅を飾るのを忘れていたことに気づいた次第である。
やれやれ、実家を出て28年。
嫁ぎ先では、この家のお正月のなんたるかを教えてくれる人がおらず、
実家にいた当時お世話になったお檀家さんのおうちで知った在家のしきたりを思い出し、私のしたいようにやってきた。家族の評価を頼りに。
例えば、寺てお屠蘇なんか飲まなかったからね。
テレビ正月なんかあり得なかったものね。
姑は
「あなたにはあなたのやり方があるのでしょ」
と言い、教えてくれない人だ。
突き放された若嫁は手探りで正月を演出する。
姑は毎年、
「こんなの初めて食べます」
を繰り返す。
「あれ~?去年もそう仰ってましたねぇ」
と、漸く言い返せるように成り上がった私。
姑の教え指令なく好きなようにできる気楽を享受する。
さあ、片付けようかと台所に行ったら、

今は亡きお母ちゃんに叱られてるみたいだ。
しかもお餅を焼かずにどんどん入れるから、三が日が終わる頃には大きなお鍋はどろどろ状態である。
でも、またそれが美味しいので不思議なものだ。
今は知らないけど。
田舎の寺の娘、年末はとにかく働かされた。
いろいろ肉体労働があったが、寒くて冷たくて辛いのが、
このお雑煮やおせちのための
「芋こじ」
という作業だ。
土間に座り、バケツに里芋、水を入れ、洗濯板でガシガシこすり合わせる。
すると、だんだん泥が落ち、ケバケバが落ちる。
水を替えてそれを繰り返す。後はちょいちょいと包丁でこそげると綺麗な里芋となる。
手がかじかみ腕も辛いが、与えられた仕事はやり遂げないと、次の仕事がこなせなくなり、
どんどんすべての予定がずれ込んで、紅白歌合戦は台所のおくどさんを磨きながらチラチラ観る羽目になるのだ。
まあ、大概、おくどさんにお餅を飾り終える頃には紅白は半分終わっていたけれど。
寺の娘はお経を読むことで手伝うことができないから、年末年始に限らず、いつも裏方で働いていた。
小さな時は、こんなので良いのだろうかと自分でも心配だったけれど、一生懸命やった。
父は私の仕事をチェックする様子も無い。そんな暇は無かったと思う。信じ切っている様子で、一つ終えると
「次は欄干やっといてくれよ~」
などと指示する。
子どもの力では限界があるが、とにかく戦力扱いされているのだから、黙々と続けた。
やり方が悪いなどと叱られたことがない。
勿論、反抗期となるとそうそう素直に動かなくなる。
頼まれても知らん顔して困らせてやった。
父がしかめっ面をして嫌味の一言言い残し、自分でやっている姿を見ては、何回も後味悪い思いをした。
が、こちとら天下の反抗期……。
前置きのつもりが長くなってしまった。
今年の我が家のお雑煮は、あるアイテムで少し変わった^_^
「パッキンばし」
割り箸なのだが、箸の先に金箔が付いている。
お雑煮の上でパッキン!すると、金箔がふわふわと舞い落ちてお雑煮を飾ってくれるのだ。


なんとなくめでたさがUPする。
パッキン!は一回限り箸
写真撮ってから盛り付けに品が無かった事に気づいた。
お麩を今年初めて投入したのだが、そりゃあ膨らむわな;^_^A
更に里芋を投入し忘れてるΣ(゜д゜lll)
次は気をつける(u_u)
あえて、失敗作をUPして今後の戒めとす……ほんまかいな;^_^A
宴の後、片付けもせずお正月の特番テレビにゲラゲラ盛り上がっていたら、
猫がお餅のようにカウンターに鎮座していた。

そこでお餅を飾るのを忘れていたことに気づいた次第である。
やれやれ、実家を出て28年。
嫁ぎ先では、この家のお正月のなんたるかを教えてくれる人がおらず、
実家にいた当時お世話になったお檀家さんのおうちで知った在家のしきたりを思い出し、私のしたいようにやってきた。家族の評価を頼りに。
例えば、寺てお屠蘇なんか飲まなかったからね。
テレビ正月なんかあり得なかったものね。
姑は
「あなたにはあなたのやり方があるのでしょ」
と言い、教えてくれない人だ。
突き放された若嫁は手探りで正月を演出する。
姑は毎年、
「こんなの初めて食べます」
を繰り返す。
「あれ~?去年もそう仰ってましたねぇ」
と、漸く言い返せるように成り上がった私。
姑の教え指令なく好きなようにできる気楽を享受する。
さあ、片付けようかと台所に行ったら、

今は亡きお母ちゃんに叱られてるみたいだ。