神々の謡

2024-04-23 16:04:00 | 日記
4月14日
国立ハンセン病資料館で上演された
アイヌの少女の物語
「神々の謡」を観てきた。



舞香さんという女優さんが演じる知里幸恵さんの物語。
アイヌでクリスチャンで日本語堪能、若くして金田一京助に見込まれ、アイヌ語をローマ字表記しカムイユカラというアイヌの信仰する神々の謡を日本語にするという偉業を成し遂げ19歳で逝去。
舞香さんの舞台は一人芝居で、何役も演じ分け1時間半ほど台詞を言い続けることになる。
いわさききょうこさんという美しいシンガーソングライターが横でずっと挿入歌や音楽、効果音で支えている。
国立ハンセン病資料館という特別な場所からの発信ということで、東村山市長も駆けつけてほぼ満席となった会場は、時空も立場も超越してアイヌの文化に包まれ、人権問題を考える世界となった。

明治政府のもとアイヌ民族を和人化するということは歴史の流れの中で止めることはできなかったのだろう。が、心臓が弱いことを理由にしつつも、アイヌ同士の結婚は許されないと言われ恋を諦めた幸恵、アイヌには見えない、和人のようだと言われて悩む幸恵、幼い金田一春彦が夢中になって昆虫採集をする姿を見て、表記文字を持たないアイヌ語を文字にすることは罪ではないかと悩み苦しむ幸恵、
喜びが苦しみに、苦しみから喜びに、と思いきやまた苦しみに、クルクルと幸恵の心は時代や世間に、そして自分の信じる神にさえも翻弄され続ける。


いつしか私は、日本が名前を言えない彼の国の自治区になったらと想像していた。




空想と憧れ (夢日記)

2024-02-19 05:02:00 | 
ある音大生二人の物語。
ヴィオラを弾く彼女の実家は裕福であった。
ヴァイオリンを弾く彼の実家は貧しかった。
入学式で出会った瞬間から二人は惹かれあい、いつも一緒に行動するようになった。

練習も一緒に真剣に続けた。
彼に非常な才能があることを早くに確信した彼女は、彼が演奏家として大成するために自分は何でもすると心に決めていた。

ある試験の日、彼のヴァイオリンに合わせて彼女はヴィオラを弾いた。
担当の教授は彼女のことを苦々しく思っていた。
彼女のヴァイオリンが彼の演奏の邪魔になっていると、また、彼女の存在が彼の将来の邪魔になるだろうと、そう考えたのである。

それを察した彼女は身を引こうとするが、彼は彼女の手を離さなかった。

彼は生活に困窮していた。
学費は免除されていたが、実家からの仕送りはほぼ途絶えていた。
二人の交際は彼女の実家でも良く思われる事はなかった。

彼の生活を支える為にも彼女は一緒に暮らそうと提案する。彼女は親の庇護から離れて大学を辞め働くという選択をしていた。

朝から空はどんよりとして、昼にはしんしんと雪が降り始めた年末のある日、二人は学友達に挨拶をしていた。
彼は誰もから愛されていたが、彼女は有る事無い事様々な汚名に包まれてしまっていた。

でも二人は臆することなく、特に彼女は堂々と胸を張って共に生きていくことを学友達に伝えた。
愛する彼がそばに居る、何も怖くはない、こんなに誇らしい気持ちになれる、その喜びに満たされていた。

二人は暗い夜道を歩いていた。
学友達の前でとった自分の態度を振り返り、彼女はまたあたたかな喜びと新たな勇気を感じた。
街灯の下で足を止めふと見上げると、雪が放射状に迫ってくる。
そこだけが白い。




ケメの箱舟コンサート

2024-02-10 22:41:00 | フォークソング
20240204
ケメトリビュートコンサートのリハのために10時過ぎ頃大森に向かっている電車の中で一報を受け取りました。

近くで爆発があったようで電車が止まってる!

なんですと〜⁉️

ケメは雨男なので、爆弾低気圧は予想していました。雨降りも想定内です。
でも、ビル爆発は想定していませんでした。
品川からタクシーで到着した時、まだ焦げ臭い臭いが漂っていました。
11時入りの予定がぐだぐだになってしまいましたが、私が「風に吹かれて」に入った時、既に生田敬太郎さんは準備万端でいらしたのでビックリしました🫢さすが…

こんな状況ではお客様もいらっしゃらないかもしれないなあと不安がよぎりましたが、15時になると続々と皆さんが集まって下さいました。
声をかけていたお友達のお顔を見ると嬉しくて有り難くて頭がぽやや〜んとなりました。

取り急ぎ時系列に記録しておきます。

オープニングは、
星めぐりマキさん、行志堂さん、陽庵野で
「あの太陽もっと幸あれ」


陽庵野ステージ
「愛と私」
マキさんと行志堂さんがサポートしてくれました。

陽庵野の二曲目
「悲しさを手紙に込めて」
MCの城めぐり卓にいきなりベースをつけてもらいました。


マミサリーさんのステージ
「想い出はあなたと私」


マミサリーさん二曲目
「今は昼下がり」
途中のセリフを仰せつかった陽庵野




小山敏博さんのステージ
あたたかい眼差しと包容力のある歌声。
「コインローファー」
「その時恋が」
「始めと終わり」



茨城から参加してくださった
のりりんさん
「坂をのぼるの唄」
「日々是決戦」
「くもの糸よ切れないで」
「通りゃんせ」


星めぐりマキさんのステージ
「銀の粉」
「ねぇメロディ」



マキさんの
「DO RUN RUN RUN」
陽庵野もキーボードで…


行志堂さんのステージ
「祈り」


マキさんと夫婦ユニット😃




で、
生田敬太郎さん登場‼️
「地下鉄」
「地下室」
「生活」
シビシビ⚡️⚡️


金谷あつしさんの
「たった一人の友達」
生田敬太郎さんのギターとコーラス
小山さんのハープ
涙腺ゆるゆる崩壊しそうでした。


金谷あつしさん、生田敬太郎さん、星めぐりマキさん、行志堂さんによる、ピピ&コットのデビュー曲

「捨ててはいけないよ大切なものを」

動画撮影だったので後ほどUPします。

というわけで、
最後は演者ステージに上がり
「メリーゴーランド」合唱です。
お客様も歌ってくださいました。


私は、生田敬太郎さん、金谷あつしさんと同じステージの端っこに立っていることに感激してました。




まるでケメがそこに来てくれているようなあたたかな雰囲気、愉快な時間でした。

とても嬉しかった…です。





ケメの箱舟コンサート

2024-01-21 16:04:00 | フォークソング
2月4日
大森フォークタウン
風に吹かれて

ケメの箱舟コンサートをやります♪

スペシャルゲストはあの‼️

生田敬太郎さん‼️

そして、ピピ&コットの金谷あつしさんにも歌っていただくことになりました。
🎵捨ててはいけないよ大切なものを
🎵メリーゴーランド
🎵たった一人の友達
etc…
懐かしさに胸が熱くなる方、ご都合良き方どうぞ聴きに来て下さい…




佐渡紀行 おしまい

2023-11-23 06:22:00 | 旅行
最終日

ホテル日航最上階よりの眺望です。
ホテルは埋め立て地の上に立っています。
信濃川の氾濫との戦いとの末に生まれた今の姿なのですね。






















この旅の為に、父に叔母上様とお揃いの歩行車をプレゼントしました。
折りたためるし軽いのでサポートする側も助かりました。


新潟空港には、
「おなごりコール」
というものが設置されていました。
お別れする時の気持ちに優しい心遣いです。
スマホを持たない人の為にずっとここにありますように。




伊丹空港への帰りはJAL便。
コックリコックリしているうちに到着しました。

うどんが食べたいなぁと、絶好調の父。
天麩羅うどんをペロリ平らげて御満悦。

リムジンバスにて京都駅まで、そして、琵琶湖線、最後に父をタクシーに乗せて、私は帰京の途へ…
三河安城付近での火災の影響で新幹線は遅れていましたが、伊丹空港でおうどんをゆっくり食べていたので、15分の程遅れ程度でのぞみに乗り込むことができました。

これにておしまい