あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

目の見えない私の読書法

2021-06-23 22:47:00 | ブログ
こんにちは😃
梅雨の合間ですが、梅雨らしい湿度の高い日が
続いていますね。気温はそれほど高くもないけれど、
湿度がかなり高いので、蒸し暑さがありますね。

さて、患者さまに時折不思議に思われる
「この前本を読んだ時に!」という私の発言。

目が見えないのに、本を読む???
そして、治療室の本棚には鍼灸の関係書籍が
300冊以上ございます。点字の本も30冊ほどはありますが、
(以前は大量にありましたが、処分しました)
そのほとんどは墨字(点字に対して、一般的な活字のことを墨字と呼んでいます)本。
これを、スタッフに読み上げてもらっているわけではありませんよ😅




こんな小さな機械に、本のデータを入れて耳で聞いているのです。
これは、韓国製の機械ですが、平成23年から10年間私の読書を手助けしてくれた
相棒です。文字を音声で出力してくれていたので
名実ともに、私の最も優秀な秘書でした🤩

ですが、この機械が生産終了となり、保守も完全に終了してしまって
つい先日、とうとう壊れてしまいました😩😩😩

この代替機はないものかと、福祉用具を扱う専門の業者さんに探していただきましたが、
現在これと同じ機能を持つものがなく、これに限りなく近いものを
注文することになりました。


皆様方が、スマホでいろんなものを持ち歩くように
私たちのように視力が不自由なものでも、こういったIT技術で
膨大な本を小さな機械に入れて読むことができるようになりました。

こういう技術は、もちろんパソコンにも載せることができ
以前のように、カセットテープで聞いたり、点字を1文字ずつ読むという
地道な読書ではなくなっています。IT化の恩恵ですね。

技術は、人の役に立つものでなくてはならない。

いろんな技術発展が、いろんな分野で活用される。
これこそ、文明の利器なのだと思います。

しかし、鍼灸をはじめとする、お一人お一人の今の状況に合わせる治療は、
機械化できません。これは、私たち人間をはじめとする動物が
刻一刻と変化するものであって、それに合わせて対応することができるのも
やはりまたヒトの力だからです。

使える技術は最大限に活用して
私たちにしかできない技術を最善のレベルにまでもっていくことが、
我々治療家の使命だと思っています。

新しい機械が届いたら、またたくさんいろんな本で学び、
お一人お一人の患者さまへ最善の治療が提供できるように
一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。

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