あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
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難経八難にみる相火について

2024-02-18 22:15:00 | ブログ
こんにちは。今日は、一日スッキリしないお天気でしたね😊
毎週日曜日は、院長のひとりごとです😊

さて、冒頭で秦越人は脈論に重点を注いだと申し上げましたが、
その中でも今から話す八難が最も臨床的に大切だと考えています。

 では、八難を条文に沿って一つずつ進めて行きます。

〈寸口の脈と生気の原との関係〉
 最初に、「寸口の脈、平にして死する者は何の謂ぞや。」とあります。
難経・一難で寸口脈診で五臓六腑の死生吉凶を決する事が出来ると宣言しました。
この八難では、寸口の脈が平でも死亡するのは何故かと質問しています。
健康な人が死亡するはずがありませんので「平」とは言っていますが、健康脈ではない事は確かです。
生命を営む限り多かれ少なかれ虚実は有ります。
虚実が無いのは真蔵脈(臓単独の脈で有り他臓との協調関係を失った脈)で死脈です。
寸口の脈平にして死するのは生命の根底となる先天の原気は失われているが、後天の原気である胃の気は残っている脈のことです。
たとえ話としてよく話されるのが、生け花です。
根が無くても花は美しく咲いていますが、根(先天の原気・腎間の動気・原気)が無いので数日間で枯れてしまいます。

次週に続く

コメント
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