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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

古民家を見学-岡山県倉敷市:倉敷美観地区

2025年01月31日 | 岡山
Kurashiki Bikan Historical Quarter, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、カフェで香り高いコーヒーをいただいた後、私は「倉敷美観地区」の散策を続けました


この日は1月5日の日曜日。多くの人にとっては正月休みの最終日でした。
ですので、観光客で賑わう美化地区も、午後2時頃になるとかなり人の数が減ってきたんです。
次の日から仕事ですので、いつまでもウロウロしている訳にはいきませんものね


歩いていると立派な古民家がありました。「井上家住宅」といい、建築後300年以上経った美観地区で最古の町屋だそうです。
倉敷では少なくとも江戸時代後半には大火が無かったのですが、こうした古い町屋の形式が残っているのは井上家だけだとか。
平成24~令和4年度まで全解体して保存修理が行われ、内部の見学ができるということなので、立ち寄ることにしました


すると第十六代にあたる現在の当主の方が、「よかったらご案内させていただきましょうか」と言ってくれました。
ワタクシ、ありがたく案内と説明をしていただくことにしました


井上家の先祖は十六世紀の終わりに倉敷に土着し、阿知潟と呼ばれた周辺の干潟の開墾に従事したといいます。
江戸時代は年寄り役や百姓代など、他家と交代で務めていたそうなんですよ


ワタクシは職人さんの巧みな技術、井上家の歴史などについて説明を聞くたびに、ついついあれやこれやと質問をしてしまいます。
そんな疑問、質問に対しても一つ一つ丁寧な説明をしていただきました。ありがたい限りです


ワタクシは地理、地図が好きなので、特に古地図などがすごく興味深いものでした。ここは訪問してよかったです


あと10年もすれば「公衆電話って何ですか?」という若者も多いことでしょう。
いや、あと10年どころか、今でもそんな若者がたくさんいるのかもしれないですね


きっとワタクシなどはあと10年もすれば、若い人とは会話が成り立たなくなるんじゃないかという気がします。
今でも職場の若い連中の言葉遣い、立ち振る舞いにはイラっとすることがありますもの

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


旅先で「資料館」「歴史館」「展示館」のような場所を訪ねるのが好きなんですよ。
思わぬ発見があったり、意外な知識を学ぶことが出来たり、最近はボランテイアガイドの方から詳しい説明を聞けることも多いです。
私にとって旅というのは「新たな学びの場」でもあるように思います。



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香り高いコーヒーを楽しむ-岡山県倉敷市:「エル・グレコ」

2025年01月30日 | 岡山
Cafe“El Greco”, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、「倉敷美観地区」を訪れたワタクシは重要伝統的建造物群保存地区に選定された美しい町並みを、
カメラを片手に持ちながら興味深く歩いていました


この建物は「大原美術館」です。倉敷紡績の2代目社長であった大原孫三郎が1930年に開館した日本初の西洋美術中心の私立美術館です。
ワタクシはあまり時間が無かったので、今回は中に入って作品を見ることはありませんでした


大原美術館のすぐ隣に「エル・グレコ」という喫茶店がありました。大正14年にできた洋風建築をリノベーションし、
昭和34年にお店がオープンしたとか。ワタクシが昭和36年生まれなので、ほぼ同世代ですね


赤色のひさしのある白い扉を開けて店内に入ると、高い天井の開放的な空間が広がります。
有名なお店なので店内は混雑しているかと思ったのですが、さほど多くのお客さんがいるわけではありませんでした


メニューも見た目が可愛いですな。こういうお店にオッサンが一人で入っていくのを恥ずかしいと思う人もいるようですが、
ワタクシはそんなことを一切思いません。オッサンも雰囲気のいいお店が好きですし、美味しいコーヒーを飲みたいですから


コーヒーは「トラディショナル・ブレンド」というのをいただきました。
900円ですからちょっと割高な気もしましたが、とても美味しいコーヒーでした


一人で静かにコーヒーを飲みながら、「今年はどこへ旅に行こうかな」と考えていました。
また山小屋を利用して登山にも行きたい。「青春18きっぷ」を使ったローカル線の旅もやってみたい。
もちろんキャンプも行きたい。今年は海外旅行にも行きたい。そんなことを思いながらゆっくりコーヒーをいただきました

喫茶「エル・グレコ」…岡山県倉敷市中央1-1-11


コーヒーを飲み終えると、ワタクシはまた美観地区の散策を続けました


倉敷市の特産品の一つがジーンズなんですよ。倉敷の児島地区は国産ジーンズ発祥の地として知られています。
現在も国産デニムの生産量は岡山県がダントツの1位で、オリジナルのジーンズなどもたくさん作っているんです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


私が中高生だった頃、「BIG-JOHN」「BOBSON」「EDWIN」なんてジーンズメーカーが人気があったのですが、
これらは岡山県発祥のデニムブランドなんですよ。私も若い頃はジーンズが大好きで、毎日のように履いていました。
ただ、40歳の頃からはすっかりジーンズからは遠のいてしまいました。久々に履いてみようかなぁ。



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川舟流し-岡山県倉敷市:倉敷美観地区

2025年01月29日 | 岡山
Kurashiki Bikan Historical Quarter, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、「倉敷美観地区」を訪れたワタクシは、美観地区の中心部の方へ向かって行きました


町並みに合わせたかのような、古いスタイルの自転車が置いてありました。ワタクシが子どもだった頃は、
こういう自転車をよく見かけたものでした。今の自転車に比べると、とにかく重たいですよね


江戸時代から大正時代にかけての古い建物がリノベーションされて、雑貨屋や飲食店として利用されているお店が数多くありました。
最近はどこに行っても、若い人達が古民家を上手く活用している姿を目にします


倉敷美観地区には白壁の建物が多いです。またなまこ壁の建物も数多くありました。
視覚的に統一された建造物が並んでいると町並みに統一感があって、すごく美しく感じます


ヨーロッパに行って感心することの一つが町並みの統一感です。建物の外壁や屋根の色が同色に統一されている。
建造物の高さが同じ高さに定められている。景観に合わないような看板は使われていない。
これらの統一性が「町の美観」というものを形成している気がします。
都市景観というものに対しての意識は、ヨーロッパの人々が長い歴史の中で培ってきたものです。
そこからはワタクシ達日本人が学ぶべきことは多いように感じますわ


この路地を抜けていったあたりが、倉敷美観地区の中心部なんです。そちらに向かって行きましょう


倉敷美観地区の景色といえば、どんな光景が思い浮かぶでしょうか。
おそらく代表的なものとしては、白壁の建物・柳並木・川、そして川舟ではないでしょうか。
写真に写っている川は、かつては物資を積んだ川舟が行き交っていた倉敷川です。
すげ笠、はっぴ姿の船頭さんが竹竿一本で繰る「くらしき川舟流し」は倉敷美観地区の名物のひとつになっています


冬場でなければ柳並木にも緑の葉があり、木の枝が風に揺られる姿も絵になることでしょう。
でも、この日は寒い寒い冬の日です。柳の枝には葉がほとんどありません


向こうに見える住居は「旧大原家住宅」、手前の石橋は「今橋」。
この場所に来るのは20数年ぶりですが、この光景はハッキリと記憶に残っていました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


上にも書きましたが倉敷を訪れるのは20数年ぶりです。
若い時に訪れたことがある場所を、数十年ぶりに訪れてみると随分と印象が変わっていることがあるんですよ。
いい方に印象が変わるのは、若い時には気づかなかったり見落としていた風景や歴史的価値を発見した時です。
悪い方に印象が変わるのは、随分と観光地化・俗化されてしまった姿にガッカリする時です。
今回の倉敷は、前に訪れた時の印象がそのまま残っているような気がしました。



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歴史が息づく町並みへ-岡山県倉敷市:倉敷美観地区

2025年01月28日 | 岡山
Kurashiki Bikan Historical Quarter, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、岡山県倉敷市にやってきたワタクシですが、この日に宿泊する倉敷アイビースクエアに車を停めて荷物を預けると、
「倉敷美観地区」と呼ばれる倉敷の定番とも言える観光スポットへと向かいました。
ただ、美観地区の一番メインとなる一帯はまだ観光客がいっぱいなので、先に少し裏通りの方から歩こうと思いました


倉敷美観地区なのですが、江戸時代初期の1642年、江戸幕府の天領に定められた際に倉敷代官所がこの場所に設けられました。
それ以来、備中国南部の物資の集散地として発展した歴史を持つんです


この一帯は白壁なまこ壁の屋敷や蔵が並び、天領時代の町並みをよく残しています。
1969年には倉敷市の条例に基づき美観地区に定められました。
そして、1979年に岡山県内2件目の重要伝統的建造物群保存地区として選定されたんです


ワタクシが学生だった頃、ここ美観地区は「アンアン」「ノンノ」という女性雑誌に取り上げられることが多く、
「アンノン族」と呼ばれる若い女性達が大挙押しかける観光地となったんです


ワタクシは天邪鬼なところがあるので、そういう観光地は避けてしまいがちでして、倉敷を初めて訪れたのは40歳の頃でした。
その時は倉敷駅前に「チボリ公園」というテーマパークがあったのですが、わずか10年ほどで閉園していましました。
現在、その場所は大きな複合商業施設になっています


今のワタクシは有名観光地を避けることはありませんが、どうしても人混みの中を歩くのが苦手なんです。
ですので、人が少ない(いない)早朝を狙って目的地に行くことが多いんです。
本当なら美観地区も翌日の朝に訪れるつもりでしたが、先日のブログにも書いたように翌朝の天気予報は雨。
まだ雨が降らないこの日のうちに美観地区を歩こうと考えたんです


この日は1月5日。長かった年末年始の休みの最終日に当たる日曜日でした。
ワタクシは「大半の人は明日から仕事や。疲れたままで初仕事に行くのは嫌やろうから、みんな夕方前には家に帰るやろ。
午後3時にもなれば人も少なくなるはずやで」と考えていたんです


ワタクシの予想は的中し、午後1時を過ぎた頃から明らかに人の数が減っていったんですよ。
一方、ワタクシは倉敷に宿泊しますので時間はたっぷりとあります


ではでは、美観地区の中心部の方へ向かっていくとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


岡山県って大阪に住む人にしてみると「わざわざ泊まりがけで行くほど遠くはないけど、日帰りだと慌ただしいかなぁ」という距離なんです。
ただ、私は2年前に「青春18きっぷの旅」で津山、吹屋、備中高梁などを訪ね、今回は倉敷市の美観地区、下津井、玉島を訪れました。
「わざわざ泊まりがけで行く」価値は十分にある県だなぁと私は思っています。



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蔦が絡まる赤煉瓦のホテル-岡山県倉敷市:「倉敷アイビースクエア」

2025年01月27日 | 岡山
“Kurashiki Ivy Square”, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、昨日のブログにも書きましたが、この日(1月5日)は翌日の天気予報などから判断して当初の予定を変更し、
下津井から倉敷市美観地区の方へ向かい、まずはこの日に泊まるホテルの駐車場に車を停めて、ホテルに荷物を預けておくことにしました。
荷物を預けてカメラ機材だけを持って、美観地区を散策しようと考えたんです


今回のお宿は倉敷美観地区に隣接した「倉敷アイビースクエア」です。と言っても、高価な宿ではありません。
ワタクシが泊まるシングルルームは、一般的なビジネスホテル価格でした


倉敷アイビースクエアの建つ場所はかつて倉敷が天領地であった時代に代官所があった所なんです。
この場所に1889年、旧倉敷紡績所(現在のクラボウ)の本社工場が建設されました


戦後は工場は休止となり倉庫として使用されていましたが、蔦の緑に包まれた美しい外観と基本構造を残しながら改装を加え、
宿泊・飲食施設および文化施設も併設した複合文化施設としてオープンしたのが1974年のことだそうです


残念ながら季節は冬。赤煉瓦に絡まった蔦は枯れており、緑に包まれた美しい姿を見ることは出来ませんでした。
それでも明治時代に造られた赤煉瓦の洋館は、十分に魅力的なものでした


敷地内にはホテル、レストランだけでなく宴会場、倉紡記念館などの文化施設、陶芸体験ができる工房やショップなどが併設され、
宿泊客以外にも多くの観光客が訪れていました。夕刻にはたくさんのコスプレイヤー達が、中庭で写真撮影をしていました。
中庭だけじゃなく美観地区にもコスプレイヤー達がたくさんいまして、ワタクシはビックリしました


「今日は何かあるんですか?」と訊いてみると、「今日はコスプレの撮影イベントなんです」とのことでした。
ただ、見た目にはビックリしますが、ワタクシが会話をした人達は礼儀正しく節度のある人達でした。
人は見かけだけで判断してはいけないですね


せっかくですので「倉紡記念館」も見学しました。大阪府の南部もかつては東洋紡を筆頭に紡績業で栄えた地域なんです。
そんなことを思いながら、資料館を見ていくのは楽しいですな


この写真は美観地区の散策から戻ってきて、チェックインをした後に撮ったものです。
この日、ワタクシは気軽な一人旅ですので、気の向くままに倉敷の町を歩くことが出来ました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


今回は「倉敷駅周辺でビジネスホテルを探そう」と思って調べていたら、アイビースクエアがホテルになっていることを知りました。
歴史的建造物に宿泊できる機会ってそうは無いので、今回はここに泊まることにしたんです。
値段も手頃、駅からも近くて交通の便が良い、そして倉敷美観地区に隣接していますので、いいホテルだなと思いました。



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