再訪を楽しみに-大阪市西成区：北天下茶屋駅

Kita Tengachaya Station, Nishinari Ward, Osaka City

さてさて、大阪市西成区の北天下茶屋駅にやって来たのですが、この界隈は大阪市の中でも最も下町らしい雰囲気が残ってるんですよねぇ。


「近代化」「高速化」…そういった言葉がこの世に存在しないかのように、チン電はゆったりとしたスピードでやって来ます。


駅のすぐそばに踏切があるのですが、この踏切には遮断機が無いんですよ。
事故などが起こると絶対に「遮断機が無いのが原因である」などと言われるでしょうから、何十年も事故が無いのでしょう。


だいたい我が国は「○○は危険ですからやってはいけません」「××は危ないので禁止します」なんてのが多いんですよねぇ。
ここに暮らす人は「踏切を渡るくらいは自己責任じゃ」と思っていることでしょう。


線路傍のお家は、洗濯物を線路の柵に干しておりました。鉄道と生活が密着しているというか、なんとも長閑な光景です。


駅のすぐ近くに昔からあるたこ焼き屋さんがあるんですよ。この日も次々とお客さんが来ていました。
こういうお店で食べるたこ焼きって、安くて美味しいんですよ。


駅の近くに商店街があるのですが、ここの商店街も他の商店街と同じくシャッターが降りているお店が多くありました。
最近はどこに行っても商店街の衰退が目につきますね。時代の流れとはいえ、寂しさを感じてしまいます。


大阪の下町をチン電がゴトゴトと走る姿を何十年も見てきました。この光景がワタクシは大好きです。
どうかいつまでも、この光景が残ってほしいと心から願います。


ヨーロッパなどではトラムと呼ばれる路面電車が今も多くの町に残っています。
排気ガスを出さない路面電車は環境に優しく、そして都心部の交通渋滞の緩和にも役立っています。
我が国でも路面電車の価値が再評価されてほしい…ワタクシはそう願い続けています。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


この日は久しぶりにチン電に乗ってワンディトリップを楽しみました。
今の時代に背くかのような、ゆっくりとしたスピードが私にはなんとも心地よかったんですよ。
「狭い日本　そんなに急いで　どこに行く」なんていう言葉を、久しぶりに思い出しました。


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