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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

美を誇る庭園-京都市右京区:天龍寺

2024年11月25日 | 京都市(右京区、西京区)
Tenryuji Temple, Ukyo Ward, Kyoto City

さてさて、「紅葉の京都」を満喫しようと、まずは嵐山を訪れたワタクシ達は早朝の渡月橋を渡って東へ進み、
世界遺産にも選定されている天龍寺へとやって来ました


天龍寺は後嵯峨天皇の亀山離宮があったところに、暦応2年(1339年)、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、
夢窓国師を開山として創建した禅寺です。そして、目の前に広がるこの素晴らしい庭園こそ、天龍寺最大の見どころなんです


この庭園は「曹源池庭園」といい、国の特別名勝に指定されています。作庭は鎌倉〜室町時代を代表する禅僧・夢窓疎石です。
嵐山・亀山を借景とした池泉回遊式庭園は、夢窓疎石作庭と伝わる中では最も規模も大きく優美・雄大な代表作なんですよ


天龍寺は世界遺産だと書きましたが、厳密にいうと「古都京都の文化財」の構成要素のひとつなんです。
天龍寺を始め、鹿苑寺金閣、慈照寺銀閣、清水寺、平等院鳳凰堂、上賀茂神社、下鴨神社などがある「古都京都の文化財」は、
誰が見ても「世界遺産にふさわしい」と思うでしょうね。もちろんワタクシもそう思います


池の水面に周囲の木々が映り込みます。ワタクシは枯山水庭園が好きなのですが、枯山水の庭には池がありません。
このような美しい水面の姿は池泉式庭園ならではですね


方丈の中に人の姿が見えません。実際は人がいないことはなかったのですが、人がいない瞬間を狙ってシャッターを押しました。
今の天龍寺ではよほど運が良くない限り、もうこんな写真は撮れないかと思います


晩秋の京都…まさに絢爛豪華、錦絵のような美しい光景が広がります。
ワタクシは学生時代を京都で過ごし、大学の周囲にも紅葉が見事な寺院が何ヵ所もありました。
しかし、当時のワタクシにはその価値がわかっておらず、紅葉にも寺院にもさほど強い興味はありませんでした。
今思えば、春夏秋冬、四季折々の京都の風景を楽しむことが出来たはずなのですが、
二十歳そこらの学生だったワタクシには「お寺よりも女子大生」「紅葉よりも大盛りのメシ」だったのでしょう


ではでは、天龍寺を後にして次の目的地に向かうとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


学生時代を京都で過ごしたということは、貴重な経験が出来たなと思います。
京都の町は学生が多いために、学生の羽目を外した行動に対しても寛容でした。
そして、いろんな大学の学生達と交流を持つことも出来ました。でも、一番はいい友人達と出会えたことですね。



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静かだった京都-京都市右京区:嵐山

2024年11月24日 | 京都市(右京区、西京区)
Arashiyama, Ukyo Ward, Kyoto City

さてさて、ワタクシは2019年12月から2022年3月末までブログを中断していました。
ワタクシがブログを中断してからすぐにコロナウィルスによるパンデミックが起こり、世界中が大混乱に陥りました。
ただ、ブログの中断中もワタクシはコロナの規制を守りながら写真撮影を続けていましたので、
約2年4ヶ月間の写真がストックとして残っているんです

今日からしばらくの間、「紅葉の京都」の風景をアップしていきたいと思います。
写真を撮りに行ったのは2020年11月22日と23日でして、コロナによる旅行の規制や訪日外国人の規制が徐々に弱められていました。
とはいえ、日本を訪れる外国人観光客はまだまだ少なく、国内の旅行者もさほど多くはありませんでした。
紅葉の時期に京都を静かに散策できる…こんなチャンスはもう二度とないかもしれないと思い、
ワタクシは相棒の「今では晴れ男さん」と一泊二日で京都を散策することにしたんです


この日は車ではなく阪急電車で京都に向かい、朝の7時半に阪急嵐山駅に着きました。
嵐山から嵯峨野一帯で紅葉を愛でようというのが初日の計画でした。
そもそも、紅葉の時期や桜の時期の京都に、車で行く人の神経がわかりません。
・道路は大渋滞
・目的地にやっと辿り着いても駐車場が満車で、長時間待たされる
・駐車場の駐車料金はボッタクリ価格が設定されている
のですから、この時期の京都は電車で行くに限るのですな


嵐山駅から歩いて嵐山公園に向かいます。向こうに見えている山が嵐山ですが、この山だけでなくこの周囲一帯を嵐山と呼びます。
下を流れている川は桂川ですが、この川は亀岡から嵐山までは保津川、嵐山から下流は桂川と名前が変わります


見えているのは言うまでもなく渡月橋です。鎌倉時代、亀山上皇が橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と
感想を述べたことから渡月橋と名付けられたと伝えられています。今は橋の上は常に観光客と車でごった返していますので、
この写真のように人や車の姿がほとんど見られないというのは、なんだか不思議な気がします


嵐山から天龍寺へと向かいました。天龍寺は臨済宗天龍寺派の大本山で、京都五山の第一位に位置づけられる名刹です。
そして、世界遺産にも選定されており、嵐山電鉄嵐山駅のすぐ近くにある天龍寺は、観光客が押し寄せる嵐山から嵯峨野の中でも、
一番多くの観光客が訪れるお寺です


天龍寺の入り口に向かう道中で、早くも見事な紅葉がワタクシ達を迎えてくれました


時刻は朝8時少し前。朝の斜光が真っ赤な落ち葉を照らします。ああ、やっぱり京都の紅葉は一味違う…そんな気持ちになるのです。
だからこそ、日本中から、いや世界各地からも多くの人が京都にやって来るのでしょう


ではでは、天龍寺の境内へ向かうとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


コロナ禍の時期は外出もままならず、外食すら行くこともできなかったり、本当に辛い時間が続きました。
ただ、今にして思えば、コロナ禍の中でたった一つ良かったことが、静かな京都や奈良を散策することが出来たことです。
もう二度と静かな京都を楽しむことは出来ないでしょう。だからと言ってコロナ禍はもうごめんです。



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嵐電に乗って帰路へ-京都市右京区:京福電鉄常盤駅

2023年04月17日 | 京都市(右京区、西京区)
Tokiwa Station, Ukyo Ward, Kyoto City

さてさて、ワタクシ達は京都市右京区にある法金剛院で名残惜しく桜を愛でていました


この日は早朝の阪急嵐山駅に始まり、嵐山、天龍寺、常寂光寺、二尊院、清涼寺、大覚寺、そして法金剛院と
ワタクシ達は京都の桜を満喫することが出来ました


毎年、桜の写真を撮りに出かけますが、この日ほど見事な桜を楽しんだ日は記憶にありません。
ワタクシ達は大満足で帰路に着くことにしました


法金剛院から大阪へはいくつかのルートがあるのですが、ワタクシ達は「せっかく京都に来たんやから、嵐電に乗ろう」と、
京福電鉄北野線常盤駅へと向かいました。おお、隣の鳴滝駅に停まる列車が見えますな


「嵐電」と言うのは京福電鉄嵐山本線、北野線の愛称です。京福電鉄はかつて嵐山本線、北野線とともに
比叡山や鞍馬に向かう「叡電」と呼ばれる叡山本線、鞍馬線も運営していました。
しかし、経営悪化に伴い叡山本線、鞍馬線は譲渡したので、現在は嵐山本線、北野線だけを運営しています


まずは北野線に乗って帷子ノ辻駅(かたびらのつじ)に行きます。そこで嵐山本線に乗り換えるんです。
しかし、帷子ノ辻というのも難読地名ですよねぇ


帷子ノ辻駅から嵐山本線に乗り、終点の四条大宮駅に着きました。この駅は阪急電車と接続しているので、
ここから阪急電車に乗って大阪に帰ろうと考えたんです


最近は地方私鉄の車両には、ド派手なラッピング車輌が多いですね。でも、ラッピングをしていない車両はいいなぁと思います。
ちょっと雅な紫色が古都にふさわしいように思うのです


いい一日でした。この後大阪に戻ったワタクシ達は、飲んで食べて帰ったことは言うまでもありませんな。
この日もよく歩いたなぁと思って、家に帰ってスマホを見たら26832歩になっていました

使用したカメラ:1、2枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30


かつて京都市内には路面電車(京都市電)が走っていました。ちなみに日本で最初に路面電車が走ったのが京都です。
高度経済成長期に自動車の邪魔になるということで、次々に廃線になってしまったのですが、
もし、今も路面電車が残っていたら、大きな観光資源になったと思うんですよねぇ。



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うどんを食べてその後は-京都市右京区:法金剛院

2023年04月16日 | 京都市(右京区、西京区)
Hokongoin Temple, Ukyo Ward, Kyoto City

さてさて、大覚寺で素晴らしい桜を満喫すると、時刻は12時に近づいていました。
「腹減ってきたなぁ。この辺に何か食べるとこないかなぁ」ということになり、
ワタクシは「丸太町通まで出て歩いていたら、何か適当な店があるやろ」と丸太町通を東に向かって歩きました


「ときわ」という、うどんや丼ものをメインにした和食のお店がありました。
昔ながらのお店です。長く続いているお店ということは、美味しいからだと思い、このお店に入ることにしました


どーですか。相棒さんは「にしん蕎麦」を注文しました。京都の定番ですよねぇ


どーですか。あんかけうどんが好きなワタクシは、「たぬきうどん」を注文しました。
京都ではお揚げさんが入ったあんかけうどんを「たぬきうどん」と呼ぶのですな


にしん蕎麦の身欠き鰊も、出汁をとる昆布も京都には、関西にはありません。
江戸時代、西廻り航路で松前船が北海道から運んできた物産が京都に根づき、伝統の味となっています。
食文化というのは興味深いですねぇ


うどんを食べ終えて、ワタクシ達はさらに東へと歩いて法金剛院に到着しました。
法金剛院は妙心寺のすぐ近くにある律宗のお寺です。四季を通じて花が美しいお寺なんです


桜が満開のこの日に、馬酔木の花が咲いていました。
馬酔木って3月の半ばには咲いている花という印象なので、ちょっと不思議な感じがしました


浄土式庭園が広がっています。末法思想が広まり、極楽浄土に成仏することを願った時代に生まれたくはありませんが、
その時代に生まれた浄土式庭園や寺院建築は素晴らしいものが多いですね


見事な枝垂れ桜がありました。最後の最後まで桜を満喫した一日になりましたね

使用したカメラ:5、7、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


気がつけばもうすぐゴールデンウィークですね。皆さんはもう計画を立てたりしているのでしょうか。
私はカレンダー通りの休日なので、後半に5連休があるのですが、GWはどこに行っても人が多いし、宿の宿泊価格が高いんですよね。
ですので、遠出をすることは予定していませんが、キャンプには行こうかなと思っています。



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忘れ得ぬこの風景-京都市右京区:大覚寺

2023年04月15日 | 京都市(右京区、西京区)
Daikakuji Temple, Ukyo Ward, Kyoto City

さてさて、大覚寺の参拝を終えたワタクシ達は、大覚寺の東にある大沢池をぐるっと歩いて回ることにしました


大沢池は人工の池ですが、1000年以上にわたってこの場所にあるのですから、もうすっかり自然の池のような佇まいです


手前に見える島は菊ヶ島というのですが、平安時代の初め、嵯峨天皇が菊ヶ島に咲く菊を手折り、花瓶に挿されました。
これがいけばな嵯峨御流の始まりであり、いけばな発祥の地とされているそうです


大沢池を挟んで対岸に大覚寺の本堂が見えます。なんと見事な、なんと素晴らしい光景かといつ来ても思うんですよ


一瞬の美しさを見せると儚く散ってしまう桜の花。この日はまさに満開の桜を愛でることが出来ました。
ワタクシ、この日の、この場所の光景を忘れることはないでしょう


雅やかな風景が続きます。そこから十二単を纏った女性が、束帯に身を飾った男性が現れそうな、そんな気持ちになるのです


心経宝塔が遠くに見えます。この日は朝からずっと雲一つない晴天が続きました。素晴らしき日本の春の日です


大沢池の水面に、儚く散った桜の花びらが浮かびます。「散る桜残る桜も散る桜」…そんな言葉が頭に浮かびます。
「今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。 そのことを心得ておくこと」という意味だそうですが、
この句を戦時中、特攻隊の隊員たちがよく用いていたということも忘れてはならないように感じます


よかったなぁ、大覚寺。この日、大覚寺まで足を伸ばしたのは大正解。ワタクシ達はただただ、この光景に感動していたのでした

使用したカメラ:4、7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30


満開の桜を楽しんだのが、ほんの二週間ほど前のことなのに、もう随分と前のことのように思えてしまいます。
それだけ日々が慌ただしく、時間が過ぎていくのが早く感じられるのでしょうか。
仕事をしている限り、時がゆったりと流れていくように感じることは無理なのでしょうね。



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