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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

熱いコーヒーを一杯-大分県日田市:豆田町

2018年01月07日 | 大分
Mamedamachi, Hita City, Oita Pref.

さてさて、大分県日田市の豆田町を散策するワタクシですが、
ここ豆田町も来るたびに整備されるというか、町並みが美しくなっているんですよ


考えてみると、ワタクシはここ豆田町もそうなのですが、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている
古い町並みを数多く訪ねて来たなぁと思います


とはいえ、日本中に117地区ある重要伝統的建造物群保存地区のうち、数えてみると52地区を訪ねただけです。
まだまだ行っていない場所がたくさんあるんですよねぇ。
特別に重要伝統的建造物群保存地区を訪ねようと思って52地区を訪ねたのではなく、
あちらこちらを旅しているうちに結果として52地区を訪ねていたんですよねぇ。
実は今回の九州旅行で、新たに2カ所の重伝建地区を訪ねたので、現在では54地区を訪ねたことになるんです


水が豊かな日田では、日本酒や焼酎を造る酒蔵がたくさんあるのですが、
豆田町には薫長酒蔵という酒蔵があるんですよ。江戸時代に建てられた酒蔵には、
日本酒の歴史や製法を知る資料館の他、カフェ・ギャラリーもあって多くの観光客が訪ねています


ワタクシはけっこうな酒飲みなのですが、なぜか日本酒は苦手なんです。
ただ、大分は美味しい麦焼酎がたくさんありますし、今回は鹿児島まで行くのですが
鹿児島といえば芋焼酎の本場です。今回の旅行では美味しい焼酎が飲めそうですなぁ


ここにはカフェもあり、お酒に使われる美味しい湧水で造ったコーヒーも飲めるので、
ワタクシは冷えた身体を暖めようと、併殺されたカフェに行きました


この日、豆田町を歩いていると韓国からの観光客がすごく目立ちました。
ここ薫長酒蔵にもたくさんの韓国人の方が来ていました


お店の方にそんな話をすると、韓国からは釜山から福岡まで安い値段で船で来ることも出来るし、
日田には市内に日田温泉、すぐ近くには天ケ瀬温泉や杖立温泉、少し離れた場所に湯布院温泉などがあり、
そういう温泉に泊まった観光客が豆田町に観光バスでやって来るとのことでした


九州は大陸から近いんだなぁということを、あらためて実感したのでありました

使用したカメラ:2~4枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


大分県は本当に温泉が多く、車で国道などを走っていると次々に「○○温泉」「××温泉」と書かれた
看板を目にするんです。家人の実家からも、車で5分ほどの場所にいい温泉があるので、
いつも家の風呂ではなく温泉に入浴に行くんですよ。今回の旅も連日の温泉三昧だったんです



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コメント (37)

豊後の小京都-大分県日田市:豆田町

2018年01月06日 | 大分
Mamedamachi, Hita City, Oita Pref.

さてさて、昨年末に大分県日田市に家人と紋クンと一緒に帰省したワタクシは、
日田に着くとすぐに豆田町に出向き、散策をしておりました


三隈川の流れる日田盆地に開けた日田は、 江戸時代には幕府の天領として日田代官所が置かれた城下町です。
九州各藩に貸し付けた利子により莫大な利益を得て経済的にも豊かになり、
その経済力をもって町は整備され、今でも市街には古い町並みや土塀が残っており、
夏には鵜飼いがおこなわれる情緒あふれる街で「豊後の小京都」と言われているんです


日本には各地に「小京都」と呼ばれる町がありますね。室町時代以降、各地の大名が京都を真似た町づくりをし、
それが小京都の起源となったのですが、中には「これで小京都を名乗るのは京都に失礼やろ」と思う町もあります


昔から日田は杉の産地として知られ、木材関連産業が発展してきました。
なかでも下駄は、日田が天領だった天保年間(1830~1844)に当時の代官が
殖産興業の手段として下駄づくりを奨励したことから発展しました


今では実用品として下駄を買う人は少ないでしょうが、日田の特産品として多くの人が、
下駄を土産に買っていくようです。最近は夏になると若い人も浴衣を着て祭りなどに行く人も多いので、
下駄もけっこう売れるのかもしれませんね


関西人が九州を誤解していることの一つに、「九州は冬でも暖かい」ということがあるんですよ。
暖かいのはあくまでも黒潮が沖合を流れる鹿児島、宮崎のことであって、
福岡などの北九州地方はむしろ日本海側の気候に近く、けっこう寒いんですよ


ここ日田は内陸部の盆地なので寒暖の差が大きく、冬はかなり底冷えがするんです。
この日も気温は低く、歩いていると手がかじかんでくるくらいでした。明らかに大阪よりも寒いんですよねぇ


この三階建ての洋風建築は歯科医院だった建物で、現在は使われていません。
持ち主の船津さんという方が、土地とともに日田市に寄贈したそうなんですよ


内部は自由に見学できるのですが、昔懐かしい歯科医の機器が置かれてあるんです。
ワタクシは子供の頃から歯が悪く、こういうのを見るだけで歯が痛くなる気がします


最近はこういう瓦屋根が続く光景を見かけなくなりました。
「甍(いらか)の波と雲の波 重なる波の中空を 橘かおる朝風に 
高く泳ぐや 鯉のぼり」なんて歌の意味も分からない子供が大半でしょうね。
というか、最近はこういう唱歌を歌うことも無いのでしょうね

使用したカメラ:4,5,7枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


私は年末年始に九州に行くことが何度かあったのですが、九州は間違いなく寒いです。
降雪で高速道路が通行止めになったこともあるし、路面凍結で通行規制に遭遇したこともあります。
ただ、今回は鹿児島に行ったのですが、鹿児島は別世界のように暖かかったです



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コメント (41)

年末年始は九州へ-大分県日田市:豆田町

2018年01月05日 | 大分
Mamedamachi, Hita City, Oita Pref.

さてさて、ワタクシは12月28日から1月2日まで、家人の実家がある大分県日田市で、
そして、ちょっと足を延ばして鹿児島県の方で年末年始を過ごしてきました。
今日からはしばらくの間、九州旅行の様子をブログに書いていきたいと思います

12月28日、ワタクシ達は朝の5時に大阪の自宅を出発し、一路高速道路を西へ向かっておりました。
途中、2度の休憩を取りまして、12時半に関門海峡に面した壇ノ浦PAに到着しました


関門海峡を挟み、対岸に北九州市(門司)の町並みが見えています。
ここまで来たら九州は目の前。家人の実家まで、あと2時間少しで到着です


紋クンは三度目の九州です。紋クンはいつも車の中でも大人しく、静かにしているので助かります。
実家の皆さんもワタクシ達が帰ってくる以上に、紋クンとの再会が楽しみなようです

自宅を出発してから約9時間。午後2時過ぎに大分県日田市の実家に着きました。
普通ならこれでゆっくりと休憩し、ちょっとビールでも飲もうとなるのでしょう。
しかし、ワタクシは日田に来ると必ず行ってみたい場所があるので、
家人と紋クンとは別行動で、一人で豆田町という場所に向かいました


豆田町は17世紀に城下町として発展した街なのですが、その後日田は幕府の直轄地(天領)となり、
豆田はその中心地として大いに発展したそうです


この橋の下を流れる川を花月川といい、すぐ下流で三隈川(筑後川を大分県ではこう呼びます)に合流します。
皆さんの記憶にも新しい昨年7月の九州北部を襲った豪雨の際、ここ日田市も大きな被害を受けました。
この花月川も氾濫を起こし、すぐ下流にあるJR久大本線の花月川橋梁が流失してしまったんです


現在も橋梁の復旧工事は終わっておらず、運休中の日田駅・光岡駅間が復旧するのは今年の8月までかかるそうです。
さらに、日田と福岡県の添田駅を結ぶ日田彦山線は復旧の目途が立っておらず、このまま廃線になるかもしれません。
今回、大分自動車道の車窓から見る福岡県朝倉市やうきは市でも、復旧が進んでいない被災地の光景を見ました。
あらためて自然災害の恐ろしさを感じたのでありました


日田が天領となったのは1639(寛永16)年、日田陣屋が置かれてからのことです。
その後日田代官が西国筋郡代(江戸時代に設置された4カ所の郡代の内の一つ)に昇格し、
日田は経済の一大中心地となり、大いに栄えました。豆田町に立ち並ぶ白壁の蔵を見ていると、
当時の豪商の力の大きさを感じることが出来るんですよ


国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている豆田町はもちろん観光地です。
しかし、過度に観光地化され過ぎず、変に商業化されていないこの街をワタクシは好ましく思います


ではでは、年末の豆田の街を散策するとしましょうか

使用したカメラ:1,2,3,7枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


大阪で生まれ育ち、大阪で就職した私には「帰省」という感覚がありませんでした。
しかし、今では日田に行くことが「帰省」のような気持ちになっている気がします。
行くたびに好きになるこの街が、第二の故郷のような気がしています



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山あいに響く唐臼の音-大分県日田市:小鹿田

2016年11月14日 | 大分
Onta, Hita City, Oita Pref.

さてさて、「小鹿田焼きの里」と呼ばれる大分県日田市の小鹿田へやって来たワタクシ達ですが、
特に窯元が多い皿山地区を歩いていますと、「ギギー」「ゴトンゴトン」という音が山あいの集落の中に響いているんです


小鹿田では陶土を搗くための臼は「唐臼(からうす)」と呼びまして、ししおどしのように受け皿に溜まった水が
受け皿ごと落ちる反動によって陶土を挽いているんです


唐臼が動く音、陶土を挽く音が響いてきます。その音は「日本の音風景100選」の一つにも選ばれているんです。
日本人というのは「○○百選」「日本百○○」というのが好きですねぇ


ワタクシは関西では信楽(信楽)、今田(丹波立杭焼)などの陶器の産地を訪ねましたが、
ここ小鹿田はそれらに比べて町の規模も小さく、窯元の数も少ないんですよ。
その分、素朴で昔ながらの町の佇まいを見せてくれます


小鹿田焼は独特な模様をしています。「飛びカンナ」と呼ばれる柔軟性のある金属製の薄いヘラで付ける
幾何学的な削り文様が小鹿田焼の特徴なんですよ


この日は九州の最終日。家人が博多にいる高校時代の友人に会いたいとのことなので、
夕刻に新門司港を出航するフェリーに乗るには、昼頃には博多に着かねばなりません


ワタクシ達は小鹿田を後にして、大阪への帰路につきました


これは小鹿田で買ったマグカップです。独特な削り文様は小鹿田焼ならではですが、
色合いが緑色というのは珍しいんですよ。家人が愛用しております


ワタクシは日田にある老舗の酒蔵で焼酎をお土産に買いました。その名は「モン」なんです。
この焼酎を紋クンを眺めながら飲むのは至福の時間でしたが、美味しい焼酎なのであっという間に瓶は空になりました

使用したカメラ:3枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


大阪から大分は遠いので、そう頻繁に行くことが出来るわけではありません。
ただ、年に一度は帰省して義父や義母と話をしたり、大好きな日田の風景を眺めたいです。
次に行く時は鹿児島あたりにまで足を延ばしたいですね



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静かに佇む陶器の里-大分県日田市:小鹿田

2016年11月13日 | 大分
Onta, Hita City, Oita Pref.

さてさて、九州に帰省した最終日なのですが、この日は夕刻に福岡県の門司にあるフェリー乗り場に行かねばなりません。
そして、家人は昼過ぎに博多に住む高校時代の友人に会いに行くので、早朝しかワタクシには時間がありません。
ワタクシ、家人の実家がある大分県日田市の中心部から車で北の方に向かい、
静かな山あいにある小鹿田(おんた)という地域に向かいました


日田市の山あいにある小鹿田地区は、小鹿田焼(おんたやき)と呼ばれる陶器の産地でありまして、
ワタクシは小鹿田焼も、そして小鹿田の集落の佇まいも大好きなんですよ


ワタクシは陶器にはさほど造詣があるわけではないのですが、最近は興味を感じるようになりました。
小鹿田焼は、江戸時代中期の18世紀初めに、幕府直轄領(天領)であった日田の代官によって
領内の生活雑器の需要を賄うために興されたものであると伝えられています


小鹿田焼の窯元は代々長子相続で技術を伝え、弟子を取らなかったため、開窯以来の伝統的な技法が保存されているんですよ。
このことが大きな理由として、小鹿田焼きは国の重要無形文化財に指定されているんです


現在は10軒の窯元があるのですが、全てが開窯時から続く柳瀬家、黒木家、坂本家の子孫にあたるそうなんです。
長子相続なんて女性運動家から「封建的な考えだ」「男尊女卑ではないか」と批判されたかもしれませんね


窯元の数が少ないために、小鹿田焼の陶器の流通量は少なく、知名度はさほど高くないと思います。
でも、ワタクシは小鹿田焼を生み出すこの地域の佇まいが大好きなんですよ


小鹿田地区の中でも、皿山という集落が生産の中心になるんです。
このあたりは山深い地になるので、日田市の中心部よりは2℃~3℃は気温が低いですね


早朝の小鹿田の集落は、静かな静かな佇まいでありました。
ワタクシ、小鹿田焼を多くの人に知ってほしいと思う反面、あまり有名にならないでほしいなぁと
相反する二つの気持ちを感じておりました


ではでは、大好きな小鹿田の集落をもう少し歩くとしますね

使用したカメラ:6,8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


この写真を撮ったのは8月末、今から2か月半も前のことになりました。
気がつけば11月も半ばになりました。光陰矢のごとし…そんな言葉を実感します。
個人的には、さほどいい一年ではありませんでした。せめて残り1か月半を充実させたいですね



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