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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

水郷-大分県日田市:隈町

2014年02月07日 | 大分
Kumamachi, Hita City, Oita Pref.

さてさて、小鹿田から家人の実家へと戻るワタクシでありますが、その途中にちょっと寄り道をいたしました。
大分県日田市にある古い町並みというと、先日のブログで紹介した豆田町が有名なのですが
ワタクシ、もう一か所、隈町というところもお気に入りの町なんですよ。


日田市の真ん中を三隈川という水量豊かな川が流れています。三隈川と言われてもピンとこない人が大半でしょうが
筑後川の上流部を大分県では三隈川と呼ぶんですよね。信濃川の上流が長野県では千曲川と呼ばれるようなものですな


隈町はこの三隈川沿いに広がっておりまして、川から眺める町並みはなかなか趣ある光景なんです
日田は三隈川をはじめとして、多くの川が周囲の山から流れ込んでくるので水に恵まれています。
そのせいで「水郷」(「すいごう」ではなく「すいきょう」と発音します)と呼ばれるんですよ


この建物は旧大分銀行日田支店だったものですが、現在は町づくりセンターとして利用されていました。


隈町はかつては商人の町として栄えたそうですが、その名残を感じる建物をいくつか見ることが出来ました。


ワタクシはこういう建物を見ると、ワクワクしてしまうんですよね


また隈町の三隈川沿いには日田温泉という温泉街がありまして、このような温泉街らしい歓楽街もあるんですよ。
ただ、朝の歓楽街というのはどうも様にならないというか、厚化粧を落とした女性の素顔のように感じてしまいます。

そんなこんなで朝から時間を過ごしましたが、そろそろ日田を後にする時間となりました
ワタクシは家人の実家に戻り、家人とチワワの紋を車に乗せて出発したのですが
ちょっとお腹もすいておりましたので、「日田の町で何か食べよう」ということになりました。
家人が「日田のうどんは美味しいのだ。学生時代から行っているお店があるのでそこに行こう」と言いますので
地元の人の情報ほど確かなものはありませんので、ワタクシ達は家人お勧めのうどん屋さんに行きました。

向かったのは「金比羅うどん」といううどん屋さんなのですが、家人は「ぜひとも「ごぼう天うどん」を食べてほしい」と言うので
ワタクシはメニューを見て、「肉ごぼう天うどん」を注文したのでありました。


ごぼう天…大阪人であるワタクシは、ごぼう天と言うとおでんなどの具材に使う練物を思い浮かべますが
ここのごぼう天は文字通りごぼうの天ぷらです。


あらあら、ちょっと一味をかけすぎましたかな。でも、ワタクシは辛い物好きですからノープロブレムです
サクッとした天ぷらは当然美味しいのですが、うどんの出汁がしみて柔らかくなった天ぷらもまた美味しいのですな。


うどんは大阪や京都のうどんと同じく、フワッとした柔らかいうどんです
お出汁も美味しく、ワタクシ達は満足満足で帰路に着いたのでありました。
しかししかし、まっすぐフェリーが出航する門司へ向かったのではありませぬ。
もう一か所、ワタクシ達は寄り道をしたのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


学生時代によく食べたものって、その味を忘れることはないんですよねぇ。
私は今でも実家の近くにある中華料理屋さんの中華丼より美味しい中華丼を食べたことはありませんし
駅そばでは新今宮駅にある「南海そば」の駅そばは、少なくとも関西では一番美味いと信じて疑いません



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陶器の里に響く音色-大分県日田市:小鹿田

2014年02月06日 | 大分
Onta, Hita City, Oita Pref.

さてさて、陶器の里である大分県日田市の小鹿田にやって来て、皿山の集落を散策するワタクシでありますが
やはり登り窯に目が行きますし、目が行けば近づきますし、近づけばレンズを向けてしまうのですね


写真でもおわかりいただけるでしょうか? 登り窯の上のトタン屋根が霜で覆われています。
この窯元の家のお婆さんでしょうか。すれ違い会釈をした時に「今日は寒いですねぇ」と言うと
「今年の正月は穏やかで温かいですよ。ここは日田の市内よりも3、4℃は気温が低いんです」と返事が返ってきました。
ついでに「観光の人ですか?こんな朝早くに来る人はあまりいませんわ。アッハッハ」と笑われてしまいました


昨日のブログにも書いたように、江戸時代の頃からほぼ変わらない手法で作られてきた小鹿田焼。
しかもその窯元は一子相伝なのですから、これからも同じ手法が脈々と伝えられていくのでしょうね


登り窯に小さな鏡餅が供えてありました。思わず顔がほころんでしまいます


ところでところで、ここ皿山の集落を歩いていると「ギー、ギギー」「ゴトン、ゴトン」という音があちこちから聞こえてきます。
集落が山に囲まれた小さな盆地状になっているので、その音が一層響くんですよね


ここでは山から採れた原土を乾燥させた後、唐臼で細かく粉砕して陶土として利用するんです。


皿山の唐臼は、竿と杵と臼からできておりまして、竿は根元をくり抜き、水流を受けて先端の杵を動かして臼の中の陶土をつく仕組みです。


水の重みで唐臼が動くときの「ギー、ギギー」、唐臼が陶土をつくときの「ゴトン、ゴトン」。
この音が山あいの里になんとも素敵な音色を響かせるんですよ


環境省選定の日本の音風景100選に「小鹿田皿山の唐臼」が選ばれています。
ワタクシはこの長閑な音に癒されつつも、ここ皿山を後にしたのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


日本の音風景百選…こういうのを見ると、「ほんだら他に何があるねん?」とすぐに思うのが私です。
調べてみるとお寺の鐘の音、川のせせらぎの音、盆踊りの音色など多種多様な音が選ばれていますが
どうも無理やり選んだような感じがしてしまうのは、私が天邪鬼だからでしょうかね



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コメント (27)

山あいにある陶器の里-大分県日田市:小鹿田

2014年02月05日 | 大分
Onta, Hita City, Oita Pref.

さてさて、今日からはまたまた年末年始の九州の写真にブログの方は戻りたいと思います。またお付き合いくださいね。
九州で過ごすのも1月2日が最後の日となりました。この日の夕刻には門司に着いてフェリーに乗らねばなりません。
ワタクシ、家人の実家をいつものごとく早朝に出発し、大分県日田市の山あいにある小鹿田という場所に向かいました。

小鹿田…「おしかた」「おしかだ」「こじかだ」など、なんと読むのかと思うかもしれませんが、これで「おんた」と読むんです。
小鹿田では皿山という集落を中心に小鹿田焼という陶器の生産が盛んなんですよ。


日田市の中心部から車で約30分。山あいにある皿山の集落はぐっと冷え込み、カメラを持つ手がかじかむほどでした


小鹿田焼は、江戸時代中頃に、幕府直轄領(天領)であった日田の代官により領内の生活雑器の需要を賄うために興されたもので、
福岡県の小石原から招かれた陶工の柳瀬三右衛門と、彼を招いた日田郡大鶴村の黒木十兵衛によって始められたそうです。


小鹿田焼の窯元は代々長子相続で技術を伝え、弟子を取らなかったため、開窯以来の伝統的な技法がよく保存されており、
伝統的な技法が高く評価されて重要無形文化財に指定されているんですよ


現在は10軒の窯元があるが、全てが開窯時から続く柳瀬家、黒木家、坂本家の子孫にあたるそうです
歴史の重みを感じますね。


ところでところで、小鹿田焼きというと幾何学模様のような独特な模様が特徴的なんですよね


この模様は飛び鉋、刷毛目、櫛描きなどの道具を用いて刻まれたそうなのですが
陶器に関しては無知なワタクシにはどのようにこの模様を刻みこむのかわかりません


ただ、どこか温かみや優しさを感じる小鹿田焼きの模様は、ワタクシはけっこう好きなんですよねぇ。


ではでは、小鹿田焼の里をちょっと歩いてみるとしましょうか。
グッと冷え込んだ1月2日の早朝、誰一人いない皿山の集落は静かな静かな佇まいでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


九州で過ごす最後の一日。名残惜しい気持ちと、早く家に帰ってのんびりしたい気持ちが入り混じります。
旅に行くといつもそういう気持ちになりますね。
ただ、家に帰って「あぁ、やっぱり家が一番やわぁ」と思うことは私にはありません。旅が好きなんでしょうね



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コメント (32)

名物に美味いものあり-大分県日田市

2014年01月12日 | 大分
Hita City, Oita Pref.

さてさて、大分県日田市の豆田町の散策を続けていたワタクシでありますが、陽も西に傾いてまいりました。


ワタクシの実感として、大分県あたりですと大阪よりも夜明けや夕暮れが30分ほど遅い気がします


もうそろそろ家人の実家に向かわないと、夕食の時間が迫ってまいりました


車を停めていた駐車場の近くに鶏肉のお店がありました
先日のブログにも書いたように大分県は一人あたりの鶏肉の消費量が全国1位でありまして、鶏肉を本当によく食べるんですよ。

ワタクシ、「きっと今日も夕食に鶏料理が出るやろうなぁ」と思いながら、家人の実家に戻ったのでありました。
ではでは、ワタクシ達が帰省した日の夕食でございます。


どーですか。これは美味いに決まってますがなぁ。鶏肉のいろんな部位を刺身、タタキでいただきました。
鶏肉が新鮮ですから美味しいですなぁ。そうそう、右側の写真の薬味を見ていただけますか。
これは「ゆず胡椒」でありまして、大分県では薬味にゆず胡椒をよく使うんですよねぇ。


どーですか。鶏料理の定番「鶏のから揚げ」ですな。ワタクシ、生まれてから一度も「鶏のから揚げ」を嫌いだという人に出会ったことがありません。
もちろんワタクシも大好きなのは言うまでもありません


どーですか。ワタクシが大好きな「馬刺し」です。大阪では馬刺しなど、居酒屋にでも行かないと食べることが出来ません。
おまけにホンの数切れで1000円くらい取られる高級食材です。これだけ分厚く豪快に盛られるとたまりませんな


どーですか。これは珍しい「高菜巻き」です。中身は納豆と山芋を酢飯で包み、海苔ではなく高菜で巻くのですな。
これはお義母さんの手作りで、素朴な味がとても美味しゅうございました。


「名物に美味いもの無し」などと言いますが、ワタクシは「名物に美味いものあり」だといつも思います。
食べて飲んで、しゃべって笑って…楽しい時が過ぎていったのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


ところ変われば品変わる」と言いますが、食べ物にはそれを痛感しますね。
さほど広くない国土なのに、同じ食べ物でも食材や味付けに大きな違いがあるのが面白い。
その土地に行って地元ならではの料理をいただくことも、私にとっては旅の大きな楽しみなのです



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夕刻のそぞろ歩き-大分県日田市:豆田町

2014年01月11日 | 大分
Mameda Town, Hita City, Oita Pref.

さてさて、大分県日田市に到着すると、一人で豆田町にやって来て町を散策するワタクシですが
ここでちょっと日田市について触れておきたいと思います。地理好きなので講釈したくなるんですよねぇ

大分県というと大分市、別府市など、海沿いの地域を思い浮かべる人が多いと思うのですが
日田市は内陸部に位置しており筑後川水系にあることから、もともと福岡県の筑後や筑前地方とのつながりが強いんです。
現在でも高速道路を使えば博多まで1時間弱で行けますし、高速バスが博多まで頻繁に発着しています。
そのため大分市や別府市に行くよりも、博多(福岡市)に行く方がはるかに便利なんですよね


昨日のブログに、江戸時代に日田は幕府直轄の天領であったと書きました。
ではでは、なぜこの地が天領になったのでしょうか


北部九州は海からの攻撃には強いのですが、山側の日田盆地から攻撃されると弱いという弱点がありました。
それゆえ九州を安定するために日田盆地を天領としていたのだと聞きました。


また日田は林業のさかんな地としても知られています。古くから良質の杉の産地として、林業が栄えたのですね。


そんな日田の伝統産業が「日田下駄」なんですよ。日田が天領だった江戸時代後半、藩の産業発展として
代官が下駄づくりを奨励したことから始まったそうなんですよね


ただ、ワタクシのような高校野球好きは「日田」「林業」という文字を見ると、たびたび甲子園に出場した日田林工高校を思い出します
そしてそして、関西在住の阪神ファンなら「日田林工」という名前を見ると源五郎丸洋投手を思い出すのではないでしょうか
かつてのドラフト1位投手。怪我で全く活躍できませんでしたが、「源五郎丸」というインパクトある苗字は阪神ファンには忘れられないのです。


ここ豆田町にはオシャレなお店も増えました


そぞろ歩きにはとてもいい町だと思います。


温泉も近くにありますので、機会があれば訪ねてみてください。いい町ですよ

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


香川県が「うどん県」と称したことが受けたからでしょうか。大分県は今、「おんせん県」の名前を商標登録しました。
まぁ、そのことの是非はともかくとして、本当に大分県って温泉が多いんですよ。
温泉好きの私には、このことも大分県の魅力ですねぇ



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