きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

特別捜査 ある死刑囚の慟哭

2018年01月25日 | 韓国



「死刑囚からの手紙」と聞くと、
ずっしりと重い内容なのか、、と思いきや、
テンポがいいし、コミカルタッチ。
でもねぇ、内容はもちろんシリアスなんですよ。

財閥のやりたい放題、警察も毎度のことながら無法地帯だし、
なんでもかんでも暴力で片付けようとし過ぎ、
落ち着こうよ(←)
人権もへったくれもなくて、
いったい何を頼って生きれば良いの~~と叫びたい(特に刑務所が危険過ぎ)

、、、という内容。

自身が親が犯罪者で苦労して生きてきたから、
無罪なのに親が死刑囚となった彼女を助けたかったって話なのかな。(かな、、って笑)

気楽に楽しめました。
でも、なかなかそれ以上の感想が言いにくい作品、、かな。(かな、、が多い)

ここでもキム・ヨンエさんにお会いできました。
それにしても、仁川を牛耳る財閥の豪邸にしてはセキュリティが甘すぎませんかね~~。




特別捜査 ある死刑囚の慟哭(특별수사:사형수의 편지)  2016年 
監督:クォン・ジョングァン
出演:キム・ミョンミン、キム・サンホ、キム・ヨンエ、ソン・ドンイル

暴力事件を起こして職を追われた元警察官のピルジェは、現在は犯罪者に弁護士を紹介する法曹ブローカーとして成功していた。ある日、ピルジェは死刑囚のスンテから、自分は罪を犯していないという内容の手紙を受け取る。スンテは仁川に君臨する財閥企業の関係者が殺害された事件の犯人として服役していた。

殺戮にいたる山岳

2018年01月25日 | 韓国



えーーーっと、、、ひとことで言うと、、、洒落にならん、、(笑)

原題は「狩り」

「殺戮にいたる山岳」て、、、と思ったけど、観たら本当に殺戮にいたる山岳でしたわ。

そもそもアン・ソンギさんに久々お会いしたくてレンタルしてきたんですけどね、
お元気かなって思ったら、
いや~~びっくりするくらいにお元気でした。

いきなりの登場がタンクトップ姿で胸板の厚いこと!
あらかっちょいい!!
前から運動神経がよさそうな方だとは思ってましたけど、白髪のハラボジなのに山岳を走る姿が様になってます、流石。

炭鉱で死亡事故は起きるし、ヤンスンのお母さんは首つりしちゃうし、
金脈をめぐって(結果あれは金だったのか?)銃撃戦は起きるし、
忌まわしい何かが棲んでる山ってことがテーマとしても、、、やっぱりどっかの裏山みたいだし(←おい)

そこてドッカンドッカン撃ちあいて、、どうしてよいのかわかりませんでしたわ。
サバゲーじゃないんだから(←おいおい)

金脈をネコババしようとした刑事が双子の設定はなぜでしょうね、、
途中まで同じ顔した人が二人いることに気が付かずに混乱しました。

で、ヤンスンはムンの本当の孫だったのねーー。

そうか、、って思うけど、でもやっぱりいろいろ謎は、、、



アン・ソンギさんが元気に走ってたから、ま いっかー!




殺戮にいたる山岳(原題:사냥) 2016年
監督:イ・ウチョル
出演:アン・ソンギ、チョ・ジヌン、ハン・イェリ

15年前に鉱業所で死亡事故が発生したのを機に人が近づかなくなった山。その事故で大けがをした男ムンは、空砲の銃を手にしてハンティングを装いながら山中をさまよい歩く毎日を送っていた。ある日、山の所有者であった息子を亡くした老人が金脈を発見。彼女からの通報を受けた刑事パクは金を奪おうと考え、双子の兄に頼んで猟師を山に集結させる。老人を殺してその孫ヤンスンをも亡き者にしようとするパク。それを目の当たりにしたムンはヤンスンを守ろうとする。

ベテラン

2018年01月15日 | 韓国



日本でいうところの「あぶない刑事」風テイスト。
出世には縁い正義感あふれるはみだし者の刑事が
非道の限りを尽くす我儘財閥曹司を勧善懲悪でやっつけるわかりやすーーーいいドラマ。

ファン・ジョンミン、強かったねー、誰が来ても腕一本でやっつけちゃう。
ぜひ一度、岡田准一氏と闘ってほしい。

そして上司がダル様ですからね、もー間違いないんだけど、
特筆すべきは、悪役御曹司を演じるユ・アイン。
彼ってどっちかというとかっこよい役演じる人じゃないですか?
そういう人があそこまで嫌~~~~な役をあんなに堂々と演じ切っちゃったら、
そりゃーもう面白い!

痛快!

そして、アイン君の下っ端がユ・ヘジンときたら、

役者が揃いすぎてて降参です、、、(笑)

クライマックスの車でぶっ飛ばす場面が凄くて、笑っちゃいました。
あれって明洞ですか?
人がごったがえす渋谷のセンター街を車で突っ走る感じよね。

問答無用の面白さ でございます。



リュ・スンワン監督は若いころからの作品をたくさん観てるけど、
「クライング・フィスト」とか「ベルリンファイル」が超痺れる好きな作品だし、
硬軟あわせて、いろんな作品作ってるよねー。
最近では「軍艦島」がもろもろ物議をかもしてるらしい。

わたくしのお気に入りの監督さんです。



ダイバッド、死ぬかもしくは悪になるか 2000年
血も涙もなく 2002年
アラハン 2004年
クライングフィスト  2005年
シティ・オブ・バイオレンス-相棒-  2006年
タチマワリ  2008年
生き残るための3つの取引  2010年
ベルリン・ファイル  2013年
ベテラン 2015年
軍艦島  2016年




ベテラン(原題:베테랑)  2015年  ☆☆☆☆☆
監督:リュ・スンワン
出演:ファン・ジョンミン、オ・ダルス、ユ・ヘジン、ユ・アイン、キム・シフ

広域捜査隊所属の刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)は、長きにわたり追跡してきた事件をようやく解決したばかりだった。そんな折、彼はパーティーで怖いもの知らずの財閥3世チョ・テオ(ユ・アイン)と出くわす。ある事件を追っていたドチョルは長年の勘で、その事件の背後にテオがいると感じる。

弁護人

2018年01月12日 | 韓国

韓国映画のポスターや予告編って本編より明るくおちゃらけて作られてる割合が多い気がしません?(ひとりごと)


いやぁ、いいもの観たわー。

なんて軽い感想言ってよいのでしょうかと思うくらいに、重厚な内容なんだけど、
エンタメとして立派になりたってるところが上手い。
ガンホ氏がもつ雰囲気と、そしてなによりも圧倒的な演技力のなせるもの。

自国のネガティブな部分をちゃんと描けるところがいいと思うのよね、
時代背景も含めて、これぞ韓国映画の面白さだと思う。

クッパ屋のおばちゃんの子を守ろうとする姿は母として息子を持つ身として、ただただ共感するのみで胸が痛みました。
亡くなられたキム・ヨンエさんをもう拝見できないかと思うと悲しいです。

前半は貧しい家庭で育ち学歴のない主人公が弁護士として体裁もなく金儲けする話で、
あらら、これはいったいどういう方向に話がいくのかしらと思いながら観てんだけど、
中盤からあっという間に社会問題に、、あれよあれよと急展開しましたね。
後半の法廷ドラマは迫力満点、息をのむ迫力でした。

映画鑑賞後にノ・ムヒョン元大統領の政界進出前の弁護士時代がモデルだと知ったの。
韓国では上映前からそのことで注目が集まっていたらしいけど、そういう事前情報を知らなくても十分に楽しめる娯楽作品でした。

これほど国の権力と戦って大統領になった方が、最終的に自ら命を絶つですからね、
かの国の抱える問題の複雑さをしみじみ思います。

ラストは、仲間の弁護士から蔑まれてたソン・ウソクのために、釜山の多くの弁護士が弁護を申し出る。
この作品がソン・ウソクの人生を描きたかったいうことよね。
このエンディング好きです。





弁護人(原題:변호인)  2013年  ☆☆☆☆
監督ヤン・ウソク
出演:ソン・ガンホ、オ・ダルス、キム・ヨンエ、クァク・ドウォン、イム・シワン

1980年代初頭の韓国・釜山。高学歴ではないが目覚ましい活躍を見せている税務弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、ある日、昔なじみのクッパ店の息子ジヌ(シワン)が裁判を控えていると聞き、拘置所へ面会に行く。ある事件に巻き込まれたというジヌの信じがたい姿を見て、ウソクは何人もの弁護士が断った事件の弁護を請け負うことにする。

The NET 網に囚われた男

2018年01月08日 | 韓国



それにしても、どーしたんですか?
本当にキム・ギドク監督?
って言いたくなるくらいに、
わかりやすくて素直な作品。

ちょっとびっくりです、キドクさん。
拒みたいのに陥るような強烈な毒気が消えてしまった(笑)




私でも泳いで渡れそうなあんなに狭い川なのになぁ、
越える気がないのに越えちゃうようなどこにでもある川なんですよ、ホント。

船が漁網に引っかかったトラブルで南北の境界を越えてしまったチョルの、行くも地獄、帰るも地獄な話。

ストーリーとしては、なんとなく先が読める気がしたけど、
引き込まれていろいろ考えました。

チョルは運動神経抜群だし、頭の良い人よね、優しくて情があって、のみ込みも早い。
自由な国で暮らしてたら、いい仕事たくさんできた人なんだろうって、そういう別のこと感じながら観てました。
彼の人生が不条理過ぎる。

自分は網で魚を捕りすぎた、だから今は自分が網にかかったようだ、、というつぶやきは、
どうしようもない状況であることをちゃんと悟ってる、覚悟もできうるやっぱり頭の良い人だわ。
比較して、国家の名を借りて彼を取り締まる役所の人たちが病んでいるように見える。

警護官のオ・ジヌとが善意で持たせてくれたお金(ドル)が
彼がスパイであるという証拠になってしまうのかと絶望したけど、
あらら、逆にその金が賄賂のようになって、彼を解放してくれるとはね、、意外な展開。

冒頭は夫婦の極めて健康的な営みで始まるのが微笑ましかったんだけど、
で最後は彼は奥さんの誘いも受けられないくらいに生(性)に対しての意欲を失ってしまった。

彼は誰(国)から縛られない自由を選んだんだのね、ラスト。

祖国が統一したらまた会おうって言い合えたオ・ジヌとの関係が唯一ホッとしました。
いつの日かそれが実現したらいいと心から願います。




The NET 網に囚われた男(原題:그물)  2016年
監督:キム・ギドク
出演:リュ・スンボム、イ・ウォングン

北朝鮮の漁師ナム・チョル(リュ・スンボム)は、妻(イ・ウヌ)と幼い娘と共につましいながらも穏やかに暮らしていた。ある朝、いつものように漁に出た彼のモーターボートのエンジンに網が絡んで、そのまま軍事境界線を越えて韓国側に流されてしまう。チョルは韓国の警察に拘束され、警護官のオ・ジヌ(イ・ウォングン)が彼の監視にあたることになる。

僕らのご飯は明日で待ってる

2018年01月07日 | 日本



爽やかで清々しい青春映画。
気持ちよくさらっと何か観てみたいときにおすすめですね。

理論的でサバサバしてる小春の台詞が独特で面白いのよねー。
それに振り回される、素直だけどネガティブでどっか勘が悪いイエスが
もしかして素じゃないかと思うくらいに、中島裕翔くんににぴったりだった。

家族を作るチャンスは人生で2度ある。
1度目は駄目だったから2度目のかけるって小春の考え方、正しい。好きです。

彼女がなぜ別れを切り出したのかに気づく瞬間。
だんだんわかってくるっていう表情の場面があったんだけど、なかなかの見所でした。
彼はジャニーズでイケメンだから気がつかない人が多いけど演技派よね。

「どんな時だって食べなきゃもったいない」
死んじゃったお兄ちゃんの言葉がきっとテーマだと思うの。

「僕らのご飯は明日で待ってる」というタイトルがまさにそんな感じで
食べることに焦点が当たるのかと期待してたの。

でも、意外とそうではなくて、物足りなさはありました。
食事する場面はたくさんありましたけど。

食卓越しにキスするシーンは、中島君が背が高いから届いちゃう。
あれはちょっとキュンとしました。

フレッシュな二人が気持ち良い、味わいのある作品。

あー若いっていい!
美男美女っていい!(そこ?)

正月料理のあと七草がゆで胃を休めるのにちょうど良いみたいな、
そんな作品かもです。


⇒⇒ 予告編

僕らのご飯は明日で待ってる  2016年
監督:市井昌秀
出演:中島裕翔、新木優子
原作:瀬尾まいこ

無口で他人に無関心な高校生・葉山亮太(中島裕翔)は、明るく率直な同級生の上村小春(新木優子)と体育祭の競技「米袋ジャンプ」でコンビを組む。1位を獲得して亮太が喜んでいると、突然小春から告白され戸惑うものの、いつしか彼女に惹かれていく。

トンネル 闇に鎖された男

2018年01月06日 | 韓国
久々にTSUTAYAに行ったら、なんと新作韓国映画のエリアができてる。
(旧作は洋画にカテゴリされるようになったから探しにくいんですよね)
一時期つまんなくなったなーって思った韓国映画だけど、ちょっとまた来てますかね!




トンネル崩落事故によって閉じ込めれた主人公が脱出できるの否かのパニックムービー。
ハ・ジョンウ主演で韓国で大ヒットしたことは知ってました。

崩落場面は迫力あったねー、ひっ!って何回も声上げちゃった。

狭い空間に閉じ込められて、やがて真っ暗になるのかなって
たったひとりでこの状況でドラマが生まれるの?って
最初は閉塞感があったけど、描き方が暗くなくて助かる。
予想外に展開があって飽きなかった。

救助隊員でダルス氏が登場して一気にテンションが上がりましたわ。
彼が出演するだけで期待度が200%上がります。流石!
○○○○も飲んじゃうんだよ、なんて真面目に仕事する人なんだ。

ジョンウ氏も極限状態でも水を分けてあげたり、携帯電話貸してあげたりといい人で、
こういういい人はちゃんと助かるようになってるのよ映画は。正直者は損しない。

ペ・ドゥナも良い女優さんですよね。
この3人の共演だもん、もう間違いないでしょ。

韓国政府や民意のレベルの低さもちゃんと描いてる。
マスコミが被害者と直接電話して放送するのも、実際何度も見たことあるし、
被害に遭ってる人の奥さんと記念写真って、、、ありそうで笑うしかない。
手抜き工事もたぶん検証はほどほどで改善される気がしないし、
そもそも何日もかけて救助の掘削をするに当たって、工事当事者は参加しなのですかね。

救出の部分があっさりで、そこをドラマチックにしてたらもっとカタルシスがあったかもだけど、私は現実的で嫌いじゃない。
でも彼はギリギリで生きていたはずで、そこはもうちょっとあってもいい。

そもそも生存確認の方法があるのなら早めにするべきで、
突っ込むところはたくさんあるんですよね。

でも、そういう部分も含めて力強くて韓国映画らしい
エンターテイメントな作品で楽しめました。




トンネル 闇に鎖された男(原題:터널)  2016年  ☆☆☆☆
監督:キム・ソンフンシ
出演:ハ・ジョンウ、オ・ダルス、ペ・ドゥナ

無事に大きな契約を済ませ、妻セヒョン(ペ・ドゥナ)と娘の待つ自宅へと車で帰ろうとしていた自動車ディーラーのジョンス(ハ・ジョンウ)。だが、山中のトンネルに入ったところで崩落事故に巻き込まれて車ごと生き埋めになってしまう。目覚めるとがれきに囲まれており、手元には水のペットボトル2本、誕生日を迎えた娘に買ったケーキ、バッテリー充電が78パーセントの携帯電話のみ。一方、トンネルの外ではレスキュー隊を率いるキム(オ・ダルス)らが救助に取り掛かる。