きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

オアシス

2010年02月12日 | 韓国
オアシス(原題:오아시스) 2002年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・チャンドン
出演:ソル・ギョングムン・ソリ 

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「ペパーミント・キャンディー」に続いて
イ・チャンドン、ソル・ギョング、ムン・ソリ、が作り上げた名作
衝撃の恋愛映画

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まず、こういう映画を撮ろうと考える監督がすごい
そしてそこに賛同する制作会社や出資する会社もすごいし
それを演じようと決意する俳優がすごい
しかも名俳優がこういう役に挑むってすごい
やっぱり韓国映画ってすごい!
日本でこういう映画が作られることあるかな、、ちょっと考えられない
なんかもう圧倒され続けました

重度の脳性麻痺を演じたムン・ソリの凄さは
私の拙い文章でどう褒め称えたらよいのかわかりません
手足や背骨を不自然に硬直させる演技のために体に無理が生じて
撮影終了後に理学的な治療を受けなければならなかったそうです

そしてさらに驚いたのがソル・ギョング
ビックリしました
鼻をすすったり貧乏ゆすりや鼻歌や
チック症状が止まらないジョンドゥを見事に演じました

半分口を開けて(笑)目を丸くして最後まで観たような感があって
主演2人に圧倒されたけれど
始まった瞬間から衝撃のクライマックスまで
予測がつかない展開にも圧倒されて
そして
映画が終わってエンディングロールが流れるのを観てたら
涙が出てきました

コンジュ(姫)とチャングン(将軍)と呼び合う2人
世間から疎外された2人が寄り添う姿は
人と人が寄り添う本質の姿を見せている気がします

兄夫婦に見つかって強姦罪で逮捕されて弁明する方法もわからなくて
コンジュも本当のことを伝えたいんだけどうまく伝える術がない
社会性がもてない2人はそうやって生きてきたし
これからもそうやって生きていくしかないんだけど
2人はちゃんとわかってるんだよね

本当はちょっとだけ彼女に目を耳を傾ければ伝わることなのに
見えるもので判断して本当は何も見えてない(家族でさえ)
ジョンドゥは最初からコンジュをきちんと見つめたのよね

警察を逃げ出して木を伐りにいったジョンドゥは
しばらくまた臭い飯を食うことになるから
その間にコンジュが怖い思いをしないようにって
そう思ったんだね
映画を観てるときはそこまで気がつかなくて
翌日になってそのジョンドゥの気持ちに気がついて涙する、飲み込みの遅い私です(笑)

あれ?コンジュのアパートってこんなに日差しがはいったっけ?って思うくらい明るくて
コンジュが掃除をしてるのよね
埃が陽射しでキラキラして見えて
不自由な体で掃除するコンジュがとっても可愛くて
暖かで優しい気持ちになるラストシーンでした


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暴行、強姦未遂に続いて、今度はひき逃げ事件による2年6ヵ月の刑を終えたジョンドゥ(ソル・ギョング)は出所して家族のもとに戻った。しかし誰も快く迎えようとはせず疎ましい感情を隠そうともしない。ある日、彼はひき逃げで死なせてしまった被害者遺族を訪れる。しかし、一家は引越しの最中で部屋にはコンジュ(ムン・ソリ)という女性一人が取り残される。彼女は重度の脳性麻痺のため手足が不自由で発語にも重い障害を抱えていた。兄夫婦は彼女の名義で障害者用の大きなアパートを手に入れそこに引っ越すのだ。ジョンドゥはそんなコンジュのことが気になる。

シークレット・サンシャイン

2010年02月09日 | 韓国
シークレット・サンシャイン(原題:밀양 密陽)  2007年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・チャンドン 
出演:チョン・ドヨン、ソン・ガンホ 

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ミリャン(密陽)の意味を知ってますか?
秘密の密に、陽射しの陽
秘密の陽射しなんて素敵でしょ


答えを出さない映画だなぁって思いながら観たけど
後から
たくさんのことを感じる

チョン・ドヨンがカンヌ映画祭での主演女優賞をとったことで話題を集めたこの映画
評価はいろいろみたいだけど
いい映画でした

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ちょっとわかりにくくて
物語の結末がどこにいくんだろうかとか
言いたいことはなんだろうとか
はっきりと提示されない感じがあるんだけど
ともかく見ごたえがあって最初から最後までひき込まれました

最愛の息子を失い心を閉ざしたシングルマザーと
その痛みをただひたすら受け止めるしかできない不器用な男
観た者すべての心を希望の陽射しに包み込む感動の物語


観終わってみると確かにそういう話なんだけど
う~~~ん
そうじゃない
少なくとも観ている間は全然そういうのじゃなくて
「希望の陽射し」を否定し続けるような話なのに

なのに
観終わってから考えると
その希望の陽射しを感じる
不思議な映画

最初は宗教を否定する映画のように見えるんだけど
 (こんな描き方してもいいのかと、思わず心配しちゃいましたよ、笑)
シネが混迷から抜き出たラストシーンはさりげなく暖かで
よかったね

その前に、そのシネの混迷ぶりなんだけど
ぎりぎりまで壊れていくチョン・ドヨンが凄い
教会の机をたたくシーンや
ある場面でシネが天に向かって吐くセリフは迫力があった

そしてチョン・ドヨンに圧倒されて映画を観終わるんだけど
あとからソン・ガンホが凄いってことに気がつくの

いつもシネのそばにいるジョンチャンなんだけど
「受け止めるしかできない不器用な男」なーんてかっこいいものじゃなくて
田舎暮らしの40歳近い独身男のジョンチャンにとって
ソウルからやってきたシネはオシャレで素敵な女性に見えたんでしょうね
純愛というよりちょっと俗物的な感じさえあって
ごくごく普通のミリョンで暮らすありふれたおっちゃん
最初はシネの気をひくために教会に通うんだけど
なんだか彼が本質をついてるような気がする

実はタイトルのミリャンって
ミリャンに暮らすジョンチャンのことを言ってるんじゃないかって思ったりして

イ・チャンドンって「ペパーミントキャンディー」の監督さんなのね
「オアシス」「グリーンフィッシュ」観たいです

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夫を交通事故で亡くしたシネ(チョン・ドヨン)は夫の故郷で再出発するため息子とソウルからミリャンに引っ越して来る。車が途中で故障し助けを呼ぶと自動車修理工場を営むジョンチャン(ソン・ガンホ)がやってきた。それ以降、何かと気にかけてくれるジョンチャンの尽力もあってシネは無事にピアノ教室を開くことができた。隣人たちとなかなか馴染めないことに不安を抱きながらもなんとか順調に新生活を送っていた。

浮気するのにいい日

2010年02月08日 | 韓国
浮気するのにいい日(原題:바람피기 좋은 날)  2007年 
監督:チャン・ムニル
出演:キム・ヘス、ユン・ジンソ、イ・ジョンヒョク、イ・ミンギ

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この映画を大きな声で面白かったっと言っても良いのかどうか
ためらうところですが、、、、(笑)
だってぇ
浮気してるだけの映画なんだも~ん

でも、
面白かった

とりあえず映画だから
楽しんじゃえばいいジャンって気分で楽しみました(笑)

なんっつーても、この4人のキャラクターが面白くって
キム・へスは相変わらず魅力満載で
ナイスバディで
一見カッコいい女性風なんだけど、実はそうないところも可愛くて
そんなキム・ヘスに振り回されるイ・ミンギが超可愛い!!
彼の天然キャラ爆発で
浮気してもミンギ君だと許しちゃう

ユン・ジンソは夫から得られないものを仮想恋人に求めて
突然発情しちゃうし
心優しいサラリーマン風なのに、実は性欲しかない証券マンのイ・ジョンヒョクも
三枚目役で面白かった

ところで
姦通罪で警察に踏み込まれても逃げ切っちゃえばいいの?
そっかー、、現行犯じゃなければ逃げ切れるの?って思ったんですけど、そう?

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どんなことにも動じない明るい人妻"イスル=露"(キム・ヘス)
本心も身体のラインも隠している猫かぶりの人妻"チャグンセ=小鳥"(ユン・ジンソ)
彼女たちは退屈な日常に活力をもたらすために出会い系サイトで見つけた男たちと浮気を重ねる。
その相手は、ハンドルネームの通りの"テハクセン=大学生"(イ・ミンギ)
男性美あふれる猪突猛進型証券マン"ヨウトゥマリ=キツネ"(イ・ジョンヒョク)
彼らは絶対にばれてはいけない秘密の恋人だ。



接続

2010年02月07日 | 韓国
接続(原題:접속)  1997年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:チャン・ユニョン
出演:ハン・ソッキュチョン・ドヨン

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パソコン通信で会話する男女の話
これってトム・ハンクスとメグ・ライアンの「ユー・ガット・メール」(1998年)じゃんって思ったけど、「接続」の方が1年早く公開されてます
こっちの方が元祖かな
1997年9月に封切られて12月中旬までロングラン上映
若い女性に圧倒的に支持されて「接続シンドローム」なる言葉まで生まれたそうです

ポケベル、ポラロイドカメラ、パソコン通信、ドライアイ(これも流行?笑)
当時は流行の最先端だったんでしょうね
今では携帯電話で簡単に連絡が取れるから
もう成り立たないストーリなんだけど
でもそんなに古さを感じさせないで楽しめました

ともかく音楽がいいです~♪
”Pale Blue Eyes””A Lover's Concerto”などがとても効果的に使われてます

パソコン通信で知りあう男女のラブストーリー、、みたいに言われてるけど
でもちょっと違うよね
前半はそれぞれの話が全く別に展開してて
それぞれが、なさぬ恋というか片思いというか
恋はしていてもずっと独りぼっちな状態
メールでちょっとだけ励ましあいながら、それぞれが忙しい

ピカデリー劇場、レコード店、地下鉄
お互いが知らないまますれ違うんです
そういうのがオシャレで楽しいのよね~
そしてそれぞれの恋愛の決着をつけて前に進むんだけど
2人が特別に恋愛関係ってわけじゃなくて
交わす会話が可愛くてオシャレで
春を感じて
なんか元気になる
ウキウキする
そして、やっぱりお互いが気になってて
最後は、、、、、

寂しがっているのに恋愛にはどこか消極的なふたり
素敵なエンディングだったけど
その先もまだまだ映画になりそうです

チョン・ドヨンが可愛かった~~☆
あんなに可愛いのにキム・テウはなんで惚れないの?って思ってしまった(笑)
でも確かにあんなに優しそうな笑顔の男性だったら好きになっちゃうだろうなぁ
キム・テウは惚れられてるのに気がつかない(本当に気がついてないのかな~)
鈍感な青年を上手に演じてました
ワタクシ好きなんですよね~キム・テウ

通販の商品の配達人でイ・ボムスがちょっとだけ出てました
ロン毛で髪を1つに束ねてて、若いです
ドンヒョンの友人のレコード店主はチェ・チョロ、こちらも若いです

チョンノのピカデリー劇場の横に
まだあの喫茶店あるのかな?
今度ソウルに行ったらぜひ行ってみたいです

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クォン・ドンヒョン(ハン・ソッキュ)はラジオ番組のプロデューサー。6年前の恋をいまだに引きずっている。ある日、ドンヒョンが担当するラジオ番組に1枚のレコードが送られてくる。ベルベット・アンダーグラウンドの「ペイル・ブルー・アイズ」。それは恋人ヨンへとの思い出の曲であり彼女から送られたものだった。かつての恋人が送ってきたものだと直感したドンヨンは翌日にその曲をリクエストしてきたスヒョン(チョン・ドヨン)という女性にメールを送る。
ケーブルTVホームショッピングの電話相談員として働くスヒョン(チョン・ドヨン)。友達の恋人に片思いする侘しさに耐えられなくなると夜中のドライブをする。ある日ドライブ中に自動車事故を目撃し、その時にラジオから流れた「ペイル・ブルー・アイズ」という曲に魅了される。レコード店で探しても手に入らないその曲をスヒョンはラジオ番組にリクエストする。



二番目の愛

2010年02月06日 | 韓国
二番目の愛(原題:두번째 사랑 英題:Never Forever)  2007年  
監督:キム・ジナ
出演:ハ・ジョンウ、ヴェラ・ファミーガ、デービッド・マキニクス

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「1度で300ドル、妊娠すれば3万ドル」の契約で始まった2人の関係

いやぁ、難しい
これを純粋な愛だと感動するには
私はちょっと年を取りすぎて経験を重ね過ぎたかしらん(苦笑)

精子の提供を受けて不妊治療をする話は聞いたことがあるけど
契約してセックスをするというのがリアリティがなくて
韓国人(夫に似てる)という理由でチハを選ぶってどーよって思ったり
夫を騙したまま子供を生んで育てるなんて、ぜーーったい無理って思ったり
つい現実的に考えてしまうから、なんかヤダなー自分(爆)

でも、ストーリーはよくできていて
夫から不妊治療を拒否されて
でもどうしても子供を作らなくてはいけないソフィーの状況もちゃんとあるんですよね

裕福な韓国系アメリカ人弁護士と結婚した白人妻のソフィーは
信仰心の厚い義母や周囲に馴染めず
韓国人コミュニティーの中で疎外感を感じていて
優しくてエリートな夫もどこか自分を押し殺しているようで
彼を幸せにしてあげたいと願いながら仲良く暮らしているのに全然幸せそうに見えない
最後におなかの子供は自分の子供だと主張して守ろうとしたソフィーの気持ちはとっても理解できました

チハはどういう理由でアメリカで不法滞在しているのかわからないけれど
母国韓国では自分の居場所がないまま育ち、アメリカにやってきて
ソフィーもチハもどことなく似た存在だったのかもしれない

クリーニング店や精肉工場、それに怪しい時計を売ったりして
休むまもなく働いてやっと暮らしてるけど
ひそやかに祈り(夢を持つ)ながら生きていてる優しい青年ぶりがよく伝わってきました
やっぱハ・ジョンウはいい~~

最初はお金でセックスしてたのに
だんだん彼女に惹かれていく心の変化をすごく自然に演じてました
愛おしい表情でソフィーを見つめるとこなんて、可愛い~~って感じで
超セクシー 魅力的


正直ね
愛の物語というより(一番目の愛とか二番目の愛とかじゃなくて)
私はソフィーが自分を解放させて
自分らしく生きようとした映画のように見えたんだけど、、、

だからラストはとても明るくて、よかったです

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アメリカで、辛い肉体労働も耐えて働いているチハ(ハ・ジョンウ)は早く定着して韓国にいる恋人を呼び寄せることが夢だ。彼は不妊センターで自分の精子を売ろうとするが不法滞在者という理由で断られる。成功した韓国系アメリカ人弁護士の夫アンドリュー(デービッド・マキニクス)と幸せな結婚生活を送るソフィー(ヴェラ・ファミーガ)。夫に原因がありどうしても子供ができない。人工授精も考えるが夫はそれを嫌がり、信仰心の厚い義母や周囲の人たちは熱心に祈ればきっと子供が授かると言う。不妊センターで夫によく似たな韓国人青年チハに出会ったソフィーはひかれるように彼を追う。数日後、彼女は遂に秘密の取引きを提案する。


ラブリーボーン

2010年02月04日 | アメリカ・イギリス
ラブリーボーン(原題:THE LOVELY BONES) 2009年

監督:ピーター・ジャクソン
出演:シアーシャ・ローナン、マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ
スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、マイケル・インペリオリ

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映画って、事前情報を知って観た方が楽しい場合と
そうでない場合があって
これはテレビでやってる予告編をチラッと見た程度だったんだけど
私が想像していたものとは全然違う映画でしたねー
面白かった☆

LOVELY BONES って美しい骨っていう意味なのね
てっきり LOVELY BORN だと思い込んでて
美しく誕生する=生まれ変る、、みたいな意味かと思ってました

観終わって「美しい骨」で納得
最後は骨になった(=死ぬってことよね)人たちが
憎しみや悲しみ苦しみから解放され、きれいな魂になって欲しいという
願いを感じました

スージー・サーモンは14歳のときに近所に住む男にトウモロコシ畑で襲われ殺された
父は犯人捜しに明け暮れ、母は愛娘を守れなかった罪悪感に苦み家を飛び出してしまった
スージーが辿り着いたところ
そこはこの世ではなく天国でもなく、家族を見守れるところ
スージーは自分の死でバラバラになってしまった家族のことを心配しながら
やり残したことを叶えたいと願う



この映画をサスペンス映画と思って観たら消化不良でしょう
明確に事件解決しないもん(なんとなく解決するけど)
私もファンタジー色のあるサスペンスものだと思っていたので
最初のあたりは
延々と描かれるこの世と天国の中間の世界の描写が、長いじゃん、、、って思ったし(笑)

こうなるんだろって想像することを次々と裏切るんですよね
スージーが「殺された14歳の少女」だということは映画の冒頭で明かされるから
次に誰が殺したか、ということになるんだけど
最初にショッピングモールで怪しげな太った男性が登場して
怖そうないかにも犯人そうな風体の男なんだけど
すぐに白血病の娘を持つ心優しいお父さんだってことがわかって
まず、ここで観客のミスリードを誘ってます

予告編でも登場する憧れの上級生のレイや
死者を感じることのできる少女ルースは
もっと登場するのかと思ったらそうでもないし(でもちゃんと大事なところで納得させる)

軽く(笑)予想を裏切られ続けて物語が進んでいき
この映画が伝えたかったことがわかってきたあたりから
なんかもうプチ号泣モードに入っちゃいました(笑) だいたい私は泣く人なのよ~~(苦笑)

事件解決ははっきり言っちゃうとおまけみたいなもんで
わかっていたのに最後ダメ押しで
金庫の描き方には驚かされました
やり残したことはこっちだったのかって、、
起きていることが殺伐とした悲惨このうえないことなのに(そこに自分の死体があるのに!)
あまりにも優しくてファンタスティックで
スージーの笑顔が幸せそうで
その対比に驚きました

今朝も両親に虐待されて死んだ7歳の少年のニュースがワイドショーで流れていました
何の罪もない人が理由もなく殺される、、、
過酷な現実に直面した人は、殺された本人も家族も何処に心の救いを求めるのでしょう
私は宗教観というものに無知な人間ですが
そういう人たちの魂を救済したいという優しさを感じて
だからあんなに泣いたんでしょうかねぇ、、(←自己分析?笑)

14歳の少女が殺されるという、とても残酷で悲惨な事件を扱った映画で
これが韓国映画だったらもっとリアルで残酷に突きつけるでしょうね(良い悪いではなく)
でも犯人ハーヴィを演じたスタンリー・トゥッチの変質者ぶりが真に迫って怖かったし
必死に犯人探しをする父親役のマーク・ウォールバーグも泣けました
そのなかでエキセントリックな祖母を演じたスーザン・サランドンの存在が
ほっとさせてくれました


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炎のように蝶のように

2010年02月01日 | 韓国
炎のように蝶のように(原題:불꽃처럼 나비처럼)  2009年  
監督:キム・ヨンギュン
出演:チョ・スンウ、スエ 



9月に韓国に行ったときにコエックスモールのメガボックスで鑑賞
19世紀の朝鮮王朝を舞台にした皇后と名もなき護衛武士のラブストーリ
という基礎知識で観たんですけど
観終わった後は居心地悪い感じで映画館を出ました
韓国の映画館で観るのは
若干辛かったりする映画でもありましたね(^^ゞ

良い悪いということじゃなくて
歴史の事実としてあるわけだし
韓国からの目線で描かれる日本人がそうである以上
そうなんだと、、、(あの時代に侍はいないと思いますけどね)
映画はあくまで娯楽ですから
でも何かを知って感じるきっかけにもなることも
映画の大きな楽しみのひとつだと思ってます
韓国では明成皇后は誰もが知っている日本とかかわりの深い方なんですね

世に存在を知らせず刺客として生きていたムミョン(チョ・スンウ)はある日今まで感じたことのない新しい感情を味わう。それはまさに血なまぐさい自分とは正反対の女性紫英(スエ)との出会いだった。しかし紫英は数日後に高宗(キム・ヨンミン)と成婚の礼を行い皇后となった。ムミョンは王以外は誰も彼女を自分のものにすることができないのであれば紫英を死ぬまで守ると心に決め、彼女の護衛武士になり彼女を見守る。冷ややかな宮廷生活と舅との政治的な意見の食い違いで一日も心安らかにできない日々を過ごしていた紫英は、ムミョンの剣が自分を見守っている事を知って暖かさを感じる。しかし、日本の外圧とそこから朝鮮を守ろうとする紫英の外交がぶつかりムミョンの彼女への愛もまた狂風の歴史の中に巻き込まれる。19世紀の朝鮮王朝を舞台に明成皇后こと閔紫英(ミン・ジャヨン)と護衛武士・無名(ムミョン)の愛を描いた壮大なラブストーリー。

朝鮮王朝が舞台なので映像がとても綺麗で
スエもチョ・スンウも好きな俳優さんなので充分楽しめました

スエさんがインタビューで
「列強の中で朝鮮を守ろうとした鉄の女性、大院君に匹敵する政略家、高宗皇帝の妻、そして恋に落ちた女性。さまざまな顔の明成皇后がいるが、護衛武士・ムミョン(チョ・スンウ)との恋に落ちた明成皇后に焦点を合わせて演じた」と答えてました

明成皇后は現実に存在したあまりにも有名な人で
ムミョンは架空の人物ですよね
ノンフィクション(実在)なのにフィクション(架空)みたいな、、

CGを多用して現実ではありえなようなファンタジックな戦闘シーンが多いのはそういう意味なのかなぁ
映画美術も素晴らしいし、お金もかけてますねー
とても贅沢な気分で見られる映画です

ムミョンって「無名」って意味だったのね
無名のムミョンが閔妃(ミンビ)に恋焦がれて(むっちゃプラトニックに
最後は悲しく殺されていく運命の閔妃に
そばに寄り添って壮絶にいっしょに死んでいくんだもん
とても綺麗で壮大なラブストーリでした
2人の演技も素晴らしかった
















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ひとまず走れ!

2010年02月01日 | 韓国
ひとまず走れ!(原題:일단 뛰어)  2002年  
監督:チョ・ウィソク
出演:ソン・スンホン、イ・ボムス、クォン・サンウ、キム・ヨンジュン 

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ぷぷぷ、、泥棒髭の新米刑事イ・ボムス
出だしからバイクで逃げる犯人を走って追いかけて追いついて捕まえちゃうから
ちょっと期待しちゃいますよね
ターミネーターみたい
おおっ!とりあえず走れ!だ!、、、、って(笑)

アメリカに留学したため2年遅れで高校に通う血の気の多い金持ちの息子ソンファン(ソン・スンホン)、ホストのバイトで小遣い稼ぎをするウソプ(クォン・サンウ)、ホームページの作成に情熱を傾けるジヌォン(キム・ヨンジュン)。毎晩のようにいっしょに遊ぶ三人組の車の上に血だらけの人間と何百万ドルもの大金が入ったカバンが落ちてきた。三人は金を持ってひとまず逃げることに。一方、新米刑事ジヒョン(イ・ボムス)は警報システムが作動した消費者金融業者の家に出動するが、不思議なことに金融業者は「盗まれたものは何もない」と言い張る。なにやら胡散臭さを感じたジヒョンは捜査をすすめ怪しい高校生三人組に目をつける。

突然空から2億円の金が落ちてきた

わけもわからないまま、とりあえずこの金で遊んで暮らそうとする高校生3人
と、謎の少女
2億円を泥棒して逃げようとして犬のドーベルマンに蹴っ飛ばされた男とその仲間
2億円の持ち主から金は取り戻さなくてもいいから金を奪い取った奴を始末するように依頼された巨漢の男
事件の謎を追う刑事

四つ巴で2億円の争奪戦しながら走りまくればタイトルそのもので
面白くて軽快でオシャレな映画になったんじゃないですかねぇ
Queenの"Don't Stop me Now"の軽快な曲のイメージのままもっと突っ走れーー! なんて(笑)
ラスト30分くらいはそんな感じがあったので面白かった

ボムスさん当時32才
若いよねー走る姿が(←そこ?)
スンホンは今とそんなに変わらない気がするけどサンウが若い
ドーベルマンに蹴られて骨折する泥棒役のイ・ムンシクも若い
喧嘩をふっかけてカッコ悪く殴られる高校生役はイ・ソンギュンなんですよね
相変わらずソフトで素敵な声してるけど高校生よ、若い(笑)
料金所のおじさんがパク・チョルミンだったーやっぱり細くて若い

ちょっと前の映画を観て若い、って言って喜んでるもの変な話ですけど
こんなところにこんな人が出てるっていう楽しみがありますよ

ところでサンウですけど
韓国の俳優は大学で演劇や演出を勉強してきた人が多い中で、美術専攻のサンウは
この頃はほんど素人並みの演技力で(あはは)
数年後の「野獣」を演じた頃を思うと格段に進歩したもんだと、、思ったのでした(笑)

最終的に2億円はどうなったのか
そしてボムスさんが最後はやっぱり走って〆ました
私、こういうラストは好きですね~♪

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