きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

82年生まれ、キム・ジヨン

2020年11月10日 | 韓国



韓国で社会現象とまで言われた2016年発表の小説。日本でも平積みでたくさん書店に並んでましたよね。
ジヨンって当時もっとも女性に多くつけられた名前だそうです。
だからキム・ジヨンさんはたくさん存在していて、あなたの話でもあり私の話でもある。

すごーくざっくり言っちゃうと、特別なことは起きない、比較的どこにでもありそうな話。
ストーカーとかトイレ盗撮とかあんなの現実にあったら怖いと思うけど(犯罪だよ)、
姑との会話とかは、友達からたくさん聞かされた話とほぼ一致してるし(私は姑の苦労なしで来ちゃったので)
ゆっくり休んで、、という一見優しそうな夫からの言葉に、じゃ誰が夕飯つくるのよ!と心の中で叫んだり、
あるあるの話満載なんですよね。そういう意味でリアル。
でもそれで精神を病むのはよほどのことで、先日観た「はちどり」もしかり、男性優位は日本の比じゃないくらい韓国では根深いものがあるんだろう。

休日の朝、ベットの上、仕事を再開したいという妻に対して、君が幸せなら僕はいい協力するよ、という夫。
と、同時に二人目の子供を作ろうと優しく誘ってくる夫。
コンユだから許す、、、じゃない、あかーん(笑)
言ってることとしてることが矛盾しすぎて笑っちゃいました。
でもこれが現実なんですよね。
夫がコン・ユってのがずるくない?(あ、ずるくないです、素晴らしいです)
小説とはラストが違うらしいですね、問題提議しつつ、ラストはやさーしくまとめた印象でした。

そもそもね、子育てを家庭内でやりなさいっていう社会が続く限りは解決しないですけどね、国が子供を育てる環境を完備しないと。という話は映画と離れちゃいますけど、私はそう思います。



82年生まれ、キム・ジヨン(原題:82년생 김지영)  2019年
監督:キム・ドヨン
出演:チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン、コン・ミンチョン

結婚を機に仕事を辞めたジヨン(チョン・ユミ)は育児と家事に忙殺され、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。ある日、ジヨンは他人が乗り移ったかのような言動をするようになり、さらにその時の記憶は全くなくなっていた。夫のデヒョン(コン・ユ)はジヨンにその真実を告げることができずにいた。

はちどり

2020年07月11日 | 韓国



14才のウニの日常が過ぎていくだけなのに胸が熱い、静かだけど素晴らしい作品。
キム・ボラ監督の長編映画初作品だそうですよ、本当に韓国映画ってレベル高いと思う。

舞台は1994年、韓国で社会現象にもなった「82年生まれ、キム・ジヨン」と同時代で、
女性に対する差別や、強烈な学歴社会が淡々と描かれながら普遍的なテーマが含まれている。

ウニは一見おとなしい印象で、いじめられっ子タイプかと思いきや、実は清楚な美人さんで彼氏がいるのよね。それも結構ウニの方が積極的でもある。
違う学校に通う友達がいて、ディスコ風な店やカラオケに行ったりもしてけっこう遊んだりもするし、同性の後輩に告白されて、それもこだわりなく受け入れて(あくまで博愛ね)、ストレスや悩みを抱えながらも、ちょっと悪いこともするし、彼女の日常は興味深い。

そして何より魅力的な女性として登場したのが、塾講師のヨンジ先生。
有名大学を休学中で彼女も悩みながら自分探しをしている人みたい。
彼女の立ち振る舞いや、言葉選びがとってもカッコよくてね。
声高に何かを言ったりしないんだよね、そばに寄り添って声をかけてくれる感じ。
暴力を受けてじっと耐える彼女に、「殴られないでほしい」という伝え方があまりにも素敵で惚れました。黙ってお茶を淹れてくれる姿も素敵で、あぁ、あんな大人の女性になりたいって思った。(自分の年齢はさておいて)

個人的にはユニの母親が意外と好き。
夫に当たり前のように従う妻、餅屋として店のきりもりと、家事と、たぶん毎日毎日疲れ切ってるんだろうね、だから時間があると横になって仮眠してる。
娘に話しかけられてもなんとなくどっちを見ているのかわからないように頼りなく見えるけど、
毎日の料理はおいしそうだったし、家の中もきちんと整理されて綺麗に暮らしてた。
従順に見えるけど、いざとなったら反逆するし(笑)
目を合わせない家族って言われても、でも喧嘩してもなんとなく仲直りして、彼女の人生も彼女が築いてきたものだと感じるから。

家父長として家庭内で君臨する父親、妹に暴力を振るう兄。
でも彼らも家族を大切に思っているし、むしろ社会の中で必死に餅屋を営む父と受験勉強ですり減る長男としてストレスと抱えて生きている弱い立場でもあって、男性優位の社会で苦しんでいるようにも見えた。

大好きな先生との出会いで、自己と社会の関わりに気付いたユニ。
自分が自分であることを確立する入り口にたったユニ、というラストの彼女の姿に、どうか幸せにと祈ったのでした。

当初、渋谷のユーロスペースのみの上映で、行きたいけどハードルが高いと思ってたのに、
コロナ渦のなかあっという間に上映館が増えて、なんと地元で鑑賞できたのはありがたかったです。
本当にいい映画でした。



はちどり(原題:벌새)  2018年  ☆☆☆☆☆
監督:キム・ボラ
出演:パク・ジフ、キム・セビョク、チョン・インギ、イ・スンヨン

驚異的な経済成長に沸く1994年の韓国、ソウル。14歳のウニは、両親、姉、兄と集合団地で生活している。小さな店の経営に追われる両親は子供たちと向き合う余裕がなく、兄は父に期待されている重圧から親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。自分に関心のない大人に囲まれ孤独感を募らせるウニは、通っている漢文塾で不思議な雰囲気を持つ女性教師ヨンジと出会う。

EXIT

2020年05月19日 | 韓国





☆超高層サバイバルパニックコメディ☆
面白かった!


最高レベルの高所恐怖症を自負してるわたくしとしては、高層ビルで綱渡りなんて絶対無理!って二の足を踏んでたけど、
怖くて途中目をふさいでキャーキャーした場面はあったけど、概ね楽しんで観られました。
いや、でもドキドキはらはらしましたよ、はい。
サバイバルもの、パニックもの、であることは間違いないんだけど、コミック要素とか、家族愛とか、そっちの要素も高めなんですよね。

地上ではとてつもない大災害が起きてるはずだけど、そこの部分にはあまり触れない。
テロリストが誰であるかの説明はサラッとあるから次の段階に進めるし、姉さんが被災することで怖さもちゃんと伝わる。
そのあたりの絶妙な匙加減が素晴らしい。
山岳部出身の、心優しい二人が、チョークとかダンベルとか、ビニール袋ガムテープの身近なものを使って生き抜いていくさまが親近感とほっこり感を醸し出します。

防護マスクも投げ捨てて、毒ガスからただただ走って逃げだしてからがクライマックス
最後に登場する無数のアレの光にはちょっと感動しちゃいました。宇宙から助けに来てくれたみたい、、あれこれSFだっけ?(笑)

突っ込みどころ満載なんだけど、でも手に汗握って、最後は涙して、家族愛溢れてて、あぁぁ韓国映画だなぁぁああと、
エンターテイメント映画としてとーーーーっても楽しめました。


制作でリュ・スンワン氏が関わってるんですよね。
なんか納得。
こちらも最高級のエンターテイメント作品でした、おすすめです。 →→→ 「ベテラン」





EXIT(原題:EXIT)  2018年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・サングン
制作:リュ・スンワン
出演:チョ・ジョンソク、ユナ、コ・ドゥシム、パク・イナン、キム・ジヨン

母親の古希を祝う会場で、大学時代に好きだった山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)と再会した無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)は、すっかり浮かれていた。一方街では有毒ガスが発生し、道行く人々が次々と倒れ大混乱に陥る。やがてガスは上昇し、ヨンナムたちがいる会場も危険な状態になる。ヨンナムとウィジュは、命綱なしで地上数百メートルにおよぶ高層ビル群を飛び移り、ガスがまんえんした街から脱出しようとする。

バーニング 劇場版

2020年02月28日 | 韓国


前作の「ポエトリー」から8年。
寡作な監督さんですよね、楽しみにしてるけど突きつけられるものが多くて
毎回悩むんだけど、今回はさらに難解でした。

村上春樹さんの小説の映像化するというNHKの企画から始まったもので、第一弾として作られ、原作は「納屋を焼く」。
2018年12月に95分の短縮版として放送され、翌年の2月に「バーニング 劇場版」として劇場公開されたそうです。

カンヌやアカデミー賞では評価は良かったけど、韓国では動員が50万ちょっとらしいので興行的にはぱっとしなかったんですねぇ。


一番印象に残ったのは、ジョンスのパジュの家の庭先の夕日の場面。
ヘミが半裸になってダンスをするシーンは彼女が今ここで生きているという美しさを最大限に表現してた。綺麗だったねー。

さらにそこでベンが語ったこと。
定期的にビニールハウスを焼いているということ。
衝撃的すぎる!

いくら朽ちたビニールハウスを選んだとしても、いやそれはダメでしょ犯罪でしょって思うけど、そういうのはいくらでもあるし、焼けたとしても誰も問題になんてしない、って、、、いやいや、金持ちのストレス発散というより、性癖っぽい雰囲気もあって、
月に一回くらいって言ってるし、なんか不穏だなって思ってる矢先にヘミがいなくなって一気にサスペンスの様相に。

ものすごく怖くないですか?焼けてなくなってもだれも問題にしない存在って、、、
存在しているってとういうこと?って思えば思うほど、マジックアワーのヘミが存在している半裸の美しさが際立ってくる。

ここにミカンがあるって思わないで
ミカンがないことを忘れたらいい

食べることに飢えたリトルハンガーと
生きることに飢えたグレイトハンガーの話

ヘミはジョンスの幼馴染なんだけど整形してるので最初はわからなかった
そもそも、彼女自体が本当に存在している人なのか
それさえも途中からいないことを忘れたらいいの?って混乱しましたわ。

でも本当のことはわからなくて、スティーヴン・ユァン演じるベンが狂気の人かもしれないけど、苦労知らずの金持ちでただのいい人かもしれなくてわからない。
得体のしれない不気味さが上手でしたね。
ユ・アインは人気のある若手俳優だけど、「ベテラン」で悪役御曹司を演じてて凄かったのよ、キレキレで☆
 ⇒⇒ 「ベテラン」レビューはこちら
今回は朴訥とした田舎の青年でまた全然違う。いいよねぇ。

ドラマ版は小説家志望のジョンスが小説を書く画面で終わったらしいんだけど、
劇場版は衝撃的すぎるエンディングを迎えます。

終わってからぐるぐるぐるぐるするよね、うん、イチャンドン監督だもん。
「何を書いたらいいのかわからない」と言っていたジョンスがやっとなにかを表現しようとしたのかなって小説の中の物語のようにも感じるし、これは正解はないんでしょうね。

「死ぬのは怖いから最初からいなかったみたいに消えたい」と言ったヘミ。
なんかさ、みんな孤独で寂しくて辛い。

因みに、イチャンドン監督の今までの作品は自身が脚本を書きおろしてたような気がするんだけど、今回は原作ありだったので、少しいままでとちょっと雰囲気が違うような、そんな気が個人的にはしたのでした。

 ⇒⇒ イチャンドン監督の過去作はこちら



バーニング 劇場版(原題:버닝)  2018年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・チャンドン
出演:ユ・アイン、スティーヴン・ユァン、チョン・ジョンソ
原作:村上春樹

小説家を目指しながらアルバイトで生計を立てているジョンス(ユ・アイン)は、幼なじみのヘミ(チョン・ジョンソ)からアフリカ旅行へ行くのでペットの猫を預かってほしいと頼まれる。帰国したヘミに旅先で出会ったベン(スティーヴン・ユァン)を紹介されたジョンスはある日、ベンに秘密を打ち明けられ、恐ろしい予感が頭から離れなくなる。

パラサイト 半地下の家族

2020年02月02日 | 韓国


面白かった!!

一人いろいろ考えながら歩いて帰ってきました。
思うようにはいかないから、計画しない人生、、、、わかるもんなぁ
自分がってことじゃなくても周りを見渡して、、そうなるよなぁってことあるもん。
思うようにならないことのほうが多い。

、、って何をいきなりいってるのか自分(笑)

格差の問題、ワーキングプア、温暖化による豪雨
いろんなテーマが含まれる作品でありますけど
とりあえず全部ひっくるめて
エンタメとして最高に面白かった!!

なかなか観に行く時間が取れなくて、頑張ってネタバレ阻止してたんっすよ。
予告編↓レベルで止めておくのが賢明です、あとは映画館で観るべしな作品です。

ひと昔前の韓国ドラマでは、貧乏人は屋上に追加で建てられたような家に住んでた気がするんだけど今は半地下で、北朝鮮からの攻撃に備えた防空壕を住まいとして格安で借りるんだって。水圧のせいでトイレがあんな高いところにある。
風も通らないし、日も当たらない、さぞかしかび臭いんだろな。

チキン屋が倒産してって話をよく聞いたけど、そのあとは台湾カステラの店を開いて倒産したって話らしく、両方とも手をだして、どちらもうまくいかなかったのね。
コネを持たないキム一家はそうやって必死に生計を立ててきたけれど結局半地下でその日その日を暮らしてる。

決して能力のない人たちじゃないのよね、でなきゃあんなパラサイトできないですよ。
お金持ちのパク家も、なんか純粋というか人の好い方たちで← 嫌な人があまり出てこないんですよね。
なのに、ものすごい展開で話が進んでいく、凄いわ!

家族がね、仲が良いのよね、貧しくてもみんなで協力して生きてる。
「グエムル 漢江の怪物」もそうだった。 
頼れるものは家族親族だからね。
深刻な現状でも笑えるのは、ソンガンホさんのなせる業か、ポンジュノさんだからか。

バイオレンスで終わるのも韓国映画らしいといえばらしくて、
一瞬夢見たけどね、そんなに甘くない。

しかし相変わらずイ・ソンギュンさんは声がいいなぁ☆



パラサイト 半地下の家族(原題:기생충)  2019年  ☆☆☆☆☆
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、チェ・ウシク、パク・ソダム、チャン・ヘジン、チョ・ヨジョン、イ・ソンギュン

半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。

男と女

2018年02月04日 | 韓国



こういう役を演じたら、本当にうんまいんですよね、チョン・ドヨンさん♪
ベッドシーンがピカイチで
安心して楽しめる。
言い方ヘンだけど変な緊張感が生まれなくてとっても綺麗なんだもん。

恋する姿が、カッコよくて、可愛いくて、一生懸命で、正直で、切ない。

巷でもろもろ話題のW不倫なわけでして、
さらにお互いに障害を持った子供を抱えていて、
問題山積のなかでの逢瀬でございます。

それが良いか悪いかなんて話じゃないもんね、こういう場合。
駄目ってわかってても、どうしようもなく会いたくなっちゃうんだからさ。
(結ばれちゃうの早かった、笑)

フィンランドのヘルシンキの冬景色と、都会のソウルの対比がおしゃれでしたね。
職業も暮らしぶりも何気にハイソサエティ。

生活臭ぷんぷんの日常を見せられてもなんですから、ええ。
とても絵が綺麗でした。



最後はぐっとこらえて、お互いの暮らしを守ったところがいい。
そう、サンミンは気持ちに正直な選択をしたみたいで、そこがギホンの男性の選択と違うところがリアルで好き。
双方ともちゃんと子供たちが安心して成長できる環境を作れてる。

大人なラブストーリでした。

それのしても、コン・ユの最近の活躍が凄いね。
兵役から帰ってきて「トガニ」で始まって、ドラマ「トッケビ」や
「サスペクト」「釜山行き」そして今回の「男と女」
柔軟合わせての作品の選び方が超お上手です☆



男と女(原題:남과 여)  2016年 
監督:イ・ユンギ
出演:チョン・ドヨン、コン・ユ

子供たちの国際学校のためヘルシンキにやって来たサンミン(チョン・ドヨン)とギホン(コン・ユ)が、二人で北のキャンプ場に向かう道中、大雪で通行止めとなり、彼らは森の小屋へ向かう。二人は名前も知らないまま求め合い、別れる。それから8か月後、ソウルで単調な日々を送るサンミンの前に突如ギホンが現れた。

サスペクト 哀しき容疑者

2018年02月04日 | 韓国



コン・ユの鍛え上げられた肉体が、まーー凄かった。
両手縛られて首吊られてるのに、
腕を無理やり回転させて脱出するシーン、
う~~~~~って声出ましたから(自宅鑑賞でよかった)

カーチェイスもすごかったです。
階段を後ろ向きで車でドンドンドンドンって(すごすぎて笑えるほどのレベル)
邦画ではなかなかお目にかかれない迫力で、
ド迫力のカーチェイスだけでも映画を見る価値あるかもです。


ドンチョル(コン・ユ)の目的は、愛する妻と娘の命を奪って脱北した男リ・グァンジョ(キム・ソンギュン)に復讐すること。
でも、その男も家族を守るためにやむなく支持に従ってたんだよね。

彼を支援してくれてたパク会長の殺害の濡れ衣を着せられ、
さらにパク会長から預かった謎のチップが埋め込まれたメガネ。
そのチップにはなんのデータが書かれているのか。

そして、ドンチョルを追いかけるミン・セフン大佐(パク・ヒスン)。

ドンチョルと行動を共にする女性記者チェ・ギョンヒ。

情報量が多すぎて、、、、

アクションにヒーヒー言ってるだけでも進んでいくし、
たぶんストーリとしてはきっちり描かれてたんだろうと思うけど、
正直、私的にはキャパオーバーでございまして、
セフン大佐のパク・ヒスンがやったらカッコつけすぎてて、突っ込みたい気分満載でした。
(余談ですけど、、パク・ヒスンって俳優の金子賢に似てる)

映画作品としては「トガニ」の次だったんですね。
その後「釜山行(新感染)」に「男と女」と続くわけで、
コン・ユの作品選びと俳優としての確かな歩みに、ただただ感嘆するのみでございます。
素晴らしい!




サスペクト 哀しき容疑者(原題:용의자)  2013年
監督:ウォン・シニョン
出演:コン・ユ、パク・ヒスン、ユ・ダイン、チョ・ソンハ

北朝鮮特殊部隊の元工作員で、すご腕のチ・ドンチョル(コン・ユ)は運転代行の仕事をしながら、愛する妻子を殺して韓国に逃走した犯人を捜していた。そんなある日、ある要人の殺害現場に居合わせ、死に際に眼鏡を渡される。自分が犯人でないにもかかわらず警察官に現場で目撃されたことで殺人の容疑者となったドンチョルは、対北情報局室長キム・ソッコ(チョ・ソンハ)と防諜(ぼうちょう)専門のミン・セフン大佐(パク・ヒスン)に追われることになる。

特別捜査 ある死刑囚の慟哭

2018年01月25日 | 韓国



「死刑囚からの手紙」と聞くと、
ずっしりと重い内容なのか、、と思いきや、
テンポがいいし、コミカルタッチ。
でもねぇ、内容はもちろんシリアスなんですよ。

財閥のやりたい放題、警察も毎度のことながら無法地帯だし、
なんでもかんでも暴力で片付けようとし過ぎ、
落ち着こうよ(←)
人権もへったくれもなくて、
いったい何を頼って生きれば良いの~~と叫びたい(特に刑務所が危険過ぎ)

、、、という内容。

自身が親が犯罪者で苦労して生きてきたから、
無罪なのに親が死刑囚となった彼女を助けたかったって話なのかな。(かな、、って笑)

気楽に楽しめました。
でも、なかなかそれ以上の感想が言いにくい作品、、かな。(かな、、が多い)

ここでもキム・ヨンエさんにお会いできました。
それにしても、仁川を牛耳る財閥の豪邸にしてはセキュリティが甘すぎませんかね~~。




特別捜査 ある死刑囚の慟哭(특별수사:사형수의 편지)  2016年 
監督:クォン・ジョングァン
出演:キム・ミョンミン、キム・サンホ、キム・ヨンエ、ソン・ドンイル

暴力事件を起こして職を追われた元警察官のピルジェは、現在は犯罪者に弁護士を紹介する法曹ブローカーとして成功していた。ある日、ピルジェは死刑囚のスンテから、自分は罪を犯していないという内容の手紙を受け取る。スンテは仁川に君臨する財閥企業の関係者が殺害された事件の犯人として服役していた。

殺戮にいたる山岳

2018年01月25日 | 韓国



えーーーっと、、、ひとことで言うと、、、洒落にならん、、(笑)

原題は「狩り」

「殺戮にいたる山岳」て、、、と思ったけど、観たら本当に殺戮にいたる山岳でしたわ。

そもそもアン・ソンギさんに久々お会いしたくてレンタルしてきたんですけどね、
お元気かなって思ったら、
いや~~びっくりするくらいにお元気でした。

いきなりの登場がタンクトップ姿で胸板の厚いこと!
あらかっちょいい!!
前から運動神経がよさそうな方だとは思ってましたけど、白髪のハラボジなのに山岳を走る姿が様になってます、流石。

炭鉱で死亡事故は起きるし、ヤンスンのお母さんは首つりしちゃうし、
金脈をめぐって(結果あれは金だったのか?)銃撃戦は起きるし、
忌まわしい何かが棲んでる山ってことがテーマとしても、、、やっぱりどっかの裏山みたいだし(←おい)

そこてドッカンドッカン撃ちあいて、、どうしてよいのかわかりませんでしたわ。
サバゲーじゃないんだから(←おいおい)

金脈をネコババしようとした刑事が双子の設定はなぜでしょうね、、
途中まで同じ顔した人が二人いることに気が付かずに混乱しました。

で、ヤンスンはムンの本当の孫だったのねーー。

そうか、、って思うけど、でもやっぱりいろいろ謎は、、、



アン・ソンギさんが元気に走ってたから、ま いっかー!




殺戮にいたる山岳(原題:사냥) 2016年
監督:イ・ウチョル
出演:アン・ソンギ、チョ・ジヌン、ハン・イェリ

15年前に鉱業所で死亡事故が発生したのを機に人が近づかなくなった山。その事故で大けがをした男ムンは、空砲の銃を手にしてハンティングを装いながら山中をさまよい歩く毎日を送っていた。ある日、山の所有者であった息子を亡くした老人が金脈を発見。彼女からの通報を受けた刑事パクは金を奪おうと考え、双子の兄に頼んで猟師を山に集結させる。老人を殺してその孫ヤンスンをも亡き者にしようとするパク。それを目の当たりにしたムンはヤンスンを守ろうとする。

ベテラン

2018年01月15日 | 韓国



日本でいうところの「あぶない刑事」風テイスト。
出世には縁い正義感あふれるはみだし者の刑事が
非道の限りを尽くす我儘財閥曹司を勧善懲悪でやっつけるわかりやすーーーいいドラマ。

ファン・ジョンミン、強かったねー、誰が来ても腕一本でやっつけちゃう。
ぜひ一度、岡田准一氏と闘ってほしい。

そして上司がダル様ですからね、もー間違いないんだけど、
特筆すべきは、悪役御曹司を演じるユ・アイン。
彼ってどっちかというとかっこよい役演じる人じゃないですか?
そういう人があそこまで嫌~~~~な役をあんなに堂々と演じ切っちゃったら、
そりゃーもう面白い!

痛快!

そして、アイン君の下っ端がユ・ヘジンときたら、

役者が揃いすぎてて降参です、、、(笑)

クライマックスの車でぶっ飛ばす場面が凄くて、笑っちゃいました。
あれって明洞ですか?
人がごったがえす渋谷のセンター街を車で突っ走る感じよね。

問答無用の面白さ でございます。



リュ・スンワン監督は若いころからの作品をたくさん観てるけど、
「クライング・フィスト」とか「ベルリンファイル」が超痺れる好きな作品だし、
硬軟あわせて、いろんな作品作ってるよねー。
最近では「軍艦島」がもろもろ物議をかもしてるらしい。

わたくしのお気に入りの監督さんです。



ダイバッド、死ぬかもしくは悪になるか 2000年
血も涙もなく 2002年
アラハン 2004年
クライングフィスト  2005年
シティ・オブ・バイオレンス-相棒-  2006年
タチマワリ  2008年
生き残るための3つの取引  2010年
ベルリン・ファイル  2013年
ベテラン 2015年
軍艦島  2016年




ベテラン(原題:베테랑)  2015年  ☆☆☆☆☆
監督:リュ・スンワン
出演:ファン・ジョンミン、オ・ダルス、ユ・ヘジン、ユ・アイン、キム・シフ

広域捜査隊所属の刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)は、長きにわたり追跡してきた事件をようやく解決したばかりだった。そんな折、彼はパーティーで怖いもの知らずの財閥3世チョ・テオ(ユ・アイン)と出くわす。ある事件を追っていたドチョルは長年の勘で、その事件の背後にテオがいると感じる。

弁護人

2018年01月12日 | 韓国

韓国映画のポスターや予告編って本編より明るくおちゃらけて作られてる割合が多い気がしません?(ひとりごと)


いやぁ、いいもの観たわー。

なんて軽い感想言ってよいのでしょうかと思うくらいに、重厚な内容なんだけど、
エンタメとして立派になりたってるところが上手い。
ガンホ氏がもつ雰囲気と、そしてなによりも圧倒的な演技力のなせるもの。

自国のネガティブな部分をちゃんと描けるところがいいと思うのよね、
時代背景も含めて、これぞ韓国映画の面白さだと思う。

クッパ屋のおばちゃんの子を守ろうとする姿は母として息子を持つ身として、ただただ共感するのみで胸が痛みました。
亡くなられたキム・ヨンエさんをもう拝見できないかと思うと悲しいです。

前半は貧しい家庭で育ち学歴のない主人公が弁護士として体裁もなく金儲けする話で、
あらら、これはいったいどういう方向に話がいくのかしらと思いながら観てんだけど、
中盤からあっという間に社会問題に、、あれよあれよと急展開しましたね。
後半の法廷ドラマは迫力満点、息をのむ迫力でした。

映画鑑賞後にノ・ムヒョン元大統領の政界進出前の弁護士時代がモデルだと知ったの。
韓国では上映前からそのことで注目が集まっていたらしいけど、そういう事前情報を知らなくても十分に楽しめる娯楽作品でした。

これほど国の権力と戦って大統領になった方が、最終的に自ら命を絶つですからね、
かの国の抱える問題の複雑さをしみじみ思います。

ラストは、仲間の弁護士から蔑まれてたソン・ウソクのために、釜山の多くの弁護士が弁護を申し出る。
この作品がソン・ウソクの人生を描きたかったいうことよね。
このエンディング好きです。





弁護人(原題:변호인)  2013年  ☆☆☆☆
監督ヤン・ウソク
出演:ソン・ガンホ、オ・ダルス、キム・ヨンエ、クァク・ドウォン、イム・シワン

1980年代初頭の韓国・釜山。高学歴ではないが目覚ましい活躍を見せている税務弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、ある日、昔なじみのクッパ店の息子ジヌ(シワン)が裁判を控えていると聞き、拘置所へ面会に行く。ある事件に巻き込まれたというジヌの信じがたい姿を見て、ウソクは何人もの弁護士が断った事件の弁護を請け負うことにする。

The NET 網に囚われた男

2018年01月08日 | 韓国



それにしても、どーしたんですか?
本当にキム・ギドク監督?
って言いたくなるくらいに、
わかりやすくて素直な作品。

ちょっとびっくりです、キドクさん。
拒みたいのに陥るような強烈な毒気が消えてしまった(笑)




私でも泳いで渡れそうなあんなに狭い川なのになぁ、
越える気がないのに越えちゃうようなどこにでもある川なんですよ、ホント。

船が漁網に引っかかったトラブルで南北の境界を越えてしまったチョルの、行くも地獄、帰るも地獄な話。

ストーリーとしては、なんとなく先が読める気がしたけど、
引き込まれていろいろ考えました。

チョルは運動神経抜群だし、頭の良い人よね、優しくて情があって、のみ込みも早い。
自由な国で暮らしてたら、いい仕事たくさんできた人なんだろうって、そういう別のこと感じながら観てました。
彼の人生が不条理過ぎる。

自分は網で魚を捕りすぎた、だから今は自分が網にかかったようだ、、というつぶやきは、
どうしようもない状況であることをちゃんと悟ってる、覚悟もできうるやっぱり頭の良い人だわ。
比較して、国家の名を借りて彼を取り締まる役所の人たちが病んでいるように見える。

警護官のオ・ジヌとが善意で持たせてくれたお金(ドル)が
彼がスパイであるという証拠になってしまうのかと絶望したけど、
あらら、逆にその金が賄賂のようになって、彼を解放してくれるとはね、、意外な展開。

冒頭は夫婦の極めて健康的な営みで始まるのが微笑ましかったんだけど、
で最後は彼は奥さんの誘いも受けられないくらいに生(性)に対しての意欲を失ってしまった。

彼は誰(国)から縛られない自由を選んだんだのね、ラスト。

祖国が統一したらまた会おうって言い合えたオ・ジヌとの関係が唯一ホッとしました。
いつの日かそれが実現したらいいと心から願います。




The NET 網に囚われた男(原題:그물)  2016年
監督:キム・ギドク
出演:リュ・スンボム、イ・ウォングン

北朝鮮の漁師ナム・チョル(リュ・スンボム)は、妻(イ・ウヌ)と幼い娘と共につましいながらも穏やかに暮らしていた。ある朝、いつものように漁に出た彼のモーターボートのエンジンに網が絡んで、そのまま軍事境界線を越えて韓国側に流されてしまう。チョルは韓国の警察に拘束され、警護官のオ・ジヌ(イ・ウォングン)が彼の監視にあたることになる。

トンネル 闇に鎖された男

2018年01月06日 | 韓国
久々にTSUTAYAに行ったら、なんと新作韓国映画のエリアができてる。
(旧作は洋画にカテゴリされるようになったから探しにくいんですよね)
一時期つまんなくなったなーって思った韓国映画だけど、ちょっとまた来てますかね!




トンネル崩落事故によって閉じ込めれた主人公が脱出できるの否かのパニックムービー。
ハ・ジョンウ主演で韓国で大ヒットしたことは知ってました。

崩落場面は迫力あったねー、ひっ!って何回も声上げちゃった。

狭い空間に閉じ込められて、やがて真っ暗になるのかなって
たったひとりでこの状況でドラマが生まれるの?って
最初は閉塞感があったけど、描き方が暗くなくて助かる。
予想外に展開があって飽きなかった。

救助隊員でダルス氏が登場して一気にテンションが上がりましたわ。
彼が出演するだけで期待度が200%上がります。流石!
○○○○も飲んじゃうんだよ、なんて真面目に仕事する人なんだ。

ジョンウ氏も極限状態でも水を分けてあげたり、携帯電話貸してあげたりといい人で、
こういういい人はちゃんと助かるようになってるのよ映画は。正直者は損しない。

ペ・ドゥナも良い女優さんですよね。
この3人の共演だもん、もう間違いないでしょ。

韓国政府や民意のレベルの低さもちゃんと描いてる。
マスコミが被害者と直接電話して放送するのも、実際何度も見たことあるし、
被害に遭ってる人の奥さんと記念写真って、、、ありそうで笑うしかない。
手抜き工事もたぶん検証はほどほどで改善される気がしないし、
そもそも何日もかけて救助の掘削をするに当たって、工事当事者は参加しなのですかね。

救出の部分があっさりで、そこをドラマチックにしてたらもっとカタルシスがあったかもだけど、私は現実的で嫌いじゃない。
でも彼はギリギリで生きていたはずで、そこはもうちょっとあってもいい。

そもそも生存確認の方法があるのなら早めにするべきで、
突っ込むところはたくさんあるんですよね。

でも、そういう部分も含めて力強くて韓国映画らしい
エンターテイメントな作品で楽しめました。




トンネル 闇に鎖された男(原題:터널)  2016年  ☆☆☆☆
監督:キム・ソンフンシ
出演:ハ・ジョンウ、オ・ダルス、ペ・ドゥナ

無事に大きな契約を済ませ、妻セヒョン(ペ・ドゥナ)と娘の待つ自宅へと車で帰ろうとしていた自動車ディーラーのジョンス(ハ・ジョンウ)。だが、山中のトンネルに入ったところで崩落事故に巻き込まれて車ごと生き埋めになってしまう。目覚めるとがれきに囲まれており、手元には水のペットボトル2本、誕生日を迎えた娘に買ったケーキ、バッテリー充電が78パーセントの携帯電話のみ。一方、トンネルの外ではレスキュー隊を率いるキム(オ・ダルス)らが救助に取り掛かる。

新感染 ファイナル・エクスプレス

2017年09月22日 | 韓国



わたくし、ゾンビ映画の経験は「アイアムアヒーロー」のみ。
元々そういう系に興味はないんですけど、

いやー凄かった!

めちゃくちゃ面白かった!


韓国映画でグロいのは山のようにあるけれど、ゾンビものって珍しくないですかね。

町の中を逃げ回るよりも、KTXの列車の中でというのも簡潔でわかりやすかった。
逃げる人たちも限定されるから、いったい何人が生き残って釜山までたどり着くのか、
ハラハラドキドキのパニックムービー、容赦なかったですね。

野球部の可愛いカップルも、
ご年配の韓国のおばさん姉妹も、容赦なし。
ゾンビ化した人は急変して恐ろしい風貌になるんだけど、
韓国のおばちゃん姉妹のお姉さんは、ゾンビになっても人の良さと優しさが残ってて泣けました。

ゾンビよりも人間の方が怖いって思ったけど、
あの自己中のおじさんも、家でお母さんが自分を待ってるから絶対に生きて帰りたかったんだね。

父と娘の話でもあり、
父親になろうとしているカップルの話でもあり、
いくつになっても息子として母を思う
結局人間の話なんですよね。

最後の最後、トンネルの中でのことは、
まさかそういうラストが用意されてるとは思いもしませんでした。

泣けるゾンビ映画、面白かったです。




新感染 ファイナル・エクスプレス(原題:부산행)  2016年  ☆☆☆☆☆
監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク、キム・スアン

別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。異変に気づいたソグは、サンファ(マ・ドンソク)とその妻ソンギョン(チョン・ユミ)らと共に車両の後方へ避難する。やがて彼らは、車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知る。

国際市場で逢いましょう

2017年08月04日 | 韓国



フォレストガンプを思い出しちゃいました。
激動の時代の最前線にいつも主人公がいる。

でも、理由は家族のために金を稼ぐため。
それはお父さんとの約束を果たすため。
釜山のおばさんの『コップンの店』での再会を約束したから、
絶対に店も手放さなかった。

ともかくもー、これは泣くよね。
妹との再会の場面は泣いた。
涙腺決壊。
久々、、、疲れた~(泣き疲れ)

圧倒的に辛くてしんどい場面が多いんだけど、いつも一緒にいる幼なじみの相棒が
なんとっ!ダルス様☆
彼の存在がどれだけ明るく楽しい気持ちにさせてくれたか。

好きな歌手のことで奥さんと言い合いになってたけど、
ナム・ジン推しは朝鮮戦争の時に助けてもらったからなのね。
ユンホが突然登場したのでビックリして、命の危険の場面だったけど楽しかった。

アンドレ・キムも登場してた(笑)

そういうところで、実際は苦しい物語なのに、全体に重くなり過ぎないようになってます。

韓国映画らしい感動作品です。




国際市場で逢いましょう(原題:국제시장)  2014年  ☆☆☆☆☆
監督:ユン・ジェギュン
出演:ファン・ジョンミン、オ・ダルス、キム・ユンジン、チョン・ジニョン、チャン・ヨンナム

朝鮮戦争中、父親と末の妹と生き別れたドクス(ファン・ジョンミン)は、母親と2人のきょうだいと一緒に避難民として釜山で暮らすことに。まだ幼いながらも家長として家族を守ることを心に誓った彼は、自分のことは後回しにしていつも必死に働いてきた。その後、西ドイツの炭鉱で働き、ベトナム戦争に従軍するなど、ドクスは何度も命の危険にさらされる。